Issues we are working on
伊賀名張地域にナラ枯れの脅威が迫ってきたのは2015年ごろ。私たちは炭による土壌改良でナラ枯れ対策を三重県で初めて実践しました。その活動を通じて、炭焼や里山の整備はかつて森と人との関係としてすばらしかったことを実感しました。そして、ナラ枯れだけでなく、昨今の環境中のミネラル不足が子どもたちはじめ私たちの健康に影響していることを知り、炭撒きがほかの樹種にも効果があるのではないかと考えるようになりました。そして、地球温暖化が原因であるモミジの紅葉前の落葉現象にも炭を使って取り組み続けています。そのほか、ツツジの老木を若返らせる活動など、さまざまな課題に取り組んでいて、引き続き活動を継続しながら、森と人とのコーディネーターを目指しています。
Why we are tackling this issue
近年の地球温暖化と、ハーバー・ボッシュ法発明以来の化成肥料による環境中の窒素過多は、自然界のバランスを崩し、狂暴な気象や地球規模のミネラル不足を招き、私たち人類の生存を脅かしています。その中で、二酸化炭素を固定化するほか、動植物の生息に必要な酸素に変えてくれる樹木は、長寿命なため、その保全には長いスパンでの考え方とアプローチが必要になってきます。私たちNPO森と木は、その課題に取り組むために炭と自然由来のものや、丁寧な剪定術によって、木が本来持つ自然治癒力を呼び覚ます方法での自然保護活動をしています。細々とではありますが、息の長い活動でこれらの課題に少しずつ取り組んでいきます。
How donations are used
私たちの取り組みは、ある意味漫然と同じ活動を毎年繰り返し積み重ねていく必要があります。そのためにいただいた寄付金は、助成金などでは得にくい団体全体の継続運営費や事務員の人件費、活動拠点の賃借料などに充てていきます。私たちの活動に理解を示し、賛同していただける方はあまり多くないと思いますが、木の命を守ることにより、私たちが健康で安全に生きていきやすい環境とするために、ぜひ皆様のご協力をお願い申し上げます。