無料学習塾Liberté

1.無料学習塾運営による教育格差の解消

リベルテは教育格差のない社会の実現を目指し、その一助となれるよう活動を行っていきます。

2.発達障害・不登校支援

看護×教育の理念のもと、発達障害や不登校のお子さまを含めた学習支援・心理的支援を包括的に行っていきます。

3.第三の居場所の提供

家庭・学校以外の第三の居場所として、子どもたちが安心して過ごせる環境を提供します。

4.地域社会への貢献

地域全体で子どもたちを育む仕組みを作り、保護者向けのコミュニティを開催するなど、共生社会の実現を目指します。

無料塾とは？

無料塾とは、さまざまな事情で一般の塾に通えない子どもたちに対し、無償で学習支援を行う塾のことです。多くの場合、ボランティアの講師が指導を行い、地域の公共施設や学校、NPO法人などが運営しています。教育格差をなくすことを目的に、全国にひろまりつつある活動です。

なぜ、塾が無料である必要があるか？

現在の日本の教育は、「塾ありき」で成り立っていると感じます。学校だけでは学習のフォローが十分でない面もあり、多くのお子さまが高校や大学受験の前には塾に通われているかと思います。そうすると必然的に、低所得世帯の子どもたちは、十分な教育を受ける機会が限られてしまいます。教育の不公平性は教育格差の拡大を招き、さらなる貧困の連鎖を生み出します。無料塾があれば、経済的な理由で学ぶ機会を失う子どもを減らすことができると考えられます。

第三の居場所、無料塾という選択肢

実は代表の私も、中学校から高校にかけて、ほとんどまともに学校に行った経験がありません。当時は不登校という言葉が生まれたばかりのころで、今のように放課後等デイサービスやフリースクールもほとんどなく、家でじっと世間から隠れるようにして過ごしていた記憶があります。現在では福祉も徐々に充実してきており、学校や家庭以外の居場所も増えつつありますが、そのニーズに応えられているかというと、まだまだ十分ではないと思います。無料塾は、単なる「無料で学習できるところ」ではなく、子どもたちの未来を広げる大切な「第三の居場所」になり得ます。

リベルテが生まれたわけ

精神科・発達障害専門の訪問看護と個別指導塾での勤務でみえてきた、新たな教育の課題―――

✓ 不登校のお子さまに訪問看護に行くけれど、訪問の時間内で勉強を教えてあげることはできない

✓ 知的発達症がある子ども、塾に来ているけれど明らかに何日もお風呂に入っていない…放っておいていいの？

✓ 授業料の滞納が続き、長期間塾を休んでしまう子ども、何か別の方法で支援ができないのか

これらは、私が訪問看護と個別指導塾で勤務している中で、実際に感じたジレンマです。たとえ不登校のお子さまのところに訪問に伺いそのお子さまが勉強に困っていたとしても、訪問看護は精神・心理的支援を行う場であり、訪問の時間の中で学習指導を行うことは支援として適切ではありません。また、塾はあくまでお金をもらって学習指導を行う場であり、支援が必要そうだとわかっていても日常生活まで介入したり、無料で学習指導を行ったりすることはできません。もし両方の良い面をかけ合わせて支援を行うことができれば、子どもたちにより良いサポートを届けられるのではないか…　そうした考えから無料塾という答えにたどり着き、ボランティア団体の立ち上げにいたりました。

寄付金は主に施設利用料や教材費へ充てさせていただきます。

・施設利用料

リベルテは公民館の一室をお借りして運営しております。ただいま多くのお問合せやご予約をいただいており、入塾生の人数が定員に達したため新規の受付を停止している状態でございます。運営資金がととのい次第、開校時間の延長や予約枠の拡大を検討しております。どうかみなさまのお力添えをいただければと存じます。

・教材費

リベルテでは、主に塾用教材を使用しておりますが、写真のぱずルートさまの教材のように、発達特性のある子どもたちも視覚的に理解しやすいものなど、特性に合わせた教材を導入しております。もちろん、自分たちで工夫できるものは自作もしておりますが、材料費がかかるものもあるため、そうした教材を準備するための資金として寄付金を使用させていただく予定です。