Issues we are working on
基本的な生活の場の提供(不安定な生活からの保護)
- 住む家がなく、行き場のない人のために、生活の場としての宿所を提供しています。宿所にはベッド、浴室、トイレ、洗濯機、テレビなどがあり、食事の提供も行なっています。ここを基盤として、自分の生活を整えるとともに、対人関係を見つめ直し、社会生活に移行するための準備をしてもらいます。
生活の再建と指導(健全な生活を送る練習)
- 宿所において、規則正しい生活や金銭管理などの基本的な生活習慣を整えるための助言を行なっています。障害などの特性のために生活の管理が難しい場合には、職員がお手伝いします。身分証明書がない、借金の整理が必要といった諸事情への福祉的対応も行なっています。
- 生活リズム、整容、家事、仕事、金銭管理など、基本的な生活習慣を確立し、維持することは簡単ではありません。問題になりそうな困りごとについては、早めに対処できるよう随時様子を確認しながら、助言を行なっています。一人で解決の難しい問題は一緒に解決を図っています。
就労の支援と自立の準備(安定した自立生活を送るための生活基盤の構築)
- 協力雇用主、ハローワークなどとの協力の元で、仕事を探すための支援を行なっています。履歴書の書き方が分からない、面接の仕方が分からないといったことについての助言も行なっています。障害者雇用についてもお手伝いしています。
- 社会の中で生活を始めるための基盤となる、家探しの支援を行なっています。連携している不動産業者などの協力を得て、保証人がいないといった問題をクリアしながら、これからの生活の基盤となる住居を見つけていきます。
自立後の活動先の提供(孤独の防止)
- 障害者の就労訓練、および居場所として作業場を開設しています。作業場では、軽作業に従事した時間に応じて工賃が支給されます。障害はないものの高齢であるために仕事がみつからない人、地域に住んでいる風の家の利用者以外の障害者にも、軽作業を提供しています。
- 地域の中の行事に参加することで、社会的な孤立を防ぐとともに、地域の人にも実情を知ってもらおうとしています。これまでに地域の祭りへの参加、神楽の設置手伝いなどを行い、年末年始の挨拶回りもしています。
- 社会の中で暮らすことは、孤立を招くことがあります。自由に立ち寄って顔を合わせ、話が出来る居場所スペースを設置して、支援の関係を継続し、安定した生活を維持する一助としてもらっています。
- 最近姿が見えない、連絡がつきにくい、整容が行き届いていないなど生活の乱れのサインがあれば、家庭訪問をして状況を確認します。問題の早期発見に努め、支援につないでいます。
- 食事の準備は手間のかかるもので、栄養も偏りがちです。社会生活に移行したあとも、食事を提供することを通して、安定した生活を維持するお手伝いをしています。
相談業務(相談先の確保)
- 人間関係、仕事、お金、病気など、社会の中で生活をしていれば困りごとに遭遇します。そうしたときには相談にのりながら解決を図ったり、カウンセリングや心理療法を開始したり、必要な社会的資源を利用できるように手配をしています。
Why we are tackling this issue
再犯の防止と、当事者の生きづらさをともに支える
- 犯罪をしてしまった当事者たちが、矯正施設に収容され、出所した際に身元を引き受けてくれる先が必要ですが、引き受けてくれる先が犯罪を誘発させるような人間関係であることや、本人を十分に支えることのできない対象であるといったケースは数多くあります。そうした不安定で再犯リスクの高い場で生活を健全に再建させることは容易ではありません。当事者の身元を施設にて引き受けることで、安全な社会復帰を目指せるものと考えています。
- 当事者らにとって自立に際して乗り越える課題は、住居先の確保、就労先、金銭管理…等数多くあり、そうした課題から逃げてしまい、再び犯罪行動に陥ることもしばしばです。そうした課題からのドロップアウトが起こらないようにスタッフが当事者を支えていきます。
- 犯罪を犯すと、家族関係や雇用関係に亀裂が起きることも多く、社会的な信用は失墜します。たとえ当事者を家族が引受けても、本人を支える負担は大きく、本人も含め家族も社会から疎外されたような感覚に悩まされます。当事者を当団体で受け入れることは、当事者とその家族の距離を適切なものに保つことにも寄与します。
- 生活の基盤を整え、安定した生活を送ることができたうえで、当事者がどうして犯罪行為をすることとなったか、どうすれば再犯無く生きていけるか、改めて考えるように促します。自分の生活が安定することは、心身の安定にもつながります。不安定な心身では思いを巡らせることのできなかった考えを辿り、適切に罪と向き合うことを支えていきます。
How donations are used
利用者の季節に応じた食事費用と地域行事の参加資金
- 家族で季節行事を楽しむといった経験が少ない方が利用者の中には多く、そうした季節行事や地域と触れ合う機会を、当団体を介して改めて体験してもらいたいと考えています。
- 当団体はNPO法人であり、皆様に支えられて活動しています。利用者の皆さんに日本の季節行事や地域の方々との交流を築く活動をするためには、日々の利用者の生活を支えていく費用とは、別で捻出していく必要があります。当サイトでいただいた寄付金は利用者と地域の社会をつなぐイベント費用に充てさせていただきます。
- 毎年、クリスマスや花見会など行事を実施していますが、参加される利用者人数の増加もあり費用もかかります。それでも実施した際に利用者の皆さんや地域の皆さんが温かい交流をしている様子を見るたびに、「やってよかったなあ」と感じます。
- そうしたイベントをこれからも継続していくためにも、皆様の温かいご支援をお待ちしております。