Issues we are working on
マダガスカルは、アフリカの南東部、インド洋に浮かぶ世界で4番目に大きい島です。バオバブの木やワオキツネザルなど、その固有の動植物や豊かな生物多様性で知られていますが、実は、世界で最も貧しい国のひとつでもあります。
Akamasoaとは、そんなマダガスカルで現地の貧しい人たちを受け入れ、家と仕事と教育と医療を与える「村」を作り運営しているマダガスカル現地の非政府組織(NGO)です。この村は、首都のアンタナナリボを中心に1989年から作られ始め、今では17の村に2万5千人が住むようになっています。
この団体・活動は、アルゼンチン人であるペドロ神父(Pedro Opeka:フランス語が使われるマダガスカルではPère Pedro、ペー・ペドロと呼ばれています)が始めたもので、今もペドロ神父が最前線に立ち活動を続けています。
なお、Akamasoaはマダガスカル語で、「よき友」という意味です。アカマ「ソア」ではなく、アカマ「ス」と読みます。
マダガスカルの本家Akamasoaのホームページ(フランス語)はこちらです。
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http://www.perepedro-akamasoa.net/
そして、Akamasoa Japonとは、この本家Akamasoaの活動を支援しようというイチ日本人が立ち上げた団体です(団体といっても今のところ私ひとりですが)。
つまりこれを書いている私のことですが、私は国際協力を実施する機関のいち職員としてフルタイムで働いている者です。
その職員として転勤した先であるマダガスカルで、せっかく世界で最も貧しい国のひとつに、世界で最も裕福な国のひとつで生まれ育った人間が住んでいるのだから、仕事だけではなく、そのかたわらで私的な活動として出来ることをやってみよう、と立ち上げたものです。
出来ることと言っても、その村で私がボランティアをするというような事よりは、日本の人たちにAkamasoaの事を発信して、繋げていくような事をしたいと思っています。
(なお、ペドロ神父はキリスト教カトリックの神父さんですが、私はキリスト教徒ではありません。)
なぜ貧困や格差は解消されないのか?
Akamasoa Japonのホームページでは、なぜ貧困や格差が存在するのか?そしてなぜそれは解消されないのか?という点について、その仕組みや歴史をふり返りつつ、先進国に住む我々の責任についても考察しています。
よろしければ、ぜひご覧ください。
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Why we are tackling this issue
貧困撲滅を支援する団体は世界中にたくさんあります。
どれを支援したら良いのか、どの団体が信頼できるのか、どの団体なら支援を最も有効に使ってくれるのか。
下手すると、一部の人の私腹を肥やすだけに終わってしまったり、最悪、誰かに害を及ぼしてしまうかもしれません。
真面目に支援を考える人ほど、そういった「支援することのリスク」も認識しているので、なおさら動きにくくなると思います。
私自身もそのような人間で、結果としてこれまでほとんど、どこにも支援らしい支援はしてきませんでした。
しかし、マダガスカルの首都アンタナナリボで暮らしていると、物乞いをする子どもたちが毎日たくさん寄ってきます。
4歳くらいの子が、2歳くらいの子を抱きながら、ひどい排気ガスと土ぼこりまみれの道路の細い中央分離帯で一日中、行き交う車に物乞いをしていたり、もしくは12歳くらいの比較的大きい女の子でも、冬でも裸足で同じように物乞いをしていたりします。
我が家の子どもたちはちょうどこの間くらいの年齢ですが、なぜこうも、物心つくかつかないかくらいの時点で、自らの人生を取り巻く環境がこんなにも違うのだろう?と、見るたびに泣きそうにもなりますし、胸が締め付けられます。
こういった、ある種自然で当たり前な感情から、私が毎日目にするこの子どもたちを救うにはどうしたら良いのだろうか、と考えるようになりました。
そこで思い出したのが、現地では有名なペドロ神父であり、その運営する団体であるAkamasoaでした。
Akamasoaについて、その時はなんとなくしか知らなかったので、実際どのような団体なのか調べてみました。
本家Akamasoaのホームページで、ペドロ神父のメッセージや活動報告書などを読んだり、YouTubeにあるペドロ神父に関する過去の特集動画などをいくつも見ました(私はフランス語がまだ中級者なので、少し大変でした…)。
中でも特に印象的だったのは、人が一度、貧困に陥ると、そこはまさに罠のようになっていて、そこから抜け出すということがいかに大変で根気のいるプロセスか、という点でした(「ペドロ神父のメッセージ」をご参照ください)。
これは経済的な面の話ではなく、むしろその人のメンタリティや人生観、世界観に根強く残る、厄介な代物です。ペドロ神父たちは、この罠から人々を救うため、30年以上前から試行錯誤や困難や裏切りなどを経て、今に至っていることを学びました。
貧困の罠に陥った人に、ただ明日まで生き延びるための食糧を与えるのではなく、自分の人生に対し肯定感を持ち、人としての尊厳を取り戻し、自立するまでの長いプロセスを根気強く支援するAkamasoaの活動は、私には理想的に思えました。
となると、せっかくマダガスカルに住んでいるのだから、実際にこの村を訪れてみない手はない、と思い、恐る恐る連絡してみると、なんとペドロ神父が直々に会ってくださることとなりました。
事前に伝えたいことを紙にして準備しつつ「日本からの支援を繋げる活動をしたい」と申し出て、さらに「Akamasoa Japonと名乗っても良いでしょうか?」と伺ったところ、快諾を頂いたので、この団体を設立するに至っています。
その時の様子はこちらもご参照ください。
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How donations are used
頂いたお金は、すべてマダガスカルの本家Akamasoaに寄付します。
上記でご紹介した本家Akamasoaのホームページによると、100ユーロ(約1万3千円)あれば、一人の児童が1年間学校に通えるそうです。
5,000ユーロ(約80万円)あれば、新しい家を一軒たてて、貧困に苦しむ家族をもうひと家族受け入れられるそうです。
少しでも早く、多くの家族や子どもたちが人間らしい生活をできればと願います。
頂いた寄付は、本家Akamasoaに渡す際に、その証拠となるようなものを寄付者の皆様にご連絡する予定です。
そのご連絡はメールでさせて頂きますが、よろしければ以下のページもフォローください。
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