Issues we are working on
少子化の背景
特定非営利活動法人アフォール・代表の大鹿です。
今、若い世代が子どもを産み育てることに魅力を感じられない、さらに子どもがいる生活に不安を感じる若者が多い、といわれています。
出産や子育てによって、人は生活が一変し、心もカラダもだれかの手助けが必要になります。一方で、核家族化やひとり親家庭、共働き家庭はますます増加し続けていることもあり、多くの子育て家庭は孤立しがちな状況です。
抱え込まない子育て環境づくりのための「にしいこう子どもひろば」
子どもを生み育てることの負担は大きく、不安などを気楽に解消できる場が不足しています。今、初めての経験に戸惑いながら子育てする母親や父親たちには、子育て情報や、一人で抱え込まずに子育てができる環境が、より重要です。
そこで私たちは、情報共有や相談、交流、さらに、互いに学び合う場として、「にしいこう子どもひろば」をつくりました。
「にしいこう子どもひろば」があることで、保護者や子どもに関わる市民同士が地域の中で支えあい、少しでも不安や負担が少なくなるのではないかと考えています。
さらに、子どもたちの多くは、難しさを抱えています。家族の困りごと、成長のでこぼこなどの生まれ持った特性、それらを抱えながら、学校や社会が求めることに応えられずに、はみ出してしまうことがあります。
子育てを家庭だけでは抱えきれなかったり、保護者自身も子育て以外の困りごとを抱えていることもあります。このような状況を支えるには、子育て家庭同士で支え合う環境とともに、それらを見守り、資金面で支えてくださる方々とつながっている、大きな子育てコミュニティが必要だと考えました。
私たちはこれからも、子どもとの生活を楽しみ、子どもと成長し、すべての人が自分の人生を生きることができる社会をめざして、活動していきます。
Why we are tackling this issue
きっかけは、貧困問題や子育ての実態と、自分の子育て体験から
私の本業であるコンサルタントの仕事で、子どもの貧困に関する調査に関わった際、子育て環境や貧困、そして時間貧困について調査したことが、この事業「にしいこう子どもひろば」を立ち上げたきっかけでした。
調査のアンケート結果は、とても興味深い内容でした。
家でひとりでいる時間が長く、親は忙しいために宿題を見てあげられない。
さらに、家族で動物園などへ遊びに行くなどの、多様な体験をする機会が少ない。
このような家庭は、比較的貧困家庭に多いという結果だったのです。
その結果は、出産後3カ月でフルタイム復職して働いていた私の家庭にも当てはまるものでした。
困難を抱えている子育て家庭の問題は自分の家庭にも当てはまり、なんとかしたいと思ったこと、さらに足立区で子育てに携わっていることも、活動の原動力となりました。
貧困対策一番地の足立区で活動するという意義
ご存知のとおり、足立区は貧困対策一番地といわれるエリアです。
子どもの自立を応援するひろばの活動は、親子の非認知能力を高めることにつながり、この区だからこそ意味があるのではないかと考えています。
※非認知能力とは
IQや学力など、テストで評価している能力を、認知能力といいます。一方で、物事に対する考え方や取り組む姿勢、行動など、日常生活・社会活動において重要な影響を及ぼす能力を、非認知能力といいます。具体的には、目標を立てて取り組むことや、意欲を見せること、新しい発想をする、周りの人とコミュニケーションを取るなどの力です。
活動メンバー
現在子育て中や、子育てがひと段落したコンサルタントや編集者、デザイナー、教育工学や情報工学の専門家やゼミ生徒など、さまざまなジャンルの専門家やフタッフが在籍しています。
これまで子育て支援で活動されてきた、これらの諸先輩方に教わりながら、私たちが考える社会的課題解決の方法を試行錯誤しながら実践しています。
How donations are used
\ 毎月のご支援で、ぜひ私たちの活動を支えてください /
「にしいこう子どもひろば」の活動のために、
月1,000円で約80人、年100万円のご寄付を求めています。
子どもたちの未来のために、ぜひご支援・ご協力をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
にしいこう子どもひろばの運営(足立区)
子どもの自立を願い、保護者を含む大人が子どもを見守り、一緒に体験し、互いに応援する子育てコミュニティをめざし、以下のアクティビティや学びの場などを提供しています。
●遊び体験の場(平日、週末)
平日の放課後や週末に、自由に遊べる体験の場です。異なる学年の生徒同士の交流や、高校生以上のボランティアスタッフとのななめの関係づくりを大切にしています。
●みんなで子育て講座
子どもとの関係をよくして、子育てを楽しめるように、子どもの発達や子どもが自ら育つ環境をめざした声かけ、見守り方について学ぶ講座などを開催しています。
●フードパントリー
足立区との協働で、食の確保を必要とする子育て世帯を対象に、食材を配布しています。
企業や団体からの寄贈品や支援を受け、フードロスの抑制にも貢献しています。