Purpose
寿町は、当法人が拠点にする横浜市中区にあるドヤ街です。住民の7割以上が簡易宿泊所(ドヤ)で生活し、うち 8割は生活保護受給者です。また寿町とその周辺には幼保育園や学童施設が10以上あります。当法人は、2011年から食と芸術体験を組み合わせた被災地支援と、学校や公共ホールで開催する子ども向け芸術ワークショップを事業の柱にしています。今までの実績や経験から地元中区で、未来ある寿町の子どもたちに安心して芸術と食を楽しめる居場所を提供したいと考えてきました。会場は2019年開設時にオープニング演奏を担当した横浜市寿町健康福祉交流センターです。この事業では、親子が互いにゆっくりと向き合い、楽しい時間を過ごせる機会を音楽と食を通して提供します。月に1 回平日18時から1時間程、音楽ワークショップなどの芸術体験を親子で楽しんでもらいます。その後テーマにちなんだ手作り料理を参加者、アーティスト、スタッフで楽しみます。様々な人たちが集まれる居場所作りを行います。参加者の対象は親子としていますが、大人ひとりでの参加であっても制限はしません。これまでも寿町周辺住民が参加しています。
こちらが活動の様子です。
Past Activities
2020年/令和2年
9月29日「はじめまして、楽器で自己紹介しよう」×「みんなが大好きなオムライス」
ソプラノ、ピアノによる演奏と、曲に合わせた自己紹介の参加型ワークショップ。
11月24日「秋の野菜にちなんだ音楽メドレー」×「秋の野菜たっぷりピザとスープ」
トロンボーン、ピアノによる、秋の食材をモチーフにした音楽遊びや即興演奏等のワークショップ。
12月22日「クリスマスプレゼントを作ろう」×「クリスマスと言えばチキンとマッシュポテト」
チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバといった古楽器によるクリスマスコンサートと、手作り楽器コーナーのある参加型ワークショップ。
2021年/令和3年
3月23日「ひな人形を作ってひな壇を飾ろう!」×「ちらし寿司」
美術家とピアニストによる、工作と鑑賞を楽しめるワークショップ。
6月8日「雨の音を作ってみよう」×「元気が出るカレーライス」
フルートとピアノによる鑑賞・楽器の工作・そして参加者がアーティストとアンサンブルを楽しめる総合型ワークショップ。
Achievements
2年近くの構想や寿町の関係団体との調整を経て、2020年9月にスタートしました。新型コロナウイルス感染症対策に細心の注意を払いながら、当法人のオーディションを経た才能と実力を備えた登録アーティストが工夫を施し、テーマに沿った常にレヴェルの高い芸術ワークショップを展開しています。食事は安心安全な食材を選び調理師監修のもと引きこもりなど生きづらさを感じる若者を支援する横浜市港南区の農園、虹色畑クラブに所属する若者が手作りします。食事のメニューに対する味の追求を怠らず、子どもたちが食に興味を持つような寸劇やクイズといったパフォーマンスを見せるなど、アート体験の連携を試んでいて、彼らの社会活動の場にもなっています。