Issues we are working on
2022年度の長期欠席(不登校)者数は299,048人と発表されています。子どもの自殺も大変増えています。この愛媛県では、報道されないだけで、毎月どこかで子どもが自殺しています。
子どもの自死を引き止め、自分の未来に希望が持てるように導いてあげることが、今の社会の緊急課題です。
そのためには、子どもが抱える問題をきちんと解決できる深い愛情と、それに伴った専門力が必要です。
そして社会全般には、長期欠席(不登校)の子どもは、決して怠けやわがままで家にいるのではなく、本当は学校に行きたくてたまらないのに、どうしても行けなくなり、もがき苦しんでいることを一人でも多くの人に理解されること、そして社会全体が彼らを支える事が必要だと思っています。
子どもは大切な未来です。どの子も幸せに成長して欲しい。
翼学園は、子どもの大事な命や、輝くはずの未来を守ってやりたいと願い、専門家集団で支援活動を続けています。
Why we are tackling this issue
1985年、最初はいじめで苦しみ、学校に行けなくなったり、自殺してしまったりする子どもをなんとか助けようとして始めたボランティア活動でした。
この支援を始めて38年。今、230人を超える子どもや青年が、命のSOSを求め、在籍しています。
どんな理由であれ、学校に行けなくなった子どもは、みんな学校に行きたくて苦しんでいます。このまま家で引きこもっていたいと思う子どもは、本当は誰一人いないのです。
この38年間で、750人以上の子どもが学校や社会に復帰していきました。どの子もみんな、学校生活を満喫し、職場では自分の仕事を生き生きとこなし、新しい家族もできて幸せな人生を歩んでいます。
この750人の子達のように、すさみきった暗い心を、輝く笑顔にしてあげたい、家にこもり、親とさえ口をきかなくなってしまう子どもを孤独から救い、幸せな未来をあげたいのです。
How donations are used
翼学園の仕事は、まず最初に、家の中に引きこもっている子どもの心のケアや、保護者の心のケア、子育て相談や保護者学習会から始まります。
保護者を通じて、家にいる子どもに対して、間接的なケアをします。
ケアが進むと、家庭の中も変わり、子どもは親に心を開いてくれるようになります。
そういう変化が、いつしか翼学園への通学に結びつきます。
いつしか子どもたちは翼学園に毎日通い、傷ついた心のケアを受けながら、遅れた教科学習の個別指導を受けたり、その他、スポーツや戸外集団活動、コミニュケーションスキルアップの指導などを受けて、徐々に自信をつけていきます。
学習指導は、学校に準ずる内容です。しかし、すべての指導の基盤に心のケアがあり、翼学園は、カウンセリングルームと学校が合体した学び舎です。
皆様から寄せられた寄付金は、学習教材や、スポーツ用品、椅子や机などの購入、また、単身家庭や貧困家庭の子どもの修学旅行や研修費の実費の補填に当てます。
翼学園には、行政からの継続支援はありません。
1985年に創立してから、ずっとボランティアでやって来ました。命のSOSをしてくる子どもたちのために、個人の全財産も家も全て投げ打ってやって来ましたが、個人のボランティアには、どうしても限界があります。
2018年に「地域再生大賞」、2020年には「南海放送賞」・「県知事表彰」など、各方面から業績に対する表彰をいただきました。公の社会で認められた事は、非常にありがたいことだと思いますが、現実的には資金難の状況に変わりはありません。
しかし、翼学園に命のSOSをする子どもは後を立たないばかりか、今もどんどん増えている状況です。翼学園をなくしてしまったら、この子たちを誰が救ってくれるでしょう。本当に切羽詰まった状態です。
社会の皆様に、この子たちへの応援を、どうかお願いしたいのです。我が子よその子の区別なく、子どもは社会の宝物です。この子達を救うあなたの手を、どうか差し伸べてください。お願いいたします。