Issues we are working on
「無縁社会」に「ひととひととの縁」を紡ぐアートプロジェクト
私たちNPO法人音まち計画は、足立区を舞台に、アートを通じてひととひと、ひとと場、ひととアートの新たな「縁」を紡ぐ市民参加型プロジェクト『アートアクセスあだち 音まち千住の縁(音まち)』(2011年〜現在)の運営主体です。 2014年の設立以来、私たちは住民有志と共に、アートプロジェクトを通じて、さまざまな「縁」を紡いできました。
私たちの活動の根底には、2010年頃から顕在化した「無縁社会」への危機感があります。地方の過疎化と都市部の過密化が生んだ「孤独」や「コミュニティの希薄化」は、足立区で活動する私たちにとっても重要なテーマとなっています。私たちが目指しているのは、一過性のイベントではなく、アートを通じて多様な「縁」が自発的に育まれ続ける、創造的な土壌づくりです。
Why we are tackling this issue



「縁」が新たな価値をつくる
音まちの活動は、アートプロジェクトを通じて、ひととひとが出会い、異なる価値観にふれ、気持ちの変化が表れることで、新たな活動(新たな価値)へとつながっていくと考えています。音まちでは、以下のような活動を展開しています。
多様な「縁」を紡ぐ『Memorial Rebirth 千住』
音まち発足当時(2011年)から15年間も継続している『Memorial Rebirth 千住』は、音まちの活動のなかで最も多様なひとが関わるプロジェクトです。『Memorial Rebirth 千住(通称:メモリバ)』は、無数のシャボン玉で見慣れたまちを一瞬にして光の風景へと変貌させる現代美術家・大巻伸嗣によるアートパフォーマンスです。これまで「地域をつなぐバトン」を合言葉に地域のさまざまなひとと出会い、協働しながら展開してきました。演奏者として、踊り手として、運営を担うひととして、さまざまな関わりしろを持つメモリバでは、本番当日には総勢200人もの人びとがスタッフとして参加しています。
▼『Memorial Rebirth 千住 2024 舎人公園』の記録映像
「私もやってみたい!」を受け入れるプラットフォーム
音まちでは、多様な表現と「縁」が生まれる日常の拠点として、千住地域に『仲町の家(なかちょうのいえ)』をひらいています。 戦前に建てられた情緒豊かな日本家屋と、四季の彩りを感じる庭を持つこの場所は、毎週土・日・月・祝日にひらかれ、訪れる人の「私も何かやってみたい!」というささやかな妄想を、アートの種として大切に受け入れるプラットフォームとなっています。
ここでは、その自由な発想を形にする「パイロットプログラム」を展開しています。コンサートや演劇、ワークショップ、展覧会など、この空間に合わせた多種多様な試みが、日々新しい表現として生まれています。 一人ひとりの内側にある創造性がこの場所に集い、形になっていくこと。その積み重ねが、まちの日常を鮮やかに塗り替え、そこから生まれる新しい「縁」を大切に育み続けています。
How support is used
みなさまからいただいたご寄付は、アートプロジェクトを通じてまちの新たな価値を創り出し、多様な「縁」を自発的に育むための活動に大切に活用させていただきます。
創造的な出会いの拠点「仲町の家」の運営
個人の妄想をアートの種として受け入れる『仲町の家』を、誰もが立ち寄れる「まちの縁側」として維持していくための拠点運営費・修繕費等に充てさせていただきます。歴史ある建物を守るだけでなく、ここで日々生まれる新しい表現や対話を支えます。
多様な人が主役になれる「関わりしろ」の育み
『メモリバ』のように、世代や属性を超えた多くの人びとが主体的に参加できる場の設計や、広報活動に活用します。誰もが表現者として関われる仕組みを整えることで、共に創り上げる喜びを分かち合い、まちの魅力を高めていくプロセスを継続していきます。

