Purpose
防災と住民の生計向上の両立を目指して。
災害復興支援を機に、植林を通じて 持続可能な地域社会の建設に寄与
背 景
2013年11月フィリピン中部を襲った巨大台風で壊滅的な被害を受けた、パナイ島東岸、レイテ島東岸。想定を超える規模の台風であったことに加え、もともと防災林がなかったエリアや、防災林はあっても樹種が適していないために機能していないエリアも多く、さらに貧困問題や地域住民達の防災意識の低さとも相まって被害が拡大しました。
Past Activities
オイスカは、水源林の再生、マングローブや海岸林の再生を柱とした復興支援事業を展開。単に防災を目的とした植林だけにとどまらず、背景にある貧困問題の解決にもつながる形で、住民の生計向上に寄与する地場産業の創出も視野に入れながら、台風に負けない強靭な森と持続可能な地域社会づくりを目指して取り組んでいます。
Achievements
パナイ島では、破壊された水源林の樹間に、強風に耐える樹種の植林を始め、住民の生計向上と持続可能な管理継続にも寄与するコーヒー、カカオなどの換金樹種も植林(面積500ha)。レイテ島では、防災林がなかったエリアを対象に、台風の津波に抑止力を発揮するマングローブ、海岸林を植林 (面積20ha)。植林活動に加え、有機方法研修、アヒル飼育、養蜂、道の駅にヒントを得た地場の生産物販売所なども建設するなど、新たな地場産業も創出しています。