Issues we are working on



CST(Cadaver Surgical Training)の支援事業
地域の外科系医師を対象に、浜松医科大学で開催されるカダバーサージカルトレーニング(CST)の運営補助や、献体を用いた研究や医療機器開発(カダバーラボ)の設備整備を行い、医療技術の向上と安全な医療提供を支援します。
ローカルな支援
浜松市三ヶ日町を中心に、子育て家庭を対象にした食材無料配布会の開催、子どもの居場所づくり、サロン活動やメディカルガーデンなどを通じて、地域の福祉課題に取り組んでいます。
グローバルな支援
三ヶ日研修施設における研究会の開催や、施設を一時滞在場所として無償提供するなど、留学生への学術的な支援や生活面での支援に取り組んでいます。
Why we are tackling this issue
わが国は、世界の最長寿、最健康長寿命の国の一つであり、世界でも類をみない高度医療を皆保険により国民が平等に享受できる最先端の医療国家の一つである事は疑いのない事実です。医療が人々の健康維持、疾病、傷害からの身体、精神的な自由を提供するサービスと考えるならば、医療は国民の基本的人権に深く関わり、欠けてならないものだと考えます。
しかしながら昨今、経験した事が無い急激な社会の変化が起きつつあります。
コロナウィルスによる新しい生活様式の模索と疫病対策、これから更に進む高齢化社会による医療需要の増大、財政に占める医療費の急上昇、医師、医療従事者の不足による地域医療の高負荷化、単身・高齢者世帯の増加や地域社会の結びつきの希薄化のもとで広がる介護の困難化等、急激な社会の変化による地域医療や福祉への不安が広がっています。また、俯瞰的にみると国内の経済的格差の広がりは貧困を生み、健康の格差やいのちの格差に対する問題が懸念されます。
国内の少子化問題の一方で地球規模の温暖化、持続可能な開発目標(SDGs)等、世代を超え解決が求められる課題も山積しています。このような様々な課題に対応するためには、医療における、有限な医療資源の選択と集中、さらなる効率化の為にあらゆる分野との連携、協力が欠かせないと考えます。
上記の地域課題を解決する為に、国内及び国際的視野に先駆的であり、新しい医療体制、医療技術獲得の支援、連携の推進を実現し、メディカルトランスフォーメーション(MDX)対応や、地域における医療技術、医療研究開発の振興、関連事業の創出、地域福祉の向上に寄与することが、本特定非営利活動法人の設立趣旨です。
How donations are used

皆さまからのご寄附の使いみちについて
皆さまからの温かいご支援は、浜松医科大学における**CST(Cadaver Surgical Training)**の実施・運営に大切に活用させていただきます。寄附金は、以下のような具体的な用途に充てられます。
1. 無影灯の設置(実習環境の充実)
令和6年に完成したCST専用の実習室では、より精密な手技を学ぶための環境整備が求められています。手術に不可欠な無影灯の導入により、実際の臨床現場に近い環境を提供し、より安全で質の高い教育を実現します。
2. 医療機器のレンタル費用
CSTでは、実際の手術現場と同じ機器を使用し、実践的なトレーニングを行います。腹腔鏡、電気メス、レントゲン装置などの機器レンタルには高額な費用がかかるため、寄附金はこれらの機器を確保するために活用されます。
3. 実習運営に必要な消耗品の購入
CSTでは、手術手技の習得に必要な**医療用消耗品(手術器具、縫合糸、消毒液など)**が欠かせません。ご寄附は、これらの消耗品を確保し、実習を円滑に進めるために役立てられます。
4. 実習プログラムの継続運営支援
CSTの実施には、多くの関係者の協力が必要です。講師の派遣費や実習運営に関わる諸経費にも寄附金を活用し、継続的なプログラム運営を支援します。