Issues we are working on
IHRPとは
IHRP (Interdisciplinary High school Research Program) は、世界各地で活動する大学生が、高校生の異分野融合の研究を支援する、特定非営利
活動法人です。「社会課題解決のための研究」「異分野融合」「多様な高校生にチャンスを」をコンセプトに、高校生同士、高校生と研究者・企業の"新結合"をもって、社会問題へ斬新な解決策を創造することを目標にしています。
高校生の可能性を応援
IHRPの主な活動は、高校生向けの研究プログラムの提供です。しかし私たちが目指すのは「若手研究者育成」「高大接続の手助け」にとどまりません。IHRPが目指すのは、高校生が目指す社会の実現を「高校生だから」ではなく、1人の人間として本気で応援すること。高校生が周りの大人と対等に向き合い、課題解決に取り組んだ経験を作ること。そして、高校生自身が「未知数」の可能性を探求することを社会が応援しているのだということを知ってもらうことです。
Why we are tackling this issue
生まれによって選択肢を狭まれるこどもたち
日本において、東京都区部あるいは南関東に、大学や企業が集中、また文化や情報の発信源となっています。それに伴い、都市部に暮らす子ども・若者と比べて、地方に暮らす子ども・若者には、①機会や人的ネットワーク不足 ②進学・就職機会の限界 ③心理・精神的な課題などを抱えていると考えます。
これらの状況や課題に直面している地方の高校生に対して、IHRPが行うことは、①交通費・宿泊費の支援②オンラインでの取り組み ③コミュニティ です。
「①交通費・宿泊費の支援」を行うことで、日本全国どこに暮らしている高校生でも、地理的な理由での負担がなくプログラムに参加することができます。また、「②オンラインでの取り組み」により、全国の提携先研究室とオンライン上で繋がり勉強することができ、また研究者の方が行ってくださる授業も自宅から受けることが可能となります。最後に、「③コミュニティ 」ではプログラムに参加する全国各地に暮らす熱量の高い友人との出会いにより、今まで知らなかった選択肢を知ることができると考えます。
「理系」と「文系」の分断 ラベルに捉われた学生生活
現在の日本の教育システムでは、大学進学前の高校生が文系か理系かの選択を迫られます。これにより、①学際的な学びを得る機会の欠如 2柔軟性の欠如 3ステレオタイプの教化 などの問題が生まれていると考えます。特に、現代社会が抱えている課題の多くが、科学技術や人文学、社会科学などが相互に関連しあい、統合的な知識が求められる場面が増えていますが、高校生の文理選択により、知識の偏りが生まれ、幅広い視野で物事をみることが難しくなっているという現状があると考えています。これらの状況や課題に対して、IHRPでは「異分野融合」の学びをモットーとしたプログラム運用を行っており、「理系だから」「文系だから」と決めてしまうのではなく・両方系の高校生の育成を目指しています。参加した高校生からも、受験に関係ないからと学ぶ機会すらなかった学問を学べてよかったなどの声が寄せられていました。
2023年度プログラム参加者の声
- 「大人の研究と、私たち高校生の研究の違いや良さを指摘してくださり自分の研究と社会の関係性という、普段と少し違った視点で、自分では考えられない改善点を見つけることができました。」
- 「IHRPの研究費と東京への交通費、宿泊費の支援制度のおかげで、IHRPの参加を決め、自分たちのしたい研究を行うことができました。地方の高校生を応援していただきありがとうございました!!」
- 「異文化融合だからこそ様々な知識を得られたし、新しい友人とも出会うことが出来ました。プログラムで得られたことは必ず将来の夢に活かします。」
How donations are used
いただいた寄付金はプログラム参加者が金銭的負担なく対面イベントに参加できるようにするための交通費・宿泊費、そして高校生の研究費に使用させていただきます。