Issues we are working on



学校という巨大な社会インフラから、こぼれ落ちてしまった小学生と中学生は34万人(2023年)
小学生1.7%(59人に1人)2クラスに1人~2人
中学生5.98%(17人に1人)1クラスに2人
これは、長期で学校をお休みしている子だけの数字です。
保健室登校の子などは、この数字に含まれていません。
34万人の倍以上いるのではないかとも言われている、学校になじまない子たち。
総務省が行った「不登校・ひきこもりの子ども支援に関するアンケート調査」によると
不登校70人のうち、40人が日中は家で過ごしている
と報告しています。
そうです。半数以上が、家の中で孤立しているのです。
この子たちの学びは、保障されていないのです。
すべての子どもたちには学ぶ権利があるのに。
子どもたちが学ぶ受け皿が、圧倒的に足りていません。
ひとりでも多くの学校がつらいと感じている子どもたちに、学びを。
学校以外にも、豊かな学びがあること、学び方はそれぞれで、学校だけが学ぶ場所ではないこと。
社会に知ってもらいたいと活動を続けています。
子どもたちには、 それぞれの特性に合った学び方があり、 それぞれの成長のペースがあります。
しかし現在の日本では、 学校という枠組みから外れた時点で、 子どもたちの学ぶ機会が 著しく制限されてしまいます。
そして、そもそも学校という枠組み自体が、あらゆる子どもに適切な環境ではないことが調査から示されています。
旭川医科大学小児科子どもの発達支援センターが行った調査では、
センターを受診した不登校児80人のうち、
57%が、広汎性発達障害かADHDといった発達障害
24%が、不安障害。
さらには87%が不登校になって初めて発達障害と診断されたと報告されています。
今の学校制度では、すべての子が学びやすい環境に整っているわけではありません。
実際、フリースクールイフラボに通ってきている子全員に
用紙を拡大する、代読する、代筆するなどの個別配慮を実施しています。
ほんの少しの配慮や支援で、自分らしく学ぶことができるのに。
学校は先生たちも忙しく、クラスの人数も難しく、負担が大きすぎます。
でも。だからといって、配慮がなく不登校になっていく子どもたちをそのままにしておくことなんてできない。
子ども時代を悲しみや不安で毎日を過ごしてほしくない。
お母さんにも、笑顔で過ごしてもらいたい。
学校に行くことが目的ではないはずです。
子どもが学ぶのは、学ぶ喜びを知るため。仲間と出会うため。
そして、幸せになるため。
私たちは、子どもたちが笑顔で毎日を過ごすこと
その子に合った学習機会を提供すること
あなたはあなたでステキなんだよ、と知ってもらうこと
自分らしい学び方を知ること、自分らしく自信を持って生きられること……
そのために、私たちは学校以外の学ぶ場所、社会とつながる場所を提供しています。
Why we are tackling this issue



それでは、学校に行かなくなるとどうなるのでしょうか。
不登校母の当事者である私の事例から、考えてみたいと思います。
私の子どもは、小学校1年生5月から完全不登校でした。
学校に行くと、蕁麻疹が出て行けなくなってしまったからです。
発達特性があり、みんなと一緒に何かをやる事が難しく
無理やり行かせると、激しく抵抗し、それでも無理やり引き渡すと、体調を崩してしまったため、
6月からフリースクールに通わせることにしました。フリースクールに通い出してから、蕁麻疹は出ていません。
不登校になると、家庭はどのようになるのか、知っていただけたらと思います。
個人差はあるものの、フリースクールを運営して他のご家庭のお話を聞いても、概ね同じ様子だと思います。
地域から隔絶されてしまいます。子どもは所属する社会を失い、母は孤立します
学校という地域にある資源を利用できなくなると、地域からのお知らせが一切入ってきません。
楽しそうな学校のイベントも、子どもたちへの地域イベントも知りません。
なにより、学校の子たちがあつまるイベントに、学校に行けなくなった子が参加できるでしょうか?
できません。
学校に行けなくなると、不登校の子どもたちは登下校の時間に敏感です。
「どうして学校に来ないの?」
「学校に来ないでズルイ」
そんな言葉を受けて、傷つく子どもたちがいます。
人の目を避けて夜の公園に遊びに行く子たちがいます。
そして、母親は孤立し、子どもが学校に行けない課題をひとりで背負います。誰の助けもなく。
私は、不登校になった我が子がどうしたらよいのか、何の情報もなく、
自分たちで必死に、学校以外の場所を探しました。
子どもの地域イベントを自分から探す余裕なんてありませんでした。
お金がかかります
もし発達特性がある子が不登校になると、発達支援の通級制度が利用できません。
なぜって?通級制度は学校生活で困りごとがある子が、学校でうまく生活できるように
学校の授業時間を抜き出して、支援をするという目的があるからです。
学校に通えている通級利用希望者は増え続けているため、学校に行けない子には支援はまわってきません。
適応指導教室があるじゃない?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
でも多くの自治体で、適応指導教室は小学校4年生5年生からの利用です。
私の子どもは、小学校1年生5月に不登校になりました。適応指導教室はありません。
おまけに、行けなくなった学校とほぼ変わらない環境であることが多く
不登校の子たちが、楽しんで行けることは少ないです。
発達特性があるなら、特別支援級に転籍したら良いじゃない、と思うかもしれません。
私の住む自治体には、知的障害学級はありますが、情緒級はありません。隣の自治体にも隣の隣の自治体にもありません。
そう。行くところがないんです。
だから、特に低学年の子が不登校になると、母親が仕事を辞めるか減らさなくてはなりません。
私も、子どもが不登校になった時、あらゆる仕事をお断りして
子どもの世話と今後の対応に奔走していました。
それでは、どうしたらいいか。
自分たちで、フリースクールと療育施設を探して利用することになります。
フリースクール:5万円/月
療育:5万円/月
当時、子どもは医療にかかっていなかったため、放課後デイサービスも申請できず、全部自費でした。
(その後、利用可能になりました)
通級もすすめられましたが、そもそも学校の敷地に入れなくなっていました。
息子が不登校になった2017年当時は、不登校でも通級が何とか利用できました。今はできません。
夫から、せめて療育を減らしてほしいとお願いされましたが、諸々を削りまくり、貯蓄を崩して療育費用に充てました。
なぜなら、子どもが生きづらさを感じているのを、親としてそのまま何もしないでいられなかったから。
●給食もないので、昼食代も自腹です。
私の住む自治体では、給食費が無償化されました。でも、学校に行っていないので、その恩恵が受けられません。
だから、毎日お昼ごはんを提供しなくてはいけません。毎日です。
給食は栄養満点。学校に行ってないから栄養をきちんと考えてつくらないと……
私のお弁当づくりは、そんな思いから始まります。
●集団健康診断も、自分で各病院をまわって自主的に行います
(学校に相談すると別日に行ってくれることもあるようです。が、不登校になると、不安で校門をくぐれないお子さんもいます)
皆さん、お仕事を休まれて病院に連れて行きます。
学校に行っていれば当たり前に受けられていた社会サービスを一切受けられなくなるのです。
だから、特に低学年の子が不登校になると、母親が仕事を辞めるか減らさなくてはなりません。
私も、子どもが不登校になった時、あらゆる仕事をお断りして
子どもの世話と今後の対応に奔走していました。
働けなくなる。これは、家庭が貧困化するだけでなく、社会の損失でもあります。
子どもが学校にいけないだけで、親も自分らしく生きられない社会をどうしても変えたかった。
不登校は子どもも辛いけれど、親だって辛いんです。
親や子どもという役割関係なく、誰でも自分らしく笑顔で生きられる社会をつくっていきたい。
それが、フリースクールイフラボの願いです。
How donations are used



現在、フリースクールIFラボでは月会費から、活動の運営費と人件費をまかなっています。
都内でフリースクールを運営するには、家賃という莫大なお金がかかるため
私の家を開放して、活動しています。が、子どもたちが増えてきて、手狭になってきています。
さらに、月に数万円のお金を出していただいている上に、
お泊まり行事も都度、ご家庭からお願いして支出している状況です。
「修学旅行に行ってみたかった」
と、ぼそっと呟いた子がいました。
子どもたちは、わがままで学校に行けないわけではありません。
やる気がないわけでもない。
行けるなら、学校に行ってみんなと一緒に学びたいんです。でも、どうしても行けないんです。
子どもたちの願いを叶えたい、そんな思いから工夫をしながら活動を行っています。
自治体の助成金では制約が多く、決まった活動にしか使えません。
ご寄付であれば、子どもたちの興味関心にあわせて、柔軟に活動を行えます。
小さな小さな団体です。
子どもたちの成長を見守ってくれる、サポーターを募集しています。
私たちと一緒に社会を変えていきませんか。
毎月の継続的なご支援が、社会を変える第一歩につながります。
いただいたご寄付は、以下のような目的で大切に大切に使わせていただきます。
応援よろしくお願いいたします!!!!
~ご寄付の使い道~
1. 子どもたちの学習環境の充実
- 学習教材・書籍の購入
- 美術館・博物館などの体験学習費用
- プロジェクト学習の活動費用
- 学習スペースの整備・備品
- 修学旅行等、お泊まり行事での活動費用
2. 母親支援の充実
- 書籍の購入
- ワークショップ開催費用
- 相談事業の環境整備
2. 指導者の確保・育成
- 講師謝金
- スタッフ研修費
- 人材育成費用
3. 運営基盤の強化
- 施設維持費
- 光熱費
- 通信費
- 事務管理費
- 人件費
- 交通費
※ 寄付金は、学校になじまない子どもたちの学習機会の確保、多様な学び場のある社会の構築のために、適切かつ効果的に活用させていただきます。