Purpose
ウガンダをはじめとした途上国では、子どもたちが様々な原因で学校を中退してしまうという問題があります。授業料を払えない、学校が家から遠いなど、理由は様々です。その中でも、実 は生理が原因で女子生徒が中退してしまうという問題があります。 GBN は、NPO法人設立前に「生理用品配布事業」を実施しました。貧困のため生理用ナプキンを購入できず、手元にある古着など不衛生なものを代用することによる感染、洋服などに漏れてしまったところを 見た男子生徒にからかわれる等、生理が原因で学校を休学、中退してしまう女子生徒がたくさんいるという事実を知ったからです。
そこで、1 年間洗って使える布ナプキンを配布し、それ が女子生徒の就学状況の改善にどれほどの効果を与えるか測るべく、調査を行いました。その結果、布ナプキン配布後の女子生徒の学校の出席率、成績などの向上が見られ、中退した女子生徒も復学することが出来たのです。生理期間中に学校を休むと、1 か月に長くて 1 週間、1 学期の期間中に合計 3 週間近く休むことになり、学校の出席率や成績に大きく影響します。その結果、学校を中退してしまい、学校を出ていないことにより十分な収入を得られ る職業に就く機会も逃してしまいます。 また、男女ともに生理に関する正しい知識、衛生・性教育の不足、ジェンダー意識の低さも 大きな原因であることが分かりました。
また、教員による生理の問題に対処する能力の欠如、また多くの学校に女子トイレ、汚れた衣類を洗う洗面所、着替えの場所などの設備が不足していることも課題です。また一般的に、使い捨ての生理用ナプキンを購入できない女性の多くは、何度も使用できる生理用布ナプキンの存在自体を知らないことが多いです。貧困家庭の女子が学校を退学してしまうと、児童労働・性産業への従事、若年の結婚・妊娠などに陥ってしまう可能性が高まります。女子が将来、社会的・経済的に脆弱な立場に陥らないためにも、生理中も安心して学校に通学し、基礎教育を完了できる環境をつくることが必要であると考え、本事業を実施します。
Past Activities
事業の詳細につきましては、当団体のHPをご覧ください
https://globalbridgenetwork.org/works/
FB:
https://www.facebook.com/globalbridgenetwork
YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UCYUdiC31mcz4Esc7pMHxwAQ
Achievements
上記の課題を解決するため、「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」を2017から2019年の3期にわたり実施しました。
具体的には、学校の生徒達「月経衛生クラブ」による生理用布ナプキン作成・月経時の衛生管理・性教育・ジェンダー啓発をクラブ活動として実施し、地域全体での女子の教育サポートの啓発により保護者などの理解を深め、対象地域で取組みが定着しました。また低価格で購入できる再利用可能な生理用布ナプキン‘Happy Pad’を開発・生産し、ラジオを通して紹介したところ、多くの地域から反響がありました。その声を受け、2019年度は‘Happy Pad’の生産・販売を通してより広範囲に布ナプキンを普及させました。同時に、ラジオ等を通してより多くの人々を対象に‘Happy Pad’の広報および月経時の衛生管理や女子生徒への教育サポートの啓発をしました。
2021年からは対象校に女子の着替や洗面所の整備、学校教員を対象に月経時の衛生管理・性教育・ジェンダー啓発を指導できるように育成し、教員が継続して上記の取組みをできるよう支援しています。また保護者を含む地域への啓発(月経衛生に関するサポート)を続けると共に、各学校にMHM(月経衛生管理)クラブを設立し、生理用布ナプキンの作成、啓発、学校設備の整備などを担っております。今期において各学校にミシンを1台ずつ設置し、地域や教員、生徒達でナプキン作成に取り組んでおります。
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◇事業の概要:
http://globalbridgenetwork-jp.blogspot.com/2021/05/blog-post.html
◇活動報告:
http://globalbridgenetwork-jp.blogspot.com/2020/03/blog-post.html
Necessary expenses of the business
・布ナプキン作成するためのミシン・材料などの費用
・教員対象のMHMトレーニングの実施費用
・布ナプキンの商品開発とプロモーションセンター設立費
・他国でも類似事業を始めるためのスタート資金
など。