Issues we are working on
人間の都合で過酷な環境下に置かれた犬猫たちに幸せなぬくもりを
栃木県那須地域は、古くから温泉観光地及び避暑地として栄え、多くの別荘地を展開している土地柄です。
ペットブームが進むとともに、長期休暇等で別荘に行く際に犬や猫をペットショップで購入し、地元に戻る際に別荘地内や人気のない場所に捨てていく者たちが多発し、取り残された犬猫たちが繁殖し、野良犬野良猫として増えていったという経緯があります。
温暖化によって、昔ほど避暑地としては涼しい気候ではなくなり、暑さも厳しくなっていますが、雪こそ減少してはいても、冬季の気温はとても厳しく、寒さと飢えで亡くなる犬猫たちは後を絶ちません。
また、都市部に比べて極端な車社会でもあるため、いわゆるロードキル、交通事故により命を落とす犬猫たちは年間で6000頭にのぼります。
人間の都合で過酷な環境に追い込まれ、気候、飢え、病気、怪我、交通事故、他の野生動物による捕食等、多くの危険の中で生きねばならない小さな命たち。
私たちにはその事実を黙って見過ごすことは出来ません。
任意団体として立ち上げしてから4年足らずでの保護総数235匹、譲渡実績は152匹にのぼりますが、これからも可能な限り保護し、危険のない環境の中で育成し、限りない愛情と優しさで包み込んでくださる里親さんたちの元に繋げていくこと、そして私たちの活動を通して、地域の中で犬猫たちの保護活動に関する適正な知識の普及と啓発を進め、地域全体が保護に対しての理解が深く、命を重さを考え、そして大切にするという思想を定着させていくこと、そうして人と動物の福祉の向上が 出来る社会づくりを行い、動物と共生できるまちづくりの推進及び環境の保全を図り、以て 公益の増進に寄与することを目指しています。
私たちがその先頭に立って変えていくことで、より多くの命を救っていける地域に変えていけたらと考えています。
Why we are tackling this issue
大前提として、犬や猫が大好きであることは言うまでもないのですが、犬や猫は本来愛玩動物として人間の手で作られた動物で、人間と意思疎通が出来る数少ない動物であり、元々野生で生きてきた動物とは違って、人間の都合でいわゆる野良犬や野良猫と言われる状態にさせられているものたちです。
人間が自身の手で生み出した野良犬や野良猫を毛嫌いし、糞尿をする、ごみを荒らすといった被害があるからと虐待したり、ひどい場合には独毒餌を撒いて殺したりもしています。
また、虐待愛好家が虐待しながら殺す様を動画にして公開していたり、そういった者たちに金儲けのために、捕獲したり騙して保護団体等から譲り受けた犬猫を売り飛ばす輩もおり、そのような人の道に外れた行動を許しておけるはずがありません。
自分たちには何の責任もないのに命を奪われる、可哀そうな待遇に置かれた犬猫たちを守りたい。
そして、人も動物も幸せと思える世の中であってほしいと心から願っています。
微力ではありますが、自分たちの思う理想の世の中に少しでも近付けるように努力したい。
それが私たちの活動する理由です。
How donations are used
私たちは、一部TNR【野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)】もしておりますが、極端な車社会であるための交通事故(ロードキル)の件数が多い地域ということもあり、基本的には里子に出さない限りは生涯飼育をしています。
現在は犬が3頭と100匹を超える猫たちを保護し、毎日世話をしながら里親さんを探す日々を送っています。
動物を保護育成するということは、当然そこに動物たちの食費がかかりますし、トイレのシートや砂などの消耗品費もかかります。
現段階で、食費や消耗品費の基本的な費用のみで、月に20万円以上はかかっており、一部ご寄付や賛助会費等も頂戴しておりますが、そういったご支援は全体の2割にも遠く及んでおらず、ほとんどの費用は代表理事と代表代行理事が毎日フルタイムで働いた給料手当にて賄っています。
また、動物たちは保護するにあたって検査等の医療ケアは必須となりますし、当然生き物ですので、時に病気になる場合もあります。
動物たちの医療費ととても高額で、一気に数十万円すっ飛んでしまうこともしばしばあり、実際に現在も獣医さんのご厚意で支払いを待っていただいている医療費も少なからずあります。
頂戴した寄付金は、そういった動物たちの日々のお世話にかかる費用、そして医療費に充当させていただきます。