Purpose
事業の目的は、さまざまな社会運動や社会的課題を、社会に広く伝えることです。街頭でのアピールや、デモ行進などは、テレビに取り上げられない限り、その場だけ、たまたま通りがかった人々にしか趣旨が伝わりません。昨今、社会運動の現場にテレビが入ることは非常に稀で、いくら懸命にアクションを行っても「なかったこと」にされてしまいます。ボトムアップチャンネルのニュースは簡潔ですが、それらのアクションのポイントに触れ、ネット上に拡散しています。大切にしていることは、「初めてその話題に触れた人にもわかるように」かみくだいた解説をしているという点です。
また、人材育成も大きな課題の一つです。本来、報道映像の制作には複数の人間が関わるのが普通です。これを一人で行うには、撮影技法のみならず、企画制作のワークフロー、原稿を書く能力、編集の技法など、多くのテクニックをひつようとします。1990年代にこの方法を会得した遠藤大輔は、その後、記号論・映画理論等の学びを経て、自らの方法論を体系化。2013年には「ドキュメンタリーの語り方ーボトムアップの映像論ー」(勁草書房)を出版しています。さらに、大学や他企業、社内ワークショップで、訓練のノウハウも開発してきました。学ぶには相応の時間と本人の努力が必要ですが、大手テレビ局が体制翼賛に入ったとき、これに対抗するには不可欠です。そしてワンマンオペレーションは、当然コストダウンも見込めるので、多くのクリエイターが身につけることで、カウンターカルチャーとしての報道がより充実した形で実現します。
Past Activities
本団体は、今年4月に合同会社メディア活動支援機構から、一旦切り離して設立したので、独立前の活動例になります。
1.ニュースの発信 貧困、医療、反戦、原発、労働など、ジャンルを問わず、市民のアクションを不定期に報道してきました。
2.ニュースではわかりにくい話題をドキュメンタリー形式で特集「Flipside」としてシリーズで発表してきました。特集は
「モーターショーの影でー終わらない大気汚染」「忍び寄るカジノの足音 -民意は反映されるのか-」
「コロナと医療崩壊 人災としてのパンデミック」「未来を守りたい ー気候変動と若者たちー」の4編です
3.短編ドキュメンタリー「公的医療はどこへ行くー差し迫る医療崩壊ー」(2024)「青い空を未来へーぜん息患者のたたかい」(2020年)
「恐怖のカウントダウンー東海第二原発を止めたいー」(2019年)「終の住処を奪われてー福島原発被害東京訴訟ー」(2017年)等の企画制作を行いました。
4.ストリートアカデミー(ストアカ)のプラットホームを使った、基礎ワークショップ(現在までに42名の参加者)の開催
Achievements
原発や医療などの大きな分野では、情報を共有する一定の効果があると思います。一方、個別の社会問題では「相手に対するけん制」の効果があるようです。「日大ユニオン」「追い出し屋」などがそうでした。また、唯一の海外取材「原発事故避難者の少年がローマ教皇と謁見する」ニュースに関しては、テレビ朝日へ素材の提供をしています。
Necessary expenses of the business
理想的な概ねの内訳は
ニュース制作費用 ¥150,000(1本)
特集制作費用 ¥500,000(1本)
ワークショップ開催費用 ¥500,000(プロ要請コース)
ファシリティ(機材・事務所管理)関連費用 ¥1,000,000
となりますが、一度ではなかなか手に入る額ではないので、日々の活動を進める中で、折に触れ、クラウドファンディングなどで、皆様のご協力を仰いでいこうと考えています。