Issues we are working on
2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から10年以上が経過しました。現在、福島では生活環境の除染もすすみ、ほとんどの町と人は平穏を取り戻したかのようです。
しかし、その不安を口には出せないけれど、放射能が子どもの健康にもたらす影響を心配しながら子育てをしているお母さんたちがいます。その不安・心配から、自然体験や外遊びの機会が減少してしまった福島の母子を京都に招待し、約3週間地元の幼稚園に通ってもらう取り組み「ミンナソラノシタ幼稚園留学」を実施しています。
Why we are tackling this issue
子ども、とりわけ幼児にとって遊びは生きる力の基礎を作ります。しかし、原発事故の影響により、子どもが遊ぶ環境への不安を持つ親御さんと子の間では「自然の中での遊び」の機会が減少してしまいました。公園や学校、通学路などは除染で線量が低くなりましたが、山の中などは除染が進んでいないことも、自然体験の減少の要因のひとつです。
震災から10年。復興が進み、事故が風化していく中で、不安な気持ちを本音で語り合えない空気があるそうです。まだまだ原発事故は終わっていないのです。
長期の低線量被曝が子どもたちにどのような影響を及ぼすのかはまだはっきりとはわかっていません。目に見えない、すぐには結果の出ないこの問題を抱えている福島の子どもたちにとって必要なのは“継続的な支援”です。
これからも福島の子ども達やその家族を支え、この問題を風化させないためにも、皆様の関心と支援が必要です。
How donations are used
①福島の母子の保養を目的とした「ミンナソラノシタ幼稚園留学」の費用に使わせていただきます。
②福島近郊に保養のための宿泊施設「ミンナソラノシタこどもの家」を作るために使わせていただきます。