ストーリー
東日本大震災で犠牲になった木村汐凪(ゆうな)のバースデードネーションです。ご寄付は父・木村紀夫が活動する一般社団法人大熊未来塾の活動全般への支援となります。
私が代表理事を務める大熊未来塾では、東日本大震災と津波、原発事故によって大熊町民が経験したことや学んだこと、大熊町の現状を発信しています。私自身もまだ大熊町に帰還することができていない中で活動を継続できているのは、これまでたくさんの方からご支援いただいたからです。心より感謝申し上げます。
ストーリー
東日本大震災から、これまで
2011年東日本大震災において、福島県大熊町では、津波被害と、東京電力福島第一原子力発電所の事故による全町避難を経験しました。
私の父、妻、次女の家族3名が津波で犠牲になりました。津波襲来後には、各地で地元消防団による捜索活動が行われますが、ほどなく原発が緊急事態となり、捜索は中断。当時の消防団からは、「人の声のような音がしたが、その場を離れざるを得なかった」という話が残っています。浪江町などの他の原発被災地の沿岸部も、同様の経験をしています。
2013年から「team汐笑プロジェクト」として行方不明者の捜索活動を実施しました。次女・汐凪の遺骨の一部発見まで、5年9ヵ月の月日がかかりました。更に、この経過の中で、捜索現場と自宅跡は中間貯蔵施設に含まれてしまいました。全国から震災の経験を聞かせてほしいと訪ねてくださる方が徐々に増え、2022年には汐凪の誕生日である8月25日にあわせ、「一般社団法人大熊未来塾」を立ち上げました。
大熊未来塾の伝承活動は、私の経験をベースに語っています。震災と原子力災害の教訓や、社会の矛盾などの気づきを伝え、来訪者に問いを投げかけ対話をすることで、今を生きる一人一人がどのように生きていくのかを考える時間をつくっています。これまで時間をともにした多くの方が共感し、考え悩んでくださいました。
昨年からは、大熊町の中間貯蔵施設内の遺構保存・活用の検討がはじまり、ほか地元団体と連携し、ワークショップやシンポジウムなどの企画を実施してきました。町内外の多様な方たちとの交流を通し、伝承や町の未来について語り合う機会を創出しています。

なぜ汐凪の誕生日なのか
彼女の存在は、伝承の礎です。いつもあたたかく見守ってくれています。そんな彼女の命日ではなく、誕生日に合わせ、バースデードネーションを実施します。とても草の根的な活動ではありますが、一人でも多くの方と考える時間をつくり、「社会の裏側にある犠牲」や、悲しみを繰り返さない社会を構築したい。この思いに共感し、応援いただく機会として、毎年呼びかけています。
どうぞご協力くださいますよう、お願い申し上げます。



