「だまされてから助ける」では遅すぎる。僕たちが『予防教育』に本気で乗り出す理由
2026/7/17 15:54

こんにちは。支エールの田中です。
僕たち「支エール」は、社会的養護を離れて頼れる実家がないまま社会に出た若者たちが、安心して暮らせる居場所づくりや、就職への伴走支援を行っています。
これまで、行政を巻き込んだ就労ルートの開拓など「社会に出るための出口」を作ってきましたが、今、僕たちが新しく仕込んでいるのは、それとは全く異なる真逆のアプローチです。
それが、若者が社会に出てからトラブルに巻き込まれたり、損をしたりしないための『予防教育』です。
現在、私たちは行政書士の先生とタッグを組み、児童養護施設などの子どもたちに向けて『契約に関する実践講座』というオリジナルプログラムの構築を進めています。なぜ、居場所づくりの団体である僕たちが、わざわざ「契約」というお堅いテーマを教えるのか。その理由をお話しします。
デジタル社会の裏に潜む、若者を狙う罠
今の時代、スマホ一つで何でも買えるし、あらゆるサービスに登録できます。
しかし、その便利さの裏で、多くの若者が「利用規約」や「プライバシーポリシー」を一行も読まないまま、ボタン一つで『同意』してしまっている現状があります。
これ、大人でもやってしまいがちですよね。でも、実家があって、いざという時に親に相談できる環境なら、まだ軌道修正ができるかもしれません。
しかし、社会的養護を離れた後輩たちには、その「いざという時に盾になってくれる実家」がありません。
知識がないまま、巧妙なワンクリック詐欺や、高額なサブスクリプションの契約、悪質なマルチ商法、さらには闇バイトのような犯罪の入り口に、本人が気づかないうちに足を踏み入れてしまうリスクが常に隣り合わせにあります。
社会に出て、だまされて、深く傷つき、借金を背負ってから「助けて」と僕たちのところに繋がってくる。
それでは遅すぎるんです。傷つく前に、自分を護るための最低限の武器を持たせて社会に送り出さなければならない。これが、僕が強い危機感を持って『予防教育』を始めた理由です。
行政書士のプロと作る「絶対に退屈させない」ガチの講座
とはいえ、施設の先生や僕たちが「契約書はちゃんと読もうね」と口頭で注意したところで、子どもたちの心には1ミリも響きません。
だからこそ、法律のプロである行政書士の先生と連携し、徹底的に現場のリアルに即したカリキュラムを作っています。
* 「スマホの契約、ここを見落とすと数万円損をする」
* 「ネット通販の定期購入を解約できない時の裏ワザ」
* 「人生で必ず行う『契約』の最低限の基礎知識」
こうした、明日からすぐに使えるサバイバル知識を、ワークショップ形式で楽しみながら学べる実践的なプログラムです。
施設の先生たちと現在、水面下で協議中!
現在、このプログラムを実際に施設の子どもたちに届けるため、各児童養護施設などの側と具体的な協議を進めています。
施設の先生たちも、子どもたちが退所した後に悪質なトラブルに巻き込まれないか、本当に心配されています。そのため、僕たちがプロを連れてこの提案を持っていったところ、非常に前向きな手応えを感じています。
「居場所」を作って温かく迎えること。
「就労」を支えて経済的な自立を助けること。
そして、この「予防教育」でトラブルから身を護る知恵を授けること。
この3つがガチッと揃って初めて、後輩たちは本当の意味で安心して社会へ一歩を踏み出すことができます。
ただ声をあげるだけでなく、必要な仕組みを一つずつ泥臭く、かつスマートに形にしていく。これこそが、支エールのスタイルです。
サポーターの皆さんの応援があるからこそ、私たちは立ち止まらずに次の仕掛けへ動き続けることができています。いつも本当にありがとうございます!
この予防教育プログラムの続報も、ぜひ楽しみにしていてください。
NPO法人 支エール 代表 田中義人

ワンコイン応援!
500円
まずは気軽に活動を応援したい、仲間になりたいという方のためのプランです。若者が一歩を踏み出すための最初のきっかけ(ひろばの維持費など)として大切に活用させていただきます。





