<心一つに> 学校を支えてー月刊イオ2026年8月号に岡山ハッキョマンスリーファンドの記事が特集されました!!
2026/7/24 15:53

各地の朝鮮学校では、国からの公的補助を得られないなかで、安定的な学校運営のためのさまざまな取り組みがなされている。岡山朝鮮初中級学校(倉敷市)では、6月中旬から学校支援のためのマンスリーファンディング(MF、月額支援)を開始し、「未来伴走サポーター」と題した支援者を募集している。
同校は、学校創立80周年を迎えた昨年、老朽化したトイレの改修を目的にクラウドファンディング(CF)を実施した。プロジェクトの中心メンバーで、同校卒業生の姜志煥さん(46、教育会副会長)は、教育会で長年奔走した経験から、「従来の寄付金事業だけでは学校を維持できない」と危機感を抱いていた。その思いを胸に、CFを体系的に学んだ滋賀朝鮮初級学校の全隆泰校長をアドバイザーとして招致。綿密な事前準備と宣伝事業を展開した結果、初期目標を超える660人から約642万円の支援金が、直接振込みと団体寄付を含めると総額1370万円が集まった。「岡山ハッキョを支持する人々はたくさんいる」—確かな手ごたえを糧に、このたびMFをキックオフした。
月々500円から応援できるシステム。主な運営を担うのは、姜さんと許正英校長(50)の「2トップ」だ。前回のCF参加者一人ひとりに案内メールを送付、オンライン寄付プラットフォーム「Syncable」上での活動報告と学校SNSの頻繁な更新などを通して、幅広い層の関心を募っている。決済方法に関するサポートセンターも設けた。許校長は「インターネット上での募集と並行して、地道な同胞訪問も増やしていきたい」と意気込む。7月末日まで100人の募集目標を掲げており、7月7日現在、68人が参加している。
許校長は、MFによる寄付を通して、「一人ひとりを尊重し、自律と共生を学ぶイエナプラン教育や体験型教育を取り入れること、ICT機材の充実や図書室の整備などを実現していく」と展望を語る。
姜さんはまた、「偏見と差別におらされながらも、日本社会でチャレンジし続けている卒業生たちがたくさんいる。MF参加者の『応援メッセージ』でその姿を可視化し、卒業生たちの学校に対する思いをリンクしていくことを意識した」とうなずき語る。メッセージをいくつか紹介したい。
「私が岡山ハッキョで学んだのは、人との繋がりの大切さでした。ウリハッキョでは、先生が自分に対して丁寧に向き合ってくれました。同級生や同年代とは今でも繋がっています。私は幼い頃から新幹線の運転士になりたくて、今の会社に就職しました。その夢を一番応援してくれたのも岡山ハッキョの方たちでした。私も一人ひとりに温かく向き合える人になれるよう頑張ります」(河憲助さん、鉄道会社勤務)
「私が今、プロゴルファーとして全国の舞台で挑戦を続けられているのは、岡山ハッキョで学んだ日々があったからです。ハッキョでは自分のルーツに誇りを持つこと、人を思いやること、最後であきらめず努力することを学びました。子どもたちにも、自分の夢に向かって堂々と挑戦し、自分自身とルーツに誇りを持って成長してほしいと願っています」(白佳和さん、プロゴルファー)※
姜さんはMFを「みんなの心を一つにする装置」と例える。「100人の一歩を踏み出すこと」—。岡山初中のMFは、子どもたちの未来を照らし、同校を支えるコミュニティを育んでいる。 ※「応援メッセージ」を編集部が要約した
(写真キャプション・テキスト)
- (右上) (写真右)岡山初中の初級部児童たち/(左)鉄道会社に勤める河憲助さん(提供写真)
- (右下) 申込み・詳細はこちらから
- (最下部) (写真大から時計回り)かわいらしいポーズを取る同校付属幼稚園の園児たち(今年撮影、提供写真)/許正英校長(左)と教育会の姜志煥副会長。トイレ改修事業記念パネルの前で撮影/新しくなったトイレを掃除する児童たち








