7月7日 七夕に子ども達の願いを聞いてみました!!!<中級部編>
2026/7/17 22:35

誇りを胸に、世界へと羽ばたく個性を育む<中級部の七夕の願いと未来への挑戦>
岡山朝鮮初中級学校の中級部(中学校)の子どもたちが短冊に託した七夕の願い事。そこには、幼少期の無邪気な憧れから一歩進み、自らの足で未来を切り拓こうとする、より具体的で、地に足のついた力強い決意が込められています。
多感な時期をこの「岡山ハッキョ」で過ごす生徒たちは、自らのルーツを大切にしながら、日本語、朝鮮語、さらには英語といった複数の言語を操るバイリンガル、トリリンガルとしてのスキルを日々磨いています。

また、部活動のサッカーなどを通じて、仲間と高め合い、困難な状況でも周囲を牽引する強固なリーダーシップを体得してきました。この厳しい教育環境にあっても、決して下を向くことなく培われた知性と人間性こそが、彼らがこれから進む高い次元での人生の挑戦を支える確かな土台となっています。

彼らが描く夢の数々は、非常に多彩で、かつ将来の歩みを見据えた確かな現実味を帯びています。

「美容師になる」「歌手になれますように」といった、自らの個性や表現力を活かした職業への具体的な憧れ。

そして「職につけますように」という言葉には、社会の一員として自立し、力強く生きていこうとする等身大の覚悟が滲みます。

また、中級部最高学年にとって目前に迫る大きな壁である「高校受験に合格しますように」、そして何よりも「朝鮮高校に行けますように」という願い。

この学び舎で培った絆と誇りをそのままに、さらに高いレベルの民族教育の場へと進学したいという想いは、彼らにとって極めて切実なものです。

また、日々の汗と涙が染み込んだ部活動に対する熱い想いも短冊から溢れ出ています。「クラブチームでスタメンになる」「サッカー中央大会でスタメンになる」「中央体育大会でゴールを決めれますように」といった目標は、仲間と共に厳しい練習を重ねてきたからこそ生まれる、アスリートとしての確かなプライドの現れです。

それと同時に、「身長があと10センチ高くなりますように」という、中学生らしい微笑ましくも切実な身体的成長への願いも、彼らの等身大の姿を映し出しています。

そして、中級部という青春の貴重な時間を噛み締めるように綴られた「何の後悔もなく卒業できますように」という言葉。この場所での一日一日をどれほど大切に思っているかが、胸に痛いほど伝わってきます。

さらに素晴らしいのは、生徒たちの視野が自分自身の成功だけでなく、家族や社会、そして世界全体の幸福へと向けられている点です。「健康に生きる」「家族が幸せになれますように」という身近な人々への深い愛情。「みんなが幸せになりますように」「世界が平和でありますように」「ずっと平和に暮らせますように」という祈り。

様々な歴史的・社会的な不条理や、公的支援の欠如という厳しい現実に直面しているからこそ、彼らは「平和」や「他者の幸福」の尊さを誰よりも深く理解し、心からそれを願うことができる成熟した精神を育んでいます。

中級部という時期は、この岡山ハッキョで育んだ豊かな可能性を、これから高校生という次のステージで「具体的な夢」へと昇華させ、叶えるための重要な準備期間です。

だからこそ、私たち大人が果たすべき責任は重大です。学校運営がどれほど厳しい状況に置かれていようとも、彼らが自らのアイデンティティに胸を張り、身に付けたマルチリンガルスキルやリーダーシップを遺憾なく発揮できる環境を絶対に守り続けなければなりません。生徒たちが社会の荒波に怯むことなく、「より高い次元で人生に挑戦する」ための背中を押し、進学の道を保障することは、今を生きる私たちの使命です。
子どもたちが「朝鮮学校の生徒だから」という理由で、その青天井の可能性を狭められるようなことがあっては決してなりません。彼らの純粋で力強い願いをただの言葉で終わらせず、確かな未来の果実へと結実させるために。
老朽化や財政難という障壁を乗り越え、生徒たちが「何の後悔もなく」この学び舎を巣立ち、誇り高き次世代のリーダーとして世界へ羽ばたいていけるよう、これからも皆様の深いご理解と、より一層の温かいご支援を心よりお願い申し上げます。









