〈7月10日 毎日新聞19面(岡山/中国版)に掲載されました〉子どもの未来 定額支援
2026/7/10 07:40

教材拡充・図書室整備へ募集
岡山朝鮮初中級学校
各種学校の位置づけのため公的支援が薄い岡山朝鮮初中級学校(岡山県倉敷市水島北緑町)が、毎月定額の寄付で子どもたちに寄り添う「みらい伴走サポーター」を募っている。生徒たちの将来への希望を広げるため、教材や図書室の整備など教育環境の改善に充てる。
毎日新聞記者 【石川勝己】
現在、学校には幼稚園児と小中学生計57人が在籍。許正秀校長(50)によると、年間約7000万円の運営費はほとんど外部からの寄付に依存、保護者らのキムチ販売や卒業生による舞踊団の公演などの事業費にも頼っているのがぎりぎりの状態だ。
教育のデジタル化は十分とはいえず、子どもたちが社会のIT化に対応できるようタブレット端末やWi-Fi(無線LAN)の更新が急務という。読書環境の充実も求められているが図書室がなく、教室や廊下に置いた本棚に家庭から持ち寄ったり卒業生から寄付されたりした本が並ぶだけだ。

鉄筋2階、一部平屋の校舎は1970年建築で老朽化が激しい。和式で傷みのひどかったトイレは昨年、クラウドファンディング(CF)で1370万円超が集まり洋式に改修された。伴走サポーターは継続的な支援で学校の安定運営に役立てる。
生徒たちの父母や祖先は朝鮮半島にルーツをもつ。授業では朝鮮の国語や歴史・文化と日本の学校と同じ数学や理科、美術なども学ぶ。許校長は「自分たちのルーツに誇りを持ち、在日コリアン社会だけでなく日本の国内外で貢献できる人材育成を目指している。子どもたちが幅広い選択肢から将来を選べるよう協力していただきたい」と呼びかける。









