応援メッセージ〜工藤真弓さん(南三陸町 上山八幡宮 禰宜)
2020/6/17 20:37
いのちめぐるまち、南三陸。
私たちがこの町を拠点に活動を続けていくと決めた理由の一つは、上山八幡宮禰宜の工藤真弓さんとの出会いだったかもしれません。
真弓さんのまなざしの揺るぎなさ、柔らかい感性から紡ぎ出される言葉たちにいつも勇気をもらっています。
真弓さん、素敵な応援メッセージをありがとうございます!
今回の世界中で広がる、コロナウイルス感染症への恐怖によって、私たち一人一人は、いろいろな活動の自由を奪われています。大変です。これは戦いだ、という人もいます。しかし、これは同時に、これまで母なる地球が、私たち人間の暮らし方によって味わってきた、大いなる恐怖や痛み苦しみを、濃度の差はありながらも、私たち一人一人が等しく味わっているような状態だとも思えます。
Vivienne R Reichさんの「コロナウイルスから人類への手紙」によれば、地球温暖化よって森林火災が起こり続けたように、人々は高熱を出し続け、大気汚染で地球自体を灰色の膜で覆っていたように、人々は呼吸を奪われていると教えています。
私たちは今こそ、自分たちのことを案じるだけでなく、地球のいのちを案じる必要があるということに気づき始めています。そういう大きな想像力をみんなで共有しながら、それぞれの社会活動が再開されてゆくことが理想であり、また、そうしなければ、この宿題は何回も繰り返されるような気がします。
ウィメンズアイの取り組みは、そういう想像力と危機感を、もうずいぶん前から感じ、それを改善すべく展開されてきたのだろうと信じています。それは一言でいえば、雨風を受けながらも、ちいさな種をまく時期を待ち、ちいさな種を育むことを続けてきた女性たちの優しい眼差しを,煩雑な社会の流れから掬い取り、一緒に種を撒き続けてきた、ということです。その使命感と行動力は、闇雲に走りすぎた時代の速度を落とすために、地球が健全であるために、ますます必要なのだと思います。
今回のプロジェクトへのご賛同は、そういう視点を持った地球人が100人集まるということだと理解しています。
今、私たちは、丸く青いひとつの地球に共に暮らしているということを思い出しています。世界は青い海でつながっていて、どこにも国境はないということを思い出しています。私もあなたも地球そのものだったということに気づいています。誰かの痛みは私の痛みだと共感し、共に助け合うことが必要だということも分かっています。
これからの未来に決して忘れてはいけないことを、見えないものは私達に訴えています。世界全体で立ち止まり、多くの命を犠牲にしながら痛感している今だからこそ、みなさんと手を結び合い、次の一手を打とうとしているウィメンズアイさんを、私も応援しています。
(上山八幡宮 工藤真弓)
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