私たちは東日本大震災時の経験から女性の視点は暮らしや弱者の課題に敏感だということに気が付きました。この視点と力を活かし、みんなにやさしい社会を作りたい!
この動きをもっと多くの女性や地域に届け、ともに地域社会を元気にしていく仲間を増やしたい! この想いに共感し、一緒に未来をつくってくれるマンスリーサポーター(毎月定額寄付者)を100人募集します。どうぞご支援よろしくお願いします!
ストーリー
~ 3.11、「なにかしたい」と思う女性たちとの出会いから始まった~
2011年、津波のあとの三陸沿岸。避難所で、仮設住宅で、集会所で、「なにかしたい」と語る、地元の女性たちに出会ったのが私たちの活動の原点でした。
体の不自由な方、高齢者、妊産婦、乳幼児や子どもたちなど、ケアが必要な方のそばに女性たちの姿がありました。そのまなざしは暮らしに根ざし、地域の困りごとや、社会で取り残されがちな人やケアが必要な人たちの存在に敏感でした。
自然豊かな土地で続く暮らしを思い描くとき、見たいものは、元気に遊ぶ子どもたち、誰もがいきいき働く姿、ほっとできる場所、みんなの笑顔。そのために、自分をいかしたい。だけど、思うように動けない。
例えば、被災した女性たちは生活用品で今本当に必要としているものを「必要」ということすら声を上げにくい空気がありました。
だれもが生きやすい地域社会をつくるには、女性たちのやさしく強いまなざしと力をいかせることが不可欠だと強く思ったのが、ウィメンズアイの活動の始まりでした。
~ 私たちが考える女性のエンパワーメントと地域の元気~
東北の三陸沿岸被災地の女性支援で出会ったこの課題は、日本中の地域に共通することだと、だんだんわかってきました。
女性ひとりひとりが「発言してもいい」「自分の考えを持って動いてもいい」という自信と安心感を持ち、行動していく事で地域社会がよりよい方向へ向かっていくという事をわたしたちは実感しています。
女性や子どもの視点で住みやすい地域が想像できれば「この地で暮らし、子どもを育てたい」と思う人が増えます。結果、多様な働き方や新しいビジネスが生まれ、生きがいを感じる人の笑顔が輝き、地域社会が元気になり、人口流出などの課題解決につながります。私たちは、そのために、地域で活躍する女性たちの学びの場づくりやリーダーシップ研修を行なってきました。
ではどうしたら「この地で暮らし、子どもを育てたい」地域になるのでしょう。
私たちが大切にしてきたことのひとつは、当事者(この土地の暮らしの知恵を紡いできた人、子育て中のママや若い女性、弱者のケアをしている人など)の話を聞き、活かして行くことです。
しかし、例えば公の会議の場などは子連れで参加できる空気も環境も整っていないことがほとんどです。ところが女性たちが多く集まる場だと、誰の子であってもみんなで子どもを見守り、時にはママが何かに集中できるよう、自然と子守をしてくれる女性が出てきます。これが「ケア(気にかけてお世話をする)」です。
もうひとつはつながりづくりです。
一人では心細くても、グループやコミュニティの一員としてであれば、目立つことで感じる恐れも減らすことができます。そして、壁を前に悩み立ち止まってしまった時、共感してくれる仲間に勇気をもらい、時には一緒に乗り越える。
私たちの活動は特に女性が参加しやすい雰囲気、風通しのよい環境、ピラミッド型にならないフラットな関係性づくり、イベントには老若男女問わず地域の多様な人たちを巻き込んでいくことにこだわっています。
こういった横のつながりをつくり、地域の未来をみんなで作っていきたい。
子どもたちがきらきらした目で走り回り、それを老若男女みんなで見守るあたたかい空気がある。いきいきと生きる大人たちの背中を見て子どもたちが自然とまなび育っていく。
子育てや介護を家族と地域が支えながら働ける職場があったり、子ども連れでいろんなことにチャレンジが出来たり、疲れた人がほっと癒される場所がある。
そんな未来を、共に学び合い、力をつけた女性たちが各々の地域で作っていけばきっと「みんなにやさしい社会」ができると、私たちは確信しています。
キャンペーンは5月16日~6月30日の46日間。
今後、私たちや女性が直面する課題や私たちの夢、メンバーの活動にかける思いなど、このSyncableのキャンペーンで発信して行きます。まずは読んで、知ってください。1人でも多くの方に知っていただきたいので、SNSでのシェアやメール転送での応援も、とても嬉しいです。
そしてどうか、私たちにお力を、ご支援をよろしくお願いします。
代表からのご挨拶
多くの人が大変な状況にあり、情報が錯綜し、不安を抱える、そんなコロナ禍の混乱は、9年前の東日本大震災当時を思い出させます。
私たちウィメンズアイの活動は、9年前の災害緊急支援からはじまりました。社会の中で弱い立場にいる人たちが災害時にもっとも影響を受けることを目の当たりにし、だれも絶望に負けてしまわないよう、震災直後は緊急支援を届けることに尽力しました。加えて、目の前の課題を解決するのと同じぐらい大事なことがありました。それは、根本的な解決を足元からつくっていくことです。緊急支援と違い、この成果はすぐには見えません。でも、当たり前がゆらいでいる時だからこそできることもあるのです。これは、Window of Opportunity(チャンスの窓がひらく)と呼ばれ、災害時などに社会をよりよくする変革の機会と言われています。
ウィメンズアイは、コロナ禍で、必要な支援が必要な人に届くよう支援をつないでいきます。同時に、私たちは長期的な視点を持ち、問題の根本的な解決にも取り組んでいきます。女性の視点を取り入れていくというのは、長きにわたる難題です。しかし、非日常は、何が本当に大事なことかを考える機会もくれます。当たり前とされてきたモノやプロセスが削ぎ落とされ、急激に社会が変わる渦中に私たちはいるのです。
先行きが見えない不安が漂っている今だからこそ、新しいキャンペーンを始めます。ほんのささいな一歩でも、数年後の変化につながることを私たちは見てきました。共感し応援してくれる仲間を日本中に増やしたいと思っています。ぜひとも、応援よろしくお願いします。
代表理事 石本 めぐみ
~震災復興から次のステージへ~
東日本大震災から、10年目に入りました。私たちウィメンズアイは、宮城県南三陸町に拠点を置きながら、震災復興の助成金や寄付金をいただき、被災した地域のコミュニティづくりや女性たちのエンパワーメントの活動をして来ました。
病院ができ、町役場が完成し、すべての人が仮設住宅から出て、新しい住居が立ち並ぶ新しい町の姿がようやく見えるようになりました。東北の復興支援は、いま震災から10年を節目に終わりに向かっています。一方で、震災後、新しくできた地区のコミュニティの創生や、震災の影響を受け深刻化している地域課題などを抱えています。
私たちは南三陸町での活動を継続していくとともに、これまで活動を通じて蓄積してきた女性のエンパワーメント活動を東北以外へも広げていきたいのです。
新型コロナウィルスの影響により、これまで私たちがさまざまに創り出してきた、人と人をつなぐ・交流の場や、人が学びあう場などを設けることが難しくなってしまいました。そのほかにも活動資金を得るために行ってきた自主事業やチャリティイベントなども軒並み中止せざるを得なくなり、活動は困窮しています。
先行きが見えない中でも今できることを考え、初めてのことにもチャレンジしていこうとしていますが、このままでは私たちの活動の継続が困難になってしまいます。
特に、子育て世代の女性は時間もお金も貴重なのが現状です。講座や研修等に係る経費のほとんどを団体が負担し、参加しやすい環境づくりに努めています。
周りの目が気になる女性たちが集いやすいようにと設けている活動拠点を維持するのにも費用が必要です。
数人のスタッフは別の生業で生計を立て活動を継続しています。
人生のさまざまな波に遭遇したとき、自ら考え、行動し、誰かと比べてばかりでなく、自分らしい幸せを選び歩んでいく力をつけること。これが私たちの考える「女性のエンパワーメント」です。
そして、力をつけた女性たちが各地で地域を元気にしていく。
そんな力をつける機会をより多くの女性に作るため、活動基盤となる資金を目標月額10万円、マンスリー寄付を寄せてくださる支援者100人の方々を募集しています。
女性たちが自分らしく生き、
自分と、自分のまわりを幸せにしていく。
彼女たちがその土地で生きやすくなることは
町や村の元気に、さらにはこの国の未来につながっています。
それは、都市に暮らす人たちにとっても、他人事ではありません。
自分の持てる力を活かし、暮らしやすく子育てしやすい地域を作っていきたいと願う女性たち。彼女たちが一歩踏み出す勇気を応援し続ける、一緒にやっていき続ける力を私たちにください。
そして、彼女たちが前を向いて進む時だけではなく、立ち止まって休息をとる時もサポートし続けます。
誰かを大切にケアできる女性たちがもっと公の場で暮らしを作る側に関わり、地域社会をケアするまなざしが増え、みんなにやさしい社会をみんなで作っていきたい! これが私たちのビジョンです。
ご支援よろしくお願いいたします。
※マンスリーサポーターとは、毎月決まった額を寄付できる仕組みです。額の変更や中止はいつでも可能です。