WEの相談事業〜相談員の中村雪子さんを紹介します!
2020/6/5 22:48
WEでは、2017年11月より、主に南三陸町と気仙沼市における「女性のしごと相談窓口」を開設しています。この事業をスタートするにあたり、産業カウンセラーの中村雪子さんに加わってもらいました。
雪子さんは、4人のお子さんを育て、4番目の娘さんが小学5年生にあがる時、専業主婦から心理学を学び始め、産業カウンセラーの資格を取得されます。相談窓口には、子どもが幼稚園、小学校にあがったのをきっかけに仕事復帰を考える女性たちがやってきます。女性がはたらくことには、子育てや介護など家族との関係性が切り離せないように思います。そんな相談者たちの悩みに、雪子さんは自然体でそっと寄り添える存在のように思います。あと、チャーミングさがあるところが一緒にいて癒されるところです。
昨年から毎月一回カウンセリングのための勉強会を開いています。
二人であーだこーだと意見を出し合って学びあえる場があることは、経験が浅い私(キャリア・コンサルタントの国家資格を取ったばかりです)にとって、とても貴重な時間であるとともに、信頼できるパートナーがいることを誇りに思っています。
「人に話すことで、ふだん言葉にならないものが出てきますよ」と雪子さん。
相談者にとっては、口にだしてしまうことへの恐れを感じる時があります。一人では抱えきれない、モヤモヤ・イライラ続いて壊れてしまいそうな時、その重い荷物がほんの少しでも軽くなるようなお手伝いができたらと思っています。
(栗林美知子)
雪子さんからのひとこと
数年前、「私、産業カウンセラーの資格を持っています。何かできたらいいなと思っています」と、事務局長の美知子さんにご挨拶をしたのがWEの仲間になる最初の一歩でした。
WEの方々のお顔や、事業の内容をよく知らないのにそんな行動をしたのは、実現できる出来ないは別にして、人の思いを心にとめてくれそうだという空気感をWEのなかに感じたからかもしれません。
今「女性のしごと」相談室の相談員としてお話を聴かせていただいていますが、私自身、プライベートなことで怒りがわいたり、落ちこんだり、気持ちの浮き沈みがよくあります。そのたびに今まで学んできた知識や理屈を使ってなんとか収めようともがきます。
でも時々、ただひたすらに「話を聴いてほしい!」と切に思うことがあります。
学んできたことは役に立ちますが、一人で対処するということはかなりのエネルギーを使いますし、自分の内でグルグル回っているだけで、消化不良状態として残ることも多いです。
人に話す=自分の内から放すことで、心に抱えているものの重さを少しだけ軽くすることができそうです。
お話を聴かせていただくとき、傾聴だけでは不十分なこともあります。
そのたびに自分自身の未熟さを痛感するばかりですが、ご縁を結んでくださるお一人おひとりが、丸ごとの自分を受け入れ、のびやかな人生を送っていくための手伝いができたら嬉しい限りです。
(中村雪子)
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