応援メッセージ〜鎌田千瑛美さん(グラスルーツ・アカデミー参加者)
2020/5/24 21:34
グラスルーツ・アカデミー初回の2015年から、福島のコーディネーターとして、参加者として、そして、体験をシェアするスピーカーとして関わってきてくれた私たちの大事な仲間、コミュニティー・コーディネーターの鎌田千瑛美さんに応援メッセージをいただきました!
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「女性たちの生き様こそ、未来を創る希望となる」
岩手・宮城・福島で草の根で活動する女性たちの繋がり「グラスルーツ・アカデミー」に、福島から参加させて頂きました。
私は東京で働いているときに東日本大震災と原発事故が起き、フリーランスのコーディネーターとして復興支援に関わり、翌年、福島に戻ってきました。コミュニティー・コーディネーターとして各地で活動する方々、特に女性たちとのつながりをたくさん持っています。
同じ東北地方といっても、それぞれの活動地域は遠く離れており、なかなか日常的に顔を合わせる機会はなく、気軽に会いに行くことは難しい現実があります。その他にも東日本大震災直後の活動は、孤独との戦いであったり、目の前のことに追われがちだったり……ときに悩み、苦しんだ時間も、数え切れないほどありました。
だからこそ、グラスルーツ・アカデミーを通して出逢った仲間との繋がりが、私たちを勇気づけ、しなやかに強くしてくれました。
そして、震災後駆け抜けてきた活動のなかで見逃されがちだった自分の内なる声に耳を傾け、「私は何者なのか?」「私を生きること、私が幸せであること」「私が本当にやりたいこととは?」を見つめるひとときとなり、それぞれの想いを分かち合い、対話し合うことは、いま振り返っても至極必要なことで、大きな成長機会となりました。
大災害や環境変化など、これまでの当たり前の日常が大きく崩れるときには、人々の価値観は大きく揺さぶられ、多様な変容を遂げざるを得ません。
大震災と原発事故を経験したことで、悲しみや苦しみ、憤りや、マイナスの感情をもつことも、もちろんありましたが、振り返ってみると、その痛みこそが、心を深く、広く優しく、成長させてくれた学びの機会だったと思っています。
女性たちが手を取り合って、それぞれの自分らしい生きる道を、自分の力で歩んでゆく。
そのことこそが、未来を創る希望となると信じています。そして、その未来を創るこのプロジェクトを応援します!
(鎌田千瑛美)
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