レダ開拓の最前線!プロジェクトFUJU中間報告・見えてきた新たな課題
2026/6/12 20:15

南米パラグアイ・パンタナールの秘境にある「レダ」。過酷な開拓の現場に存在する様々な「不自由」を解決するため、私たちが立ち上げたのが「プロジェクトFUJU」です。
今回はその中間報告として、これまで取り組んできた5つの課題(ボトルネック)に対する解消度とプロジェクトへの貢献度を、5段階で自己評価しながら振り返ります。
5つのボトルネック解消に向けた取り組みと自己評価
1. 通信インフラの整備(Starlink miniの導入)
- ボトルネック解消度:4.5
- プロジェクト貢献度:5
過酷な環境下での通信の目詰まりを解消すべく「Starlink mini」を導入しました。現場からの評価は非常に高く、以下の3つのシーンで絶大な効果を発揮しています。
- 長距離移動時の通信確保: ボートで8〜10時間かかる河川移動中の通信途絶が完全に解消されました。
- 非常時の連絡手段: 悪路で車両が立ち往生するようなトラブル時でも、圏外にならず確実に外部と連絡が取れます。
- 電源の柔軟性と停電対策: 車や船のシガーソケット、モバイルバッテリーからも給電可能で、現地での停電時もバックアップ回線として機能します。
2. 重機ライセンス取得による人材不足への対応
- ボトルネック解消度:4
- プロジェクト貢献度:2
開拓の土木作業において、重機オペレーターが不足しているという課題がありました。これを解決するため、自ら運転資格を取得し現場作業に携わりました。 現時点では実質的な貢献には至っていないため貢献度は「2」としていますが、自ら重機を運転できるようになったことで、国づくり・街づくりに不可欠な土木作業の視点を持てるようになりました。また、現地の従業員からの目線が「ただのボランティア」から「共に仕事をする仲間」へと変化したのも大きな収穫です。
3. ボート操縦ライセンス取得による水上移動の改善
- ボトルネック解消度:4
- プロジェクト貢献度:3
川を基盤とした物資輸送が多いレダにおいて、ボート操縦者の確保は極めて重要です。資格を取得し実際に操縦を経験しましたが、難易度の高い離着岸などの経験がまだ不足しているため貢献度は「3」としています。 しかし、自ら船舶に関わることで現地のボート会社との対話がスムーズになり、今後の機材調達やメンテナンス、技術協力の幅が大きく広がりました。
4. 映像発信による「レダの見える化」
- ボトルネック解消度:4
- プロジェクト貢献度:4
地球の裏側にあるレダの活動は、支援者へ詳細が伝わりにくいという情報発信の課題を抱えていました。 そこで新たにVlog向けのカメラを導入し、現地のリアルな動きを見える化しました。クラウドを通じて編集担当者とデータを共有しサポート体制を敷くことで、物理的な距離というボトルネックを映像の力で結びつけることができています。
5. 言語スキルの壁への挑戦
- ボトルネック解消度:1
- プロジェクト貢献度:1.5
翻訳アプリを活用したコミュニケーションを試みましたが、オフライン環境での限界や、対面での交渉・細かいニュアンスの指示にはアプリだけでは対応できないという現実に直面しました。 誤解のない確実なボトルネック解消には「生きた言葉のやり取り」が不可欠です。便利なツールに頼るのではなく、自らの言語スキル向上にリソースを投入することが最大の近道であると痛感しました。
現場で浮き彫りになった2つの「本質的なボトルネック」
最前線で実践を重ねる中で、新たに2つの本質的な課題が見えてきました。
① 情報のアップデート パラグアイの現場は日々変化し、かつての悪路が改善されたり、新しい人間関係が構築されたりしています。過去の固定概念に囚われず、常に現場の「一次情報」に直接触れ、リアルタイムの現状を共有して意思決定につなげることが必要です。
② メンテナンスの思想(機材と人) 「人がいない・物がない」という制約の中で、今ある機材(車両や船舶)を長く大切に使う思想が不可欠です。 さらに、これは「人の心と体」にも当てはまります。言葉が完璧に通じなくても、丁寧に伝えようとする姿勢、共に作業する姿勢、意見に耳を傾ける姿勢を示し、心を通わせることが重要です。根底に信頼関係があってこそ、従業員は想像以上の力を発揮してくれる「家族」となります。
後半戦への決意と「共創の未来」
プロジェクトはいよいよ後半戦を迎えます。今後は「重機の運転」と「映像による情報発信」の2つを中心に、現場のボトルネックに向き合っていく予定です。
今回現場を歩んで確信したことは、「ボトルネックとは単なる障害ではなく、さらに大きく発展するための神様からのヒントである」ということです。 物事が行き詰まったとき、人や方法に原因を求めがちですが、本当に重要なのは「まだ見えていない本質的なボトルネック」を現場で一つひとつ探し出すことです。
「プロジェクトFUJU」は、支援する側・進める側の枠組みを超え、ボトルネックを共有して共に解決していく「共創のプロジェクト」へと育てていきたいと考えています。今後とも温かいご支援とご協力をよろしくお願いいたします!
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