「いつからでも親子はやり直せる」 非行に悩む家族へ寄り添う相談活動を応援してください

支援先

NPO法人 非行克服支援センター

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非行克服支援センター

支援総額

8,413円

/ 300,000円

2%
  • 支援総額

    8,413円

  • 支援者数

    2人

  • 残り

    31日

  • 開始日

  • 終了日

支援する

素直だったはずの子が、万引きをしていた。

明るい子だったはずなのに、暴力を振るって警察沙汰になってしまった。

子どもたちが非行に走る時、その影で、親たちもまた深い孤独と苦悩の中にいます。

幸せになってほしい、人並みに生きてほしい…そう願って大切に育ててきたはずなのに…

「どうすればいいのか」「何がいけなかったのか」と自分を責め続け、誰にも言えずに追い詰められていく親たち。

子どもの非行の背景には、親と子が抱える「生きづらさ」があります。

・学校でのいじめ、差別

・同調圧力や対人関係のトラブル

・“上を目指せ”と追い立てられる競争社会の圧力

・家庭内のDVや虐待

・親の病いや失業、そして貧困や借金などの経済的不安

非行は、こうしたギリギリの環境で懸命に生きる子どもたちからのSOSでもあります。

そんな親子に、「ここなら話していいよ」と寄り添い、必要なだけ時間をかけて伴走をする。

それが、私たち非行克服支援センターの活動です。

格差が広がり、貧困が身近になってきたいま、この活動のニーズは増えています。

一方で今、私たちの財政状況は年々厳しくなっており、この活動を安定して続けるために団体として初めてのクラウドファンディングに挑戦することにしました。

どうか、この伴走を一緒に続けていただけませんか。

ストーリー


私たちについて


非行克服支援センターは、2003年に立ち上がった非営利団体です。

これまでの22年間で、5,000件を超える相談に対応してきました。


かかってくる電話のほとんどは、子どもの非行に悩む親からです。

ためらいがちに「子どもがこんなことをしてしまって…」と話し始める相手に、専門家や、同じように悩んだ経験を持つ親の立場の相談員が丁寧に寄り添い話を聴いています。                   


私たちの活動は、電話や面談による個別相談が中心です。

一回の相談に1時間以上、時には2時間かかることもあります。


受付時間は「火曜〜木曜の午後」が原則ですが、実際には緊急の電話も多く、夜間も含めて、できる限り時間に縛られず対応しています。

忙しい日は1日に3件の面談が入り、年間で300件を超える相談があります。

そして多くの相談は、一度で終わりません。


私たちは、状況が落ち着くまで、何度でも話を伺います。

その中で分かるのは、親たち自身もまた、深刻な生きづらさを抱えているということです。

7回目くらいの相談で初めて、「夫のDVを受けている」「借金を抱えていてどうにもならない」などの背景が語られることもありました。


子どもの生きづらさの奥には、親自身の生きづらさが重なっています。

そしてそこに辿り着くには、短い相談では到底足りません。


時間をかけて、相談者の抱えている困難や生きづらさに丁寧に寄り添うこと。それが、私たちの活動の「いちばんの特徴」です。

そのために、相談は、多様な専門性と経験を持つ人たちの協力もいただいて進めています。

大切なのは「失敗してしまった経験のある親たちに共感できるかどうか」「活動の趣旨に賛同できるか」。非行の子どもをもったことのある親たちも、相談員として活動を続けています。


「正しいモノサシ」を手放したMさん

Mさんのストーリーを紹介します。(個人が特定できないよう、記述の一部を変えています。)


上の息子さんが中学生になった途端、突然学校へ行けなくなり、やがて家にも寄りつかなくなってしまったMさんのお家。

彼は不良と呼ばれる子たちのグループに入ってしまい、夜中に出歩き、暴言を吐き、警察や学校からの連絡ばかりが続きました。


中学3年のときに彼は逮捕され、少年院送致が決定。その過程でこう言われました。

「息子の非行を止められなかったあなた方両親に監護能力はない」    


この言葉は、Mさんの心に深く突き刺さりました。

Mさん自身が、自分のことをたくさん責めていました。下の子も不登校になり、「私が母親じゃなければ、この子たちはこうならなかったのでは」「私が育てていなかったら、息子たちは楽しく学校に通っていたのでは」と、罪悪感で押しつぶされ、命を断ちたいほどの気持ちだったといいます。


そんな時に出会ったのが、非行克服支援センターや、その姉妹団体である親たちの自助グループ「あめあがりの会」でした。    

この会では、同じ経験をした親たちが、それぞれ自分たちのことを率直に話します。話を聞きながら、少しずつ「泣いてもいい」「一人で抱えなくていい」と感じられたといいます。

そんなMさんに転機をくれたのは、息子さんたち自身だったそうです。


相変わらず夜遊びや喧嘩もしながら、塗装の仕事を続け、職場の大人たちに支えられるようになったこと。自分がボコボコにされても、友達のことを思いやっていたこと。


同じ経験者の言葉、そして目の前の子ども自身を見つめることで、

「この子の生きる力を信じたい」と思い、また気づいたのだそうです。

「普通」「常識」「みんなと同じ」、そのモノサシにしがみついていたのは私の方だった、と。


Mさんはもう、子どもを「正しい形」に当てはめようとするのをやめ、「息子たちの応援団長になる」と決めています。


上の息子さんは結婚し、今は父親になっているそうです。

誰かに話を聞いてもらうことがなければ、私はきっと、子どもを許せないまま、生きづらさを抱え続けていたはず。そう、Mさんは子育てを振り返っています。


親の変化が子どもの回復を支える

Mさんのケースが教えてくれること。それは、「親の変化が子どもの回復を支える」ということです。


私たちセンターの関わり方は、決して非行そのものを物理的に止めようとしたり、特効薬のようなアドバイスをしたりするものではありません。

苦しみ孤立する親の気持ちにいくらかでも寄り添い、親自身が抱える生きづらさに手当てをする、そんな働きかけです。

非行に及んでしまう子どもたちは、大人を信じられずにいます。

親も信じられない。教師も信じられない。

そんな中で、親が自分の苦しみの根元に気づいたり、子どもへの見方を変えたりすることができれば、少しずつ関係性を変えていく兆しが現れます。


自分の味方になっている、理解をしようとしてくれているというサインが見えた時、子どもたちは安心します。それが結果的に、「人を信頼する」感覚につながり、子どもたちの生きづらさそのものを解きほぐしてくれます。

今の行動をただ止めるだけでは、その子の本当の立ち直りや回復にはつながりません。


私たちはこのあり方を、非行に苦しむ親子がいなくなるまで、貫いていきたいと思っています。

子ども当事者への支援は、他にもいくつもあります。ですが、親への支援は私たちの知る限り、本当に少ないのです。



いま、私たちが目指していること

私たちへの相談のお電話、面談は、現在有料になっています。

ただし、今年度は埼玉県の方だけは事業を受託しているので、無料でお受けすることができます。

しかし、相談を寄せてくださる方の多くは、決して裕福ではありません。


本来は、お話を深く聞いて寄り添うときに、時間の制限なく向き合い、お一人お一人に安心して話していただけたらと考えています。

ご相談の中で生活が厳しいご状況を伺い、相談料を頂かないこともあります。


一方で、私たちの財政も、年々厳しくなっています。

支え続けてきてくださった方も高齢になられています。また、郵送費・人件費なども増えてきました。


本当は、あと100万円ほどあれば、安心して活動を続けることができます。

助成金なども引き続き探していきますが、今回はそのうち30万円を、初めてのクラウドファンディングで募らせていただくことにしました。


2,500円あれば、30分の相談を受けることができます。

5,000円あれば、1時間です。

ぜひ、ご無理のない範囲で、私たちの活動を続けていくためにお力を貸していただけませんか。

また、このような活動があることを、周りの方々に伝えていただけませんか。



活動を続けてきて、強く感じていることがあります。

「誰かが不幸になることは、みんなが不幸になること」。


たいへんな思いをしている人が、一人でも楽になってほしい。

「ひとりじゃない」と感じられる瞬間を届けたい。

どうか、この伴走を続けていく仲間になってください。                        。

〒1690073

東京都新宿区百人町1-17-14コーポババ21

03-5348-6996

http://hikoukokuhuku.web.fc2.com/index.html

代表:理事長 小笠原彩子

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