ウミガメを絶滅から救う4つの鍵
2025/12/8 09:30

ウミガメを絶滅から救う方法とは何でしょうか?
私たちが考える大事なことは、以下の4つです。
1、絶滅の危機に瀕している要因を理解する
2、子孫を生み出していく事
3、状況を確認すること
4、ウミガメを理解すること
それでは、一つずつ解説していきましょう。
1. 絶滅の危機に瀕している要因を理解する
ウミガメが絶滅に瀕している理由は、ウミガメの種類や生息する場所によって異なります。
まずは増やしたい対象のグループが減少してしまった主要な原因や、
個体数を回復させるのを阻害している主な原因を特定し、取り除く作業が必須です。
2. 子孫を生み出す
子孫が生まれてくる状況を永遠に保てていれば、種が途絶えることはありません。
たとえ死亡してしまうウミガメがいても、子供が生まれ続けてくれさえすれば維持できます。
逆に、子孫が生まれて来なければその種は絶滅してしまいます。
ウミガメの場合は「産卵地を守る」ことが大事になります。
3. 状況を確認すること
野生動物の保全は、その生物が置かれている状況を把握するために特に数値で状況を把握しておくことが大事です。
『生息数が多いのか?少ないのか?』『減っているのか?』
『活動の結果、増えたのか?減り続けているのか?』
『主な死因は何か?』『種の存続を脅かすほどの脅威なのか??』
これらをフィールド調査を通じて調べた数字で確認していきます。
ウミガメの場合は、頭数や死亡原因を数値化する作業をします。
短期的な結果で一喜一憂していても意味がありません。
長期的な変動を確認することが重要です。長期的なデータがあれば環境変化や異常を察知することもできます。
もしも数値を確認しなければ、何の指標も無い中でやみくもに保全活動をすることになります。
4. ウミガメを理解すること
野生動物を保全するためには、対象の生物の生態や行動、生存戦略や生体機能などの基礎情報を理解することは重要です。
この基礎知識が無いと、取得したデータからウミガメの状況を正しく理解することはできません。
今、私たち人間が“ウミガメに良かれ”と思ってやっていることは、本当に正しいのでしょうか?
最新情報を把握することと、自分のフィールドで気づき・確認する作業が、ウミガメ界ではまだまだ必要な状況です。
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いかがでしたでしょうか?
ELNAはウミガメ保全団体として、引き続き絶滅させないための具体的な作業に取り組んで参ります。
皆さまにおかれましても、保全活動のサポーターとして、ELNAの活動を支えて頂ければ幸いです。
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