つなげる

こどもの健全育成を図るため、育児に課題を抱えている人に向けて、負担軽減ツールやサービスの提供およびピアサポーター養成をとおして、支援を受けられる機会(人・もの・場所)を増やすために活動する団体

なんで多胎支援にかかわるようになったのか理屈で説明してみる39歳の39日間

認定NPO法人育て上げネットの工藤です。NPOはどうしても自らの団体への寄付を募る活動をせざるを得ません。一方で、私もそうですが、それぞれが尊敬し、応援するNPOに個人として寄付しています。

同じ分野、領域において私自身がどのような団体を「素晴らしい活動をされている」と考えているのかを開示し、それぞれの活動を知っていただきつつ、ポートフォリオとしても応援していただきたく、今回まずは4団体を選びました。

葛藤とは、心の中に相反する欲求が同時に起こり，そのどちらを選ぶか迷うこと、だそう。人からどう見えているのかなんてさっぱりわからないけど、葛藤だらけの中で手探りで生きている。その中で、自分で責任と覚悟があるものを表現・発言している。中途半端な気持ちで、寄付集めなんてしてはいけないし、もとより営業してはいけないと思っている。これは、ファンドレイザーの倫理観とかそういう話だけではなく、社会人としての心持ちの話。ぼくは、父の空調機器メーカーの部品工場の現場仕事を10年前はしていた。その会社を継ぐために、コンサル会社を辞めて、関西に戻ってきたわけだけど、自分たちが作っている部品、それを使っている製品に、責任と覚悟を持てないと思って、「継がない」と父に言っていまに至っている。「こんなんでいいわ」って思っている人が何かをつくっているなんて自分自身が許せない。ましてや、大企業の担当者がそのモノづくりに対して、何のリスペクトもなく、ただただコストの話だけをしている姿を見すぎてしまって、ほんとうに嫌気がさした。本質的にとらえない・行動できない人が嫌い。話を現在に戻して、ぼくは当事者でもないNPO法人つなげるで理事・事務局長という肩書を名刺につけている中で、ものすごくいろいろな葛藤を日々クリアにしながら、いろいろな活動をしている。いろいろな形で寄付をしてくださる方々に対して、誠実でありたい、嘘があってはいけない、そのためにどういう自分が望ましいのか・求められるのか、すごく考えている。だからこそのバースデードネーションでの39日間連続投稿。自分自身を見つめなおしながらも、他者にも見てもらえる状態で、自分の向き合い方をひとつひとつ開示していっている。シンプルな言葉で片づけられないけど、これはすごく意味があることだと信じている。よく連続であれだけのボリュームの文章を書くことができますね、と何人かに声をかけてもらう。正直、いくらでも書けるし・話せる。それくらい、NPO法人つなげるという団体・活動をしっかりしたものにしたい。その理由はこの連続投稿の先に言葉にする。いまはまだ途中。今日で半分。あくまでもこの39日間の半分。これからもずっと葛藤が続く。

DAY19『葛藤』

自信とは、自分の才能・価値を信ずること、自分自身を信ずる心、だそう。なんかちがった理解をこれまでしてた気がする。「自信満々」っていう言葉が浮かんで、「ほかの人と比べて自分はできるんだ」みたいなイメージを持ってたけど、「他者比較」は不要で、あくまでも自分自身のことって話なんだと言葉の理解を改めた。まぁどちらの意味だったとしても、自分は自信あるほうだと思う。もう少し正しくいうと、できることは少ないけれど、いま手持ちの武器で工夫しながら戦える自信がある、って感じ。だからこそ、常にできることを増やす意識・姿勢を持ちながら、どんな壁に出会っても、どうにかして超えたい（のぼるのか、ぶちやぶるのか、すりぬけるのか、、、）と思っている。なので、もともとの理解として「他者比較」込みでいうと、そういうチャレンジングな姿勢を崩さないことが自信の源泉だったし、「自分自身」だけでいっても、どんな状況でもなんとかできるはずってのも自信の源泉なのかな。「自信がないんです」って感覚自体を否定しているわけではないんだけど、それを他人にいう人があまり理解できなくて、それを伝えることで何を防ごうとしているのか、それを聞いた相手にどんなリアクションをしてほしいのかなって。まぁそのあと決まって「なんで」って聞くのですが、ここで説明できる人はそれが口癖なんだろうと思うし、説明できない人はいろいろ考えてないんじゃないかなって懐疑的になってしまう。はじめてやることであれば『自信』うんぬん関係ないよなって。やりたいのであればやるだけだし、できるかどうか不安なのはだれもがそうで、シンプルに「不安・怖い」のほうがいいのになって。なんで「自信ない」って言葉を使うのか不思議。あえてその言葉をつかうと「子育てには1ミリも自信がない」。だってはじめてだし、やり方もよくわからんし、子どもが何考えているかなんて全くわからん。言っていることが本当なのか嘘なのか判断できないし、そのことに対して自分がどこまでリアクションできるのかわからない。わからないものばっかりだけど、やるしかない、ただそれだけ。他の人も同じ感覚なんだろうか、そうなるといちいち「自信がない」に過敏に反応する自分はまずやめて、「じゃあどうしようか」っていう話を淡々とするほうが自分らしいのかなー。「もっと自信もったほうがいいよ」なんてことも言わないけど、怪訝そうな顔をしているかもしれないから、そういう人に向けてはやさしい顔つきで対応できるようにしたいな。いつもどんな顔しながら話を聴いてるんだろう？？？明日のDAY19でもまたお会いしましょう。

DAY18『自信』

無力とは、勢力・能力・体力などのないこと、事を実現させる力をもたないこと、だそう。「自分は無力だなー」と感じるシーンなんてたくさんある。こんなことできればいいけど、いまのじぶんにはできない。あれもやれればいいだろうけど、いまのキャパ的にそれは手を出せない。とかとか、無力に感じることは日常茶飯事。そう考えると、無力に思うことは悪くないのかなと。自分も含めて何かしらへの期待値を高く持っていること、その期待値とのギャップを感じることができていること、現実を受け入れていまの合格点でOKと判断できていること、、、いろいろ考えを巡らせているからこそ、無力感を感じれるのかなと思っている。とはいえ『無力』な状態で終わらずに、次に向けて動いているからこそ、「悪くない状態」だと思われる。次までに何かしらパワーアップするために努力したり、そういう状態にならないように事前に対策をうつだったり、そういったネクストアクションができているからこそ、ポジティブな感覚を持っている。これがもしどうにもならないお先真っ暗な『無力』なのだとしたら、ポジティブな感覚は持てない。NPO法人つなげるで定期的にアンケートする項目の中に「育児において、無力感を感じることはありましたか」という設問がある。ぼくらの存在、つなげるが提供する「ふたごのへや」「ふたごのひろば」などオンラインでのつながりを得る前と後で、それが変わったかどうかを聞くための設問。最新のアンケートだと、「よく感じる」が利用前後で45%減になっていて、「たまに感じる」が15%増、「感じない」が32%増となっている。とはいえ、利用前後であっても70%近くが「よく/たまに感じる」と回答している。もしかすると、無力感にも種類があるんじゃないかなってのが、この投稿前半の自分の気づき。「どうにもできない」ものなのか、「まぁいまはしょうがないよね」みたいなのか。自分と同じような人とつながり・情報を得ることで、『無力』自体が減ることもそうだし、ネガティブなものを感じなくなっていてくれればいいのになと思う。なんか今日の投稿はこれまでとは違う流れ、これもまたよし。明日はまだ折り返し手前のDAY18。

DAY17『無力』

多様とは、いろいろなものがあること。変化に富んでいること。とまぁこの言葉の解釈に人別の差異があると思わないので、なぜ昨今「多様性」という言葉をよく聞くようになったのか、少し調べてみた。2000年代半ばから行政が「多文化共生」を打ち出した。2010年代前半にLGBTQ＋施策（渋谷区パートナーシップ制度）で「多様性」が一般語に。2010年代後半のSDGsで「多様性の尊重」を口にし始め。2020年代のコロナ禍で「多様性」がスローガンからリアルな課題へ。というのがチャッピーからの回答。多文化共生は外国人住民が増えたというのが背景にあるみたいだし、2000年代以降のネット環境やスマホの普及によるいろんな情報が見えるようになったというのも、「多様性」なる言葉がピックアップされたきっかけなんだろうなという理解。はっきりいっておくけど「多様性の尊重」という言葉は嫌い。話がそれるかもだけど、答えに合わせることが大事ではなくて、答えを求めるプロセスだったり、想定解と現実とのギャップだったり、そういったものが大切で、そのプロセスやギャップから何を学ぶのか、どうすれば求められる解にたどりつけるのか、そもそも想定解を変えないといけないのかということがとても大事だと思ってる。けど、〇なのか×なのか。100点なのか0点なのか。そういうことばかりにフォーカスがあたっているのが現代社会のような気がする。白黒はっきりすることは個人的には大好きだけど、それはあくまでも現時点でどこにいるのかの話であって、なぜ白なのか・どうして黒なのか、っていうところの理由付けだったり、そうなることで次何をしていくのか、話を進めていくためのわかりやすさとして、白黒はっきりしている状態が好き。答えっていうのと同じく好きじゃないものとして、線引き・カテゴライズがある。そりゃ、何かを判断するのに線を引くこと、要素を定めて属性をつけることは大事だと思う。それはあくまでも、判断軸・指標として有益なのであって、それが何か人格を否定することになるわけではなくて、ダメ認定されるっていうわけではないし、蔑むことにつかわれるものでは決してない。一方で、好き嫌いは認めてほしい。あの人が好き、この人は嫌い。それは絶対にあるもの。個人の好みやものさしで、誰かが・何かが、何点だとか線を引くとか、こういう人だとカテゴライズすることは、ある。主観的なそれは人としてとても大事。とまぁ、自分以外のだれかが決めた尺度だったり、表層的なものだけで、自分以外の誰か・何かを判断しないように生きていきたい。こんな豪邸に住んでいるんだろうから双子を育てているけど支援は必要ないよね、とか。シングルマザーなんだから何かに必ず困っているよね、とかとか。〇〇というカテゴライズだから、△△しなければいけない・しなくてもいい、そんな単純なものではない。とはいうものの、いろいろ自分なりに考えた結果、この人は嫌いだからもう関わりたくない、はもちろんOK。この世の中はずっと『多様』な人・モノ・コトでうめつくされているのだから、自分の目の前にあらわれた自分ではない何かを、自分なりにひとつひとつ判断することさえ心がけていれば、それだけでいいと思うんだよな。もっとシンプルに生きていきたい。

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