以前の活動報告で、アフガニスタンの現地パートナー「Your Voice Organization(YVO）」がCOVID-19拡大防止に乗り出すことをお伝えしましたが、実際の活動した様子を今回はご報告します。

■識字教室の先生・生徒さんが活躍！
今回のキャンペーンには、JVCとYVOによる識字教室の先生と生徒さんたち約300名が協力してくれています。ちょうど、一年間の授業を終えた修了式の時期にCOVID-19の影響が広がり始め、急遽、覚えたての文字を駆使して啓発キャンペーンを実施してくれることになりました。識字教室の意義がこんな形で発揮されるとは・・！

キャンペーンの流れは、新型コロナウイルスは感染症であり、"イスラム教徒でも罹る"（信者は罹らない、といった噂があるため）ということや、症状や感染防止についての情報を伝え、この情報を得た生徒さんたちがそれぞれ、もちろんマスクなどをした上で自分の地域の家を周り、対策を呼びかけるというものです。協力してくれる生徒さんたちには、石鹸や消毒液などの衛生キットも渡します。

■早くも活用してくれている様子が！
家庭訪問での啓発キャンペーンと合わせて、保健省が出している情報を元にした手作りのポスターも、各村で目立つところに吊るしてもらいました。手洗い、咳エチケット、接触を避けることなど予防策をイラストで表しています。

YVOスタッフで医師でもあるワハーブさんもこのキャンペーンに自ら出向いてアドバイスし、できるだけ多くの人に対策を呼びかけるようお願いしました。
すると、この日の活動を終えたワハーブさんらが事務所に戻る車の窓から、さっそく、お願いをした村の若者が、貼り出されたポスターを使って、近所の人達に説明している様子が見えたそうです！！

■人々の命を守るために
アフガニスタンは長引く紛争の影響で社会基盤が脆弱で、ウィルスがもし蔓延してしまうと本当に多くの人々が犠牲になる危険性が非常に高い状態です。

私たちの活動地ナンガルハルで確認できている症例はまだ少数ですが、確認できない患者や、保健衛生や医療施設の不足、それらへのアクセスの困難を鑑みると、予断を許さぬ状況です。
一人でも多くの命を守れるよう、できる活動をしていけたらと思います。

そして、このような活動ができるのも、皆様のご支援があってこそです。
何重にも厳しい状況下にある人々の命を守るためにも、このキャペーンを通して応援していただけますと幸いです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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