みなさま、こんにちは。いつも温かい応援とご支援を本当にありがとうございます。
そして、またこの日が来ました。11月11日、誕生日です。
歳を重ねるたび、「この先、何ができるのだろう?」といつも考えさせられます。
そこで今年は、はじめてバースデードネーションに挑戦してみることにしました。
もしよかったら、すこし力を貸していただけませんか?
ストーリー
バースデードネーションとは?
誕生日を自分のためだけの記念日にせず、応援したい団体や活動に寄付を集める取り組みとして欧米で広がってきた文化です。
最近では日本でも、「誕生日を誰かの力に変える」という考え方が少しずつ浸透し始めています。 お祝いの言葉やプレゼントの代わりに、社会のために行動を起こすきっかけにする人が増えています。
新たな出会いと、農村での挑戦の物語
三年半前、タイ東北部ナコーンラチャシマー県(コラート)のはずれ、ピマーイ郡にある小さな農村と出会いました。
そこは、一帯一路による高速鉄道建設の影響で、46世帯もの農家が突然の移住を迫られた村です。
経緯はこちらにまとめています:
タイ・コラートで農地を失った農家46軒と挑む、農産加工施設立ち上げ
「もう一度、生活と誇りを取り戻したい」
そう願う村の人たちの想いに共感し、私たちヤムヤムは共に歩き始めました。
READYFORのクラウドファンディングで皆さんからいただいたご支援のおかげで、加工施設の建設、農作業を支える機器の導入など、村が必要としていた環境を整えることができました。
そしてこの三年半、現地に通いながら伴走支援を続けていく中で、村の空気に少しずつ明るさと前向きな活気が戻ってきました。

(年齢層はかなり高い村ですがみなさん元気!意欲的に取り組んでいます)
今、村が直面している危機
しかし先月、村を再訪した時に、現実として「自然災害」という壁が立ちはだかっていました。
今年のタイの雨季は例年と比べものにならず、10月に村を襲った濁流によって、雨季明けから本格的に始める予定だった完全オーガニック栽培への転換プロジェクトの準備がすべて流されてしまったのです。

(1m以上も深く削り流されてしまった村の中心道路、村内の移動にも影響が出ています)

(集会場が使えずに作業場で緊急の対策会議、さすがに表情が重たいです)
村人たちの表情が一瞬で曇りました。
それでも、彼らは言いました。
「大丈夫。あきらめず、また一緒にやろう。」
その言葉に、むしろ私の方が背中を押されました。
よし、何か応援できることはないか、と。
12月の訪問で目指したいこと
今年12月中旬、再び村を訪れます。
2023年、24年と続けて一緒に村へ来てくれた日本の支援者の方も、今年も同行してくださる予定です。
ただ、村の人たちはこう言いました。
「前回のような歓迎はできない。でも、来てもらえるなら嬉しい。」
今、村がいちばん求めているのは、お金よりも「忘れられていない」という安心と、「仲間がそばにいてくれる」という心強さだとそう思います。
今回の訪問ではいつものような特別なことはできませんが、それでも、みんなで食事を囲み、未来の話をし、「いま一緒にいる」という事実を届けたいと思います。
このタイミングだからこそ、笑顔や言葉のぬくもりが、次の一歩を踏み出す力にきっとなるはずです。

(昨年12月の支援者同伴の村訪問の様子、長く関わることができる場所になりました)
バースデードネーションのお願い
誕生日のこの日、ひとつだけお願いがあります。
「誕生日おめでとう」の代わりに、村の未来を応援するための寄付をいただけませんか?
500円でも、1000円でも構いません。
いただいたご支援は、村の集会のための食品購入費に充て、もし余剰が出れば、すべて村の活動資金として寄付します。
バースデードネーションはこのページからお申し込みお願いします。
あなたのひとつの想いが、距離を越えて届く支えに変わります。

(大きな学びとなった一泊二日のオーガニック農業研修、村のものづくりのレベルを上げます)
継続支援(マンスリーサポーター)について
もし、「この支援を続けて見守りたい」「自分も村の仲間でいたい」と思っていただける方がいらっしゃれば、ぜひヤムヤムのサポーターに加わってください。月500円ほどから参加できるマンスリーサポーターの仕組みもあります。
マンスリー支援者向けのメルマガを毎月送信しております。SNSでは書いていないマンスリー支援者さま向けの限定発信です。
今日、あなたが踏み出す小さな一歩が、半年後、1年後、村と私たちを支える大きな力になります。
最後に、心を込めて
私たちがこの村で取り組んでいるのは、ただの援助ではありません。
「誰かの誇りを共に取り戻す」ための伴走支援です。
この村は、地縁も歴史もないまま集められ、社会からこぼれ落ちてしまった人たちの集合体です。
だからこそ、「助け合いながら未来を作っていく文化」をゼロから一緒に育てなければなりません。
お金は必要だけれども、お金がすべてを解決するわけではありません。
でも、国境を越えて気にかけてくれる人がいる。
信じて近くに来てくれる仲間がいる。
その事実が、村の人たちの心に確かな希望の灯りをともします。
どうか、ご支援、ご参加をよろしくお願いいたします。



