大気中のCO2が過去最悪のペースで増加!地球温暖化のブレーキが壊れ始めている【脱炭素グリーンサンタ・キャンペーン】
2025/11/7 15:40

「2024年の大気中のCO2(二酸化炭素)濃度が観測史上最高の水準に達した」と世界気象機関(WMO)の「温室効果ガス年報」で発表した。この1年間のCO2濃度の増加幅は、観測が開始された1957年以降で最も大きく、地球がより長期的な気温上昇にさらされる可能性を示している。
■CO2濃度急増の背景は、人間活動、森林火災、吸収源の弱体化
この1年間(2023-2024)のCO2の世界平均濃度は3.5 ppmも増加し、423.9 ppmという新記録に到達した。これは、2011年から2020年までの10年間の年間平均増加量(2.4 ppm)を大幅に上回っている。急増の要因は主に三つ。
①人間活動による継続的な排出:
世界の国々が化石燃料からの「脱却」を約束したにもかかわらず、石炭、石油、ガスなどの化石燃料の燃焼が衰えることなく続いている。
②森林火災の増加:
地球温暖化によって、より高温で乾燥した状況が生まれ、山火事の発生が激増した。特に2024年は観測史上最も暖かい年であり、南北アメリカ大陸における山火事によるCO2排出量は記録的な水準に達した。
③炭素吸収源(カーボン・シンク)の弱体化:
科学者たちが最も懸念しているのが、地球の「炭素吸収源」が機能不全に陥り始めている可能性である。
■ー自然がCO2の半分を吸収ーだが、この炭素吸収源が機能不全!
通常、毎年排出されるCO2の約半分は、海洋や森林などの陸上生態系といった自然の「吸収源」によって大気中から除去されている。しかし、今回の報告は、この自然のバランスが崩れ始めている可能性を強く示唆しているのだ。
①海洋の吸収能力低下:地球の気温上昇とともに海洋も温まり、温かい水はCO2の溶解度が低下するため、海が吸収できるCO2の量が減少する。
②陸上生態系の機能不全: 陸上では高温と乾燥した気候、頻発する山火事により、植物の成長が抑制され、結果としてCO2の吸収量が減少する。特に2024年はエルニーニョ現象が強く、記録的な暖かさとなったことが、CO2の吸収を担う陸域と海洋の機能を低下させたと見られている。
③「負のフィードバック・ループ」への懸念: WMOの上級科学責任者であるオクサナ・タラソバ博士は「陸域と海洋のCO2吸収源が効力を失いつつあるという懸念がある。そうなれば、大気中に留まるCO2の量が増加し、地球温暖化が加速することになる」と述べている。
■メタン等、他の温室効果ガスも過去最高に
CO2だけでなく人間活動に関連する二番目と三番目に重要な長寿命温室効果ガスであるメタンと亜酸化窒素の濃度も、2024年に過去最高水準に達した。
①メタン濃度: 2024年の世界平均濃度は1942 ppbに達し、産業革命以前の水準(1750年以前)と比較して166%の増加となっている。メタン排出量の約60%は、牛などの家畜、稲作、化石燃料の採掘、埋立地、バイオマス燃焼といった人間活動に由来する。
②亜酸化窒素濃度(N2O): 2024年の世界平均濃度は338 ppbに達し、産業革命以前の水準から25%増加した。主な人為的排出源には、肥料の過剰使用や各種工業プロセスが含まれる。
■「気候の暴走」が始まっている
WMO事務次長のコー・バレット氏は「CO2などの温室効果ガスによって閉じ込められた熱は、気候を暴走させ、より極端な異常気象を引き起こしている。したがって、排出量の削減は気候のためだけでなく、私たちの経済的安全保障とコミュニティの幸福のためにも不可欠である」と強く訴えている。
CO2は大気中での寿命が長いため、今日の排出は現在の気候に影響を与えるだけでなく、今後数百年にわたって地球に影響を及ぼし続ける。この報告は、今年11月にブラジルで開催される国連気候変動会議COP30の交渉参加者たちに対し、気候変動対策をさらに強化する必要があることを示す、権威ある科学的情報として提供される。温室効果ガスの継続的な監視は、これらの深刻な気候フィードバック・ループを理解し、将来の世代のために地球を守るという重要な努力を支える基盤となるだろう。
関連サイト/Carbon dioxide levels increase by record amount to new highs in 2024
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)
Image by DragonDash from Pixabay
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