この25年間、私たち環境エネルギー政策研究所(ISEP)は、自然エネルギーの未来を信じ、提案し、実践してきました。
まだ自然エネルギーの可能性が知られていなかった頃から、政策に働きかけ、地域と作りあげ、400名以上の国内外の若者とともに社会を動かす挑戦を続けてきました。
あのときのインターンたちは、今ではエネルギーのみならず各分野で活躍しています。
いま、自然エネルギーの世界は「1年前は考古学」と言われるほど変化の早い分野となり、蓄電池、電気自動車、デジタルやAIの発展とともに急速に社会を変えていっています。
その中で、ISEPとインターン、若手研究者たちは従来の延長線上ではなく、全く新しいやり方で研究や政策提言、地域との協働を進めていかなければなりません。
ISEPが「持続可能性の芽を育て、つないでいく場」として、これからも若者たちや地域の挑戦を支え続けられるように。
インターンプログラムの再設計、若手研究者の自由な探究、ISEP自身の人材育成体制の強化を支えるため、皆さんの力を貸してください。
2050年までの次の25年を見据え、ISEPの大きな転換点を後押しするクラウドファンディングです。
ストーリー
エネルギーデモクラシーの未来をデザインする:ISEPの25年
環境エネルギー政策研究所は、持続可能で自立した地域と日本の自然エネルギー100%の実現に向け、政策提言と地域エネルギー事業の実践、人材育成を2000年から続けてきた独立・非営利の組織です。
自然エネルギーに関わる政策・技術・コミュニティ・金融を結びつけ、1mmでも現実を動かすための取り組みを行なっています。
これからも私たちは、未来をみんなで選び取る「エネルギーデモクラシー」をコンセプトに、人と人、エネルギーと地域課題、地域と世界をつないでいきます。
そしていま、電気・熱・交通の統合やデジタル化によって、エネルギーの新しい世界が見えはじめています。
私たちは自らの役割を再定義して、国内外の先駆的知見を組み合わせたソーシャルモデルとその価値を提案し、現実的な問題解決と大きな転換構想の双方を通して地域と日本のエネルギー転換に貢献し続けます。
ISEPのこれまでの成果:制度・地域・人を動かしてきた歩み
ISEPは2000年の設立以来、「自然エネルギー100%社会」の実現を掲げ、政策提言から地域実践、人材育成まで多面的な活動を続けてきました。
2000年代には、固定価格買取制度の提言や自治体政策の後押し、市民主体の地域エネルギー事業の立ち上げに取り組むと同時に、国際的なネットワークにも貢献。
2011年以降は、原発事故を契機に再生可能エネルギーの専門機関として政策転換に働きかけるとともに、全国の地域エネルギー事業の立ち上げ支援を加速してきました。
また、社会的合意形成や営農型太陽光発電、地域熱供給など、多様な分野との連携をいち早く進めてきたのもISEPの特徴です。
そして現在は、エネルギーとデジタル技術、生物多様性や地域づくりといった複雑な課題が交差する中で、これまで培ってきた知とネットワークを活かしながら、新たな挑戦へと歩みを進めています。
25周年を迎えて、次のステップへ
ISEPは設立当初から大学生・大学院生を中心に400名以上の国内外のインターンを受け入れてきました。
そのうち4名はスタッフとして現在もISEPに関わっていますし、エネルギー関係の企業やNPO、研究機関、省庁で活躍する方もいます。
エネルギー分野のベンチャー企業を立ち上げた方もいれば、広く持続可能性に係わる分野で国際機関で活躍する方もいます。
また一見エネルギー分野とは異なるように見えるそれぞれの分野に進みながら、エネルギーや持続可能性とつなげて働く方もいらっしゃいます。
多くのインターンが、社会に出る前にエネルギーや持続可能性についてISEPで研究と現場の課題や喜びの両方に触れ、新しい視点や考え方を獲得して社会の様々な分野で活躍してきたことは、私たちの誇りです。
一方で今、ISEP自身も大きな転換点に立っています。
社会の変化が加速する中で、育てる仕組みの見直しと、受け入れ体制の再構築が求められています。
未来への3つの投資
皆さまからのご支援で、ISEPの「次の25年」に向かっていくため3つの重点領域で取り組んでいきたいと考えています。
①インターンプログラムの再設計
インターンは、これまで政策や研究に係わる調査、レポートの執筆などのデスクリサーチ、地域エネルギー事業の視察や現地イベントの参加という現場での経験の両方を組み合わせて、それぞれの問題関心に基づいて課題や解決策を見つけてきました。地域エネルギー事業の現場に一定期間滞在し、現場の知に近づくプログラムも行ってきました。
特別な広報活動はしていないものの、海外からのインターン希望者も多く、インターナショナルな場となっています。2024年のインターン振り返りセッションでは、ISEPでのインターン経験の魅力として、「交流」「学び」「柔軟性」の3点が挙げられました。
交流の面では、多様な仲間や専門家との出会い、異文化コミュニケーションを通じて、刺激的なつながりが広がったようです。学びに関しては、エネルギー政策の最前線に触れ、現場や世界とつながる実践的な学びが得られたとのこと。そして柔軟性では、オンラインと対面を組み合わせ、主体的に関わることで、将来の選択肢が広がったようです。
こうした経験を通じて、インターン卒業生たちはエネルギー分野への素養を深め、自分自身の関心や専門性とISEPでの経験をつなげながら、社会のさまざまな分野で活躍しています。
今後は、下記のような内容の取り組みを通じて若者の学びと実践の質を高める持続的な仕組みを目指したいと考えています。
- 地域エネルギーの現地訪問
- インターン同窓会を結成し、対面・オンラインのイベントを継続的に開催
- インターンの初日のオリエンテーションやコミュニケーション向上(つながるランチ(仮称)やコミュニケーションツールの充実)
- インターン自主企画イベントでエネルギーに関心を持つ若者との話し合いの場を設け、研究や悩み相談を行う
- インターン卒業生の活躍をインターン生が取材し紹介するデジタル書籍の作成
- 遠方や若手のインターン補助
②若手研究者の新たな探究
若手研究者は、ISEPの研究を進めながら、新たな研究を切り開こうとしています。
例えば、自然エネルギーと生物多様性に取り組みたいと考えている2名が新たな研究を開始予定です。ドイツ出身のクリスティアン・ドートは、ドイツと日本の生物多様性PVの比較研究をドイツの研究機関と協同で行うことを目指します。高久ゆうは湿地保全と自然エネルギーのあり方を研究していきます。
1人当たり30万円〜50万円の研究資金をいただくことで、海外を含めた先進地や現地を訪問してデータを集め、萌芽的な研究テーマに対する最初のレポートを公表し、新たな分野の第一歩を踏み出すことができます。
ISEPから新たな社会的知を生み出すための投資に繋げたいと考えています。
研究と実践の統合を常に行ってきたISEPで、他分野と連携した研究と実践の新しい分野を若手研究者が自ら切り開くことは大きな意義があると信じています。
③ISEPの人材育成体制の強化・ノウハウの共有
インターンを受け入れてきた私たち自身の体制も、次のステージへ進む時が来ています。これまで蓄積してきた受入れの工夫や育成ノウハウを体系化し、より多様な若者が関われるよう、受入れの仕組みを見直していきます。
たとえば、海外インターンへの対応をスムーズにするためのオンライン体制の整備や、柔軟な参加を支えるプラットフォームづくり。また、インターン担当者自身が学び直しながら、より良い育成のあり方をチームで模索する場も必要です。
ISEPの現場を支えてきた研究員や指導者たちが、若者一人ひとりに丁寧に向き合える環境を保ちながら、こうした育成体制を他の非営利団体や地域にも共有できるよう、準備を進めていきます。
ISEPインターンが出発点となった実務者・研究者たち
インターンは、調査や現場での補助を通じて自身の知見を高めるだけではなく、新しい視点や気づきを加え、地域の皆さんに活気をもたらすこともよくあります。さらに、その後のキャリアのなかでも地域に関わり続ける選択をした方もいます。
それぞれの元インターンメンバーの研究のきっかけとなる「問い」は、ISEPでの経験を出発点に広がり続けています。
「独立した知と実践」を生み出す場を目指して
例えば、5年後の30周年を迎えるまでに、ISEPは核となる部分は維持しつつ、研究や実践の拡がりは今とは全く変わっているはずです。その中でインターン卒業生の活躍の場も、エネルギー分野だけではなく、より多様な分野に広まり、ISEPや卒業生同士のコラボレーションも増えていきます。若手研究者が今回の支援をもとに、新しい研究や実践の第一線でコミュニティを作り、新しい分野を切り開いていきます。
エネルギーの未来は、エネルギー技術の発展だけで作られるものではありません。エネルギーは社会のあらゆる活動に関わる基礎であるからこそ、多様な分野と互いに関連しあい、変化を続けながら急速に展開していきます。ISEPも進化しながら、新たな人材を育て、生み出す場として機能します。自然エネルギーの政策と実践が、蓄電池や電気自動車、デジタル化、生成AIと結びつきながら大きく変化する中で、エネルギーデモクラシーのコンセプトに沿った未来を提案する「独立した知と実践」を生み出す場としてISEPはこれからも役割を果たしていきます。
インターン卒業生とのネットワーク強化も含めてインターンプログラムを自立化させ、若手研究者の強みを育成し、ISEP自身も人材育成体制を強化していきます。
代表者およびインターン担当者からのメッセージ
最後に
ISEPが「人と人、エネルギーと地域課題、地域と世界をつないで」取り組んできたことは、大きな政策転換や優れた先進事例につながったものもあれば、人材育成や新分野の普及という地道ながらも10年20年をかけて拡がりを見せるものもあります。「エネルギーデモクラシー」というISEPがずっと大事にしてきたコンセプトは持ちつつ、これからの25年を見据えたときに、現在は大きな転換点となると考えています。
ここで次世代を支える人材をより実践的に育てていく場を発展させ、ISEPという場自体も進化していく、その大きなきっかけにぜひ関わっていただきたい、応援していただきたいと考えています。
ISEPのコミュニティを拡げていく仲間として、この未来づくりに加わっていただけませんか?
あなたのご支援が、エネルギーの未来を担う次の挑戦者を育てます。温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。
※ 支援金は決済にかかる手数料と利用料を除いた全額が団体へ支援されます。
インターネットでの操作が不安な方へ
クラウドファンディングでのご支援が難しい、という方のために、銀行振込などによる直接のご寄付も受け付けています。 「寄付したいけれど操作がよくわからない…」という方も、どうぞご安心ください。詳しくは、下記のリンクをご覧いただくか、下記までお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
環境エネルギー政策研究所 問い合わせフォーム:https://www.isep.or.jp/about/contact ※お問い合わせ先は「isep研究員へのお問い合わせ」、お問い合わせ種別は「ご支援・ご参加について」をお選びください。
TEL:03-3355-2200 FAX:03-3355-2205

つながる一歩プラン
3,000円
あなたのご支援で、インターンに初日オリエンテーションの充実など、「未来へつながる学びの第一歩」を届けることができます。
【御礼・報告】
1)御礼メールの送付(オンライン)
2)インターンの活動報告書の送付(オンライン)

つながり拡げるプラン
5,000円
あなたのご支援で、インターン同窓会の運営など、「つながりを拡げていく」経験を届けることができます。
【御礼・報告】
1)御礼メールの送付(オンライン)
2)インターンの活動報告書の送付(オンライン)
3)インターンによる御礼報告会への招待(ハイブリッド)

つながり育てるプラン
10,000円
あなたのご支援で、インターンに自らの企画イベントなどを通して「つながりを育てていく」経験を届けることができます。
【御礼・ご報告】
1)御礼メールの送付(オンラインまたは手書き郵送※希望者のみ)
2)インターンの活動報告書の送付(オンライン)
3)インターンによる御礼報告会への招待(ハイブリッド)
4)インターン担当山下の25年の振り返り報告の送付(オンライン)

25周年記念応援プラン
25,000円
ISEPの25周年を祝う気持ちとともに、インターンや若手研究者に「現場とつながる学び」の機会(短期)を届けることができます!
【御礼・ご報告】
1)御礼メールの送付(オンラインまたは手書き郵送※希望者のみ)
2)インターンの活動報告書の送付(オンライン)
3)インターンによる御礼報告会への招待(ハイブリッド)
4)インターン担当山下の25年の振り返り報告の送付(オンライン)
5)HPへのお名前掲載※希望者のみ

現場の学び応援プラン
50,000円
あなたのご支援でインターンや若手研究者に「現場とつながる学び」の機会(中期)を届けることができます。
【御礼・ご報告】
1)御礼メールの送付(オンラインまたは手書き郵送※)
2)インターンの活動報告書の送付(オンライン)
3)インターンによる御礼報告会への招待(ハイブリッド)
4)インターン担当山下の25年の振り返り報告の送付(オンライン)
5)HPへのお名前掲載※
6)若手研究者による寄付者限定調査報告会へのご招待(ハイブリッド)

若者全力応援プラン
100,000円
あなたのご支援で、インターンや若手研究者が「新しい問いと挑戦」に取り組み、現地調査などの重要な機会を届けることができます。
【御礼・ご報告】
1)御礼メールの送付(オンラインまたは手書き郵送※)
2)インターンの活動報告書の送付(オンライン)
3)インターンによる御礼報告会への招待(ハイブリッド)
4)インターン担当山下の25年の振り返り報告の送付(オンライン)
5)HPへのお名前掲載※
6)若手研究者による寄付者限定調査報告会へのご招待(ハイブリッド)
7)インターンや若手研究者との個別オンライン交流・相談へのご招待