粉ミルク配布の様子が、現地パートナー団体のクルド赤新月社(KRC)より届きました!
2025/3/18 13:49

昨年12月8日の前政権崩壊後、シリア北東部には10万人以上が避難しました。
以前から続く混乱のせいもあり、市民サービスは機能不全に陥っており、同地域の保健セクターを支援するクルド赤新月社(KRC)では、緊急支援をとして衣料品や食糧、石鹸や歯磨きなどの生活用品も支援しています。
今回JIM-NETがKRCとの協働で支援する幼児用ミルクと仮設診療所の医薬品は、とりわけ要望が強いものでした。
「幼児のミルクは他では代用が効かず、栄養状態が悪化し、身体が弱っていく幼児を少しでも救わなければいけないのです。」
そんな声がKRCのスタッフからも聞かれました。
また、各避難している先々には病院やクリニックが殆どありません。交通費を払えない避難民にとって、病院やクリニックに出向くことも現実的ではありません。
KRCでは、移動式の仮設診療所(モバイルクリニック)を運営し、定期的に各避難先を回っています。しかし、基礎的な医薬品さえ不足しているため、JIM-NETとの協議で、モバイルクリニックへの医薬品支援も現在進めています。
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赤新月社とは?
国際人道法に基づき、戦争、内戦または国内騒乱の犠牲者に対して人道的支援を行う『国際赤十字・赤新月社運動』は、日本では赤十字がよく知られていますが、イスラム圏ではキリスト教を連想させる十字のマークではなく、新月(三日月)のマークが使われています。
※どちらのマークも、もともと宗教的意味はないそうです。
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