増えるミュージアムの閉館をどうにかしたい!3年で2倍に増加する閉館で失われる資料のデジタル保存&実態調査のための寄付を募集します!

支援先

一般社団法人 路上博物館

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一般社団法人路上博物館

支援総額

2,268,564円

/ 3,000,000円

75%
  • 支援総額

    2,268,564円

  • 支援者数

    271人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

集まった資金の具体的な用途についてのご説明

2024/12/4 16:36

先日のクラウドファンディングスタートからもうすぐ1週間が経過します。ここまでご支援いただいたみなさま大変ありがとうございます。まだまだ達成まで道のりは長いですが、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

最初の活動報告では本文に書ききれなかった「集まった資金の用途」についてご説明させていただきます。一部、支援をお願いした方からも質問があったことですのでできるだけ具体的な内容をご説明したいと思います。

前提事項

予算のご説明に先立って、予算設計の前提事項を説明させていただきます。多くのクラウドファンディングを含めたプロジェクトで共通するように、実際にかかる費用を事前に性格の予想するのは難しい性質があります。今回の予算についても実際にかかる予算とは差分がでる可能性があります。それらについては各項目でご説明させていただきます。

予算全体像

今回の目標金額である300万円の全体的な内訳は上の図の通りです。以下、それぞれについて具体的にご説明させていただきます。

①、②デジタル化

閉館した・する・休館しているミュージアムの展示や収蔵資料をデジタル化するための予算になります。具体的な内訳は以下の通りです。具体的なデジタル化する施設が未定のため、①で計上した予算をそのまま②でも引用しています。①の予算の中で撮影地によって大きく変動するのは4)の1の移動に関する費用になります。こちらは現在交渉中の鳥取県を想定して計上しています。

1)撮影に関する人件費:36万円

撮影する具体的なミュージアムが未定な状態なため、全体像がわからない中での費用の試算になっています。そこで今回のクラウドファンディングでは「3日間の収録活動」を行うことを前提にした予算を見積もりました。1回の撮影で合計3日間の撮影行程を3名で実施する想定です。収録作業は路上博物館や過去のプロジェクトで一緒に活動した専門技術を持つメンバーを想定しています。

3日間の行程の根拠は路上博物館で一般的にデジタル化を行う場合の作業工程をベースにしています。1日目で移動+撮影の下準備を行い、2日目がメインの撮影日になります。3日目は予備撮影と撤収作業を行うスケジュールです。

これによってすべての展示をデジタル化できるかと言われれば難しいケースが多いかと思います。作業の優先度としては展示室全体の記録を残すことを最優先事項とし、あとは可能な限り収蔵庫の資料のデジタル化作業を行おうと考えています。

2)撮影データの整理に関する人件費:22万円

3日間の活動で大量の撮影データが発生する見込みです。これらを整理・分類する作業を行います。3Dモデルの場合はスキャンデータの構築作業も必要になります。これらの作業を行うための予算です。

3)撮影に関するディレクション:8万円

撮影を行うミュージアムとの交渉や調整を行うメンバーの人件費をここでは計上しています。また移動の手配や消耗品の手配などもここのディレクション費用に計上しています。

4)経費:24万円

経費を大きく分けると以下の4つになります。

  1. 移動に関する費用
  2. 宿泊、滞在に関する費用
  3. 機材の運送に関する費用
  4. 撮影に関して発生する消耗品に関する費用

他の予算と比べて最も変動が大きいことが予想されるのが1.移動に関する費用、です。ここの費用は、現在撮影の交渉を進めている鳥取県の施設を想定して予算を見積もりました。仮に交渉中の施設で収録ができなかったとしても、鳥取県の往復分の予算があれば国内の多くのエリアをカバーできると見込んでいます。

③調査費用:32万円

費用の中で事前の予想が一番難しかったのが調査に関する費用です。この費用の内訳はすべて調査に関する人件費とそれに関する経費です。調査の内容は本プロジェクトと並行して内容を検討しています。

現在、調査計画を作るための第一歩として先のプレスリリースで発表した際に収集した閉館・休館したミュージアムの背景を調べています。

https://rojohaku.com/manazuru2024/

https://rojohaku.com/munakatashiko_2024/

ここまで調べる中でも、閉館後に地元の自治体の美術館にすべての資料をスムーズに移管できた事例もあれば、施設の老朽化(雨漏りなど)の修繕費用が捻出できず残念ながら閉館してしまい、閉館時点では資料の移動先が未定なケースもありました。

これらの調査をした中でも、一言に「コロナのせいだ」や「予算がないからだ」などの分類では片付けられない背景がそれぞれにあると感じています。調査ではこれらの背景について調べることを中心に行い、日本で進むサイレント閉館の実態を明らかにすることを目的にしています。

上記の調査は正確にはクラウドファンディングで集まった予算を使ったものではなく、あくまで路上博物館として投下している予算になりますが、クラウドファンディング終了時に集まった金額と先行して行った調査内容をふまえて具体的な調査計画をつくり報告するようにします。

④リターン作成:22万円

今回のクラウドファンディングは寄付を前提にしているため、リターン作成に関する予算の割合は路上博物館で行った過去の2回のクラウドファンディングと比べると少なくなります。具体的には以下の内容を想定しています。

  1. 報告書の執筆、デザインにかかる人件費
  2. 報告書の印刷費
  3. データの守り人プランのための記録媒体の制作費
  4. 報告書の郵送料
  5. 郵送のための作業に関する人件費

今回のリターンの中で特殊なのは3.データの守り人プランのための記録媒体の制作費です。予算の設計段階では1回の収録において最大1TBのデータが作られることを想定しています。そんなに大量のデータが作られることが想像しづらい方も多いかと思いますが、写真撮影の際にRAWデータというより記録できる情報量が多い形式で記録すると、写真1枚あたり20~30MB程度の大きさになります(1TBは100万MB)。

路上博物館でも、なるべく多くのデータを残そうとするとあっという間に1TB近い容量になってしまうためこのような見積もりになっています。

その記録媒体も長期保存が可能で、一般に普及しているもので、書き換えが難しいもの、を考えた時に「ブルーレイディスク」が最適なのではないかと考えました。具体的には100GBの容量のブルーレイディスクを10枚(1TB=100GB)用意し、そこにデータをダビングする作業を行うことを想定しています。

そのため、一般的な報告書の制作費よりもリターン作成部分の費用が大きくなってしまっていますが、本プロジェクトの主旨でもある「100年後にもデータを残す」を考えると必要な予算であると考えています。

⑤設備投資:25万円

設備投資はデジタル化作業や本プロジェクトを効率的に行うための機材を購入するための予算です。具体的には以下の設備を購入することを想定して予算を作成しました。

1.360度カメラ

展示室全体の様子をデジタル化するための機材になります。全天球画像とも言われる360度画像を撮影することができるカメラです。路上博物館でも古い機種を持っているのですが、本プロジェクトの実施にともない新しい機種を導入したいと考えています。

2.ブルーレイディスクのダビング装置

④のリターン品の作成を効率的に行うために、同じ内容のブルーレイディスクを複数のブルーレイディスクにコピーできる装置を導入したいと考えています。今後も同様のデジタル化の活動と報告書の納本を継続したいとも考えており、そういった取り組みにも利用できる機材となる予定です。

⑥手数料:41万円

今回のクラウドファンディングのプラットフォームの利用料になります。今回は路上博物館として完全寄付形式のプロジェクトは初挑戦なため経験の豊富な担当者に伴走をしてもらうプランを選択しています。手数料は割合で決まるため、達成金額に応じて変動します。

目標金額を超えた場合・超えなかった場合

今回のクラウドファンディングの予算は上記の通りです。実際の費用については集まった金額に応じて変動します。目標金額を達成でき、それを上回った場合と下回った場合については、クラウドファンディングの本ページでも記載している通りの使い方をさせていただく予定です。

以下、該当箇所引用

目標額を上回った場合

目標金額の300万円を上回った場合の資金の用途では以下の2つを予定しています。第1の使い道は調査費用の拡充です。現状、調査にかかる予算が比較的割合が少なくなっており、ここにさらなる予算をつけることでより深い分析が可能になると考えています。

第2に、デジタル化作業の充実です。現在の予算は3日程度の期間(移動含む)で現地の収録を行う計画を元に立てたものです。この期間を延長することでより充実したデジタルデータの収集が可能になります。また、大幅に目標金額を上回った場合は3つ目のデジタル化するミュージアムを追加することも検討する予定です。

目標額を下回った場合

達成金額が300万円以下だった場合、集まった金額にあわせて計画を変更します。最低限、1か所のデジタル化を行うと共に報告書の作成と発行を行うことを目指します。他には、新規での設備投資や追加調査の範囲を縮小することで予算の調整を行います。この場合、具体的にどのような予算配分に変更するかはクラウドファンディング期間終了後(2025年1月上旬を目処)に活動報告にてご報告させていただきます。

予算についてのお問合せは以下からお願いします

本クラウドファンディングの予算の用途についての説明は以上となります。より詳しい使いみちについて聞きたい場合は路上博物館のお問合せフォームよりご連絡ください。できるだけ透明性を確保し、いただいた質問には答えるようにしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

https://rojohaku.com/contact/


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代表:森健人

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