誰もが集える場所として「Center line art festival Tokyo」を継続してゆくために

支援先

一般社団法人 Co-production of art Works-M

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ClafT事務局

支援総額

161,949円

/ 1,000,000円

16%
  • 支援総額

    161,949円

  • 支援者数

    20人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

Center line art festival Tokyo 2024 終盤レポート

2024/11/7 20:22

Center line art festival Tokyo 2024  終盤レポートのメインビジュアル

9月15日に開幕したCenter line art festival Tokyo 2024は、11月3日・4日に水性で開催されたクロージングイベント「つくりてのてづくり」と、座・高円寺Galleryアソビバにて10月8日より約1ヶ月の会期で開催された、上野悠河展「概観 Tour d'horizon」の会期終了をもちまして閉幕いたしました。

フェステバル会期中、ご来場・ご参加・ご鑑賞いただいた皆さま、参加アーティストの皆さま、開催にあたりご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

多くの皆さまに支えられて今年もフェスティバルを開催し、無事に終えることができました。ここまでの道のりをご一緒いただいた方々のためにも、これからもさらに新たな出会いと繋がりを生み出してゆけるように、フェスティバルの開催継続を実現させたいと思っております。本キャンペーンの期日も残り僅かとなってきました。引き続き、皆さまの多大なるご支援とご協力をよろしくお願いいたします!

Center line art festival Tokyo 2024 終盤レポートでは、中野エリアで開催されたパフォーマンスプログラム「動物- Moving Object -」とクロージングイベント「つくりてのてづくり」の様子をお伝えしてまいります。是非最後までお楽しみください!


「動物」をテーマに3名の作家によるダンス作品上演

2021年のフェスティバル初開催時から続いている、中野の小劇場「テルプシコール」のパフォーマンスプログラム。当初よりプログラムの主旨を「美術と身体」に置いて開催されてまいりました。今年は「動物- Moving Object -」を作品の共通のテーマとし、10月26日から11月2日の2週に渡って阿目虎南、上村なおか、小山柚香の3名により日替わりで上演することとなりました。自らのからだを素材として、その動きによって作品を創作するにあたり、自らのからだを「動く物」として捉えるのか。からだという物を動かすことによって自らを作品化し、表現することは「動物」的行為と言えるのか。ダンサーとして活動する三者は、その問いにどう応えるのか。注目のパフォーマンスプログラムには多くの方にご来場いただき、それぞれの作品が描く、神聖かつ濃密で、静謐な時間をご体感いただくことができました。


「動物- Moving Object -」

どうぶつ

うごくもの

もののうごき


ここに動物としての、三体が在る。


小山柚香「Soggy Sole (ソギー・ソール)」

パフォーマンスプログラム「動物」初日に上演されたのは、昨年のSpace Sharing Programに公募参加されたダンサー、小山柚香さんの作品「Soggy Sole (ソギー・ソール)」でした。日本の伝統舞踊やインドネシア舞踊など、アジア人の身体のルーツを探求されている小山さん。冒頭では架空の生き物、あるいは神獣のような動作で舞台空間と客席を行き来し、中盤には舞台美術との関わりから、ひと昔前のアジアの日常のような風景が浮かび上がりました。終盤にかけて、人間の行いから、次第に神聖な領域へと足を踏み込んでゆくような展開に、鑑賞されている皆さまが引き込まれて行きました。



「Soggy Sole (ソギー・ソール)」

濡れてふやけた足のうら。そのまま土の上を歩く。

汚し、また洗い流す、蓄積の茶色。

[きれい/きたない]が線引きされた社会の中で、その蓄積だけが唯一、身体を耕す糧となる。


小山柚香「Soggy Sole (ソギー・ソール)」

日時 10月26日(土)15:00〜 / 19:00〜

会場 テルプシコール

料金 一般前売3000円 / 当日3500円 学生前売 2500円 / 当日3000円


阿目虎南「Multi Layered Body 《Animal》」

小山さんの公演翌日、2日目に上演されたのは、2021年のフェスティバル初開催時から4年連続で参加されている舞踏家、阿目虎南さんの作品「Multi Layered Body 《Animal》」です。現象学・彫刻的視座に基づく舞踏技術「Multi layered body」を研究実践されている阿目さんは、今回のテーマ「動物- Moving Object -」への着想から《Animal》を製作されました。冒頭4大元素を思わせる舞台美術で、顔を布で覆い匿名的なからだが次第に発生してゆくような展開から、一転、突然覆面を外して英語で話し続ける(捲し立てる)ような展開に、観るものを驚かせます。後半は半裸の状態で濃密かつシンプルに、そして繊細に立ち続け、動き続けます。そこにはまさに「動く物」としてのからだがあり、「動物」としての表現が描かれていました。



「Multi Layered Body 《Animal》」

私の獣を数える時、視座は遠く後退し、私自身もそこに括られ、運用される。我々は追い/逃れるように木々の合間を縫い、交差し、遠近感を撹乱する本能だ。野性の退化した肉体の代替物に矢印を突き立て引っ掻き回す。分断され無菌プレパレートに張られた馬の詩。唸り、吠えるマーキング。自らの影を重ね続ける。


阿目虎南「Multi Layered Body 《Animal》」

日時 10月27日(日)15:00〜 / 19:00〜

会場 テルプシコール

料金 一般前売3000円 / 当日3500円 学生前売 2500円 / 当日3000円


上村なおか「いまもある、もうないもの」

小山さん、阿目さんの公演から一週空けて上演されたのは、今年のフェスティバルが初の参加となるダンサー、上村なおかさんの作品「いまもある、もうないもの」です。今年が初参加ではありますが上村さんのダンサーとしての経歴はとても長く、国内外での活動も豊富です。今回のパフォーマンスプログラムのテーマを「動物- Moving Object -」に決めた当初から、ディレクターは上村さんへの依頼を決めていたそうです。作品冒頭暗闇の中で動き続けるからだから立つ物音。目には見えてこないけれど、そこに確実に動く物(からだ)があるのだということが分かります。やがて静かに動物と踊っているような、動物そのものとなって踊っているような時間が流れます。終盤に向かうにつれて、時折発せられる言葉にハッとさせられることもあり、上村さんの存在が「動物」であり、同時に「人間」であることに気付かされるようでした。全ての時間に流れていたのは「命あるものの静謐」であったと言えるかもしれません。


「いまもある、もうないもの」

私の中の、すべてのいきものの記憶。

気配と痕跡と残像と匂い。


上村なおか「いまもある、もうないもの」

日時 11月2日(土)15:00〜 / 19:00〜

会場 テルプシコール

料金 一般前売3000円 / 当日3500円 学生前売 2500円 / 当日3000円

<Performance Program Photo: MILLA>



Center line art festival Tokyo 2024 フェアウェルパーティー 2days!

9月15日から11月4日の51日間に渡り開催されてきたCenter line art festival Tokyo 2024の最後を締め括るのは、今年初めての開催を試みたクロージングイベント「つくりてのてづくり」です。イベント開催日にあたる11月3日(日)と4日(月・祝)の二日とも、心地よい秋晴れに恵まれ、来場されたお客さまをはじめ、今年の参加アーティスト、ボランティアを含む運営スタッフ、通りがかりにふらっと立ち寄られた方々によって「今この場所」が作られてゆきました。

クロージングイベントではHost Artistに演出家・パフォーマーの市松さんとダンサー・居る人の宮本悠加さんによって、会期である二日間の11時から20時までの時間、会場となった「水性」の空間を構成していただきました。状況の変化に応じて常に空間を変容させてゆく市松さんのディレクションパフォーマンスと、会場に身を置くだけで安心感を伴いながらその場を開いてゆく宮本さんの「居る」パフォーマンスによって、来場者・参加者全員が共有し、自由に居ることができるスペースが作り出されたました。

また、今年のフェスティバルの参加アーティスト有志の方々がGuest Artistとなって、ライブペインティングやパフォーマンス、演奏、ワークショップなど様々なイベントも開催されました。

演出家・パフォーマーの市松さん

ダンサー・居る人の宮本悠加さん

会場を訪れた方達は、思い思い好きなことをしながら心休まるような時間を過ごしていました。

自然とワークショップが始まったり、好きに絵を描いたり、コーヒーを飲みながら本を読んだり、けん玉を披露するお子さんがいたり、お菓子を食べたり、楽器を演奏したり、踊ったり。二日とも、日が暮れる頃には参加者やアーティストによるライブセッションも起こりました。「つくりてのてづくり」では、通りがかった人たちやお客さんも含め、参加者皆が作り手となって、それぞれが手作りで「今」という瞬間を楽しんでいました。

ご来場、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

Center line art festival Tokyo 2024 クロージングイベント

「つくりてのてづくり」

Host Artist

市松 宮本悠加

Guest Artist

Aokid 三浦宏之 萩原健也 金暎淑 戴飴霏 深浦よしえ 舩橋陽 上野悠河 阿目虎南

Food / Drink

snkt(軽食・飲み物) sofar(焼き菓子)

日時 11月3日(日)4日(月・祝) 11:00〜20:00

会場 水性

料金 無料


最後までお読みいただきありがとうございました!

11月4日(月・祝)に会期最終日を迎えた上野悠河展「概観 Tour d'horizon」と、クローズドイベント「つくりてのてづくり」終了をもちまして、9月15日より51日間に渡って開催されてきましたCenter line art festival Tokyo 2024は無事に閉幕いたしました。会期中ご来場・ご参加いただいた全ての皆さまをはじめ、アーティストの皆さま、開催にあたりご支援、ご協力、ご声援いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました!

そして、フェスティバルレポートをはじめ、本キャンペーンの活動報告をお読みいただいている皆さま、キャンペーンへのご支援をいただいている皆さまに、改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。

今年のフェスティバル全工程を終えて、改めて芸術・文化によって世代や性別、国籍や障害など個人の属性を超えて、全ての人が安心して集い「居る」ことができる場所作りが重要であると痛感しています。

誰もが集える場所として「Center line art festival Tokyo」を継続してゆくために、引き続き皆さまからのご理解とご支援を何卒よろしくお願いいたします!キャンペーン期日も残すところ10日となってまいりました。目標達成はまだまだ遠い道のりではありますが、目標に一歩でも近づけるように、最後まで諦めずに向かってまいります!

よろしくお願いいたします!

ClafT事務局スタッフ一同


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代表:三浦宏之

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