《現地レポート》「この地域に支援が来てうれしい」洪水救援 物資配布開始
2024/10/20 21:38
こんばんは、認定NPO法人シャプラニールの下鳥です。
バングラデシュ東部で行っている洪水救援の進捗についてご報告いたします。
10月12日(土)、支援の手が届いていなかったフェニ県ポシュラム郡ミルジャナゴール・ユニオンのスバル・バザール村にて救援物資の配布を行いました。
配布は始まったのは11時半頃。改めて配布カードに登録されている人と受け取りに来ている人が同一人物かの確認をしながら、一人ずつ名前を呼んで渡していきます。障害や当日の都合で家族の他の人が来ている場合は、本人に電話をするなどして必要な人に物資が適切に届くように努めました。
その後、受け取った方の自宅へ伺うと、その集落全体が大量の水に襲われたことがわかりました。
集落で暮らすナズマさんは、「夜中に家の中に浸水してきた水がどんどん高くなっていき、逃げようとした時に息子が流されてしまって近所の男性に何とか助けてもらった」と話しました。
家の中のものはほとんどが流されてしまい、後から拾ってきたり、買い足しをしたりしていますが、夫が日雇いで働いていた農地も洪水で砂に覆われてしまったため仕事を失い、収入が絶たれた状態になってしまったナズマさん。今回、受け取った食料で、家族6名で2~1カ月程度の食費がまかなえそうとのことです。
今回、被災した集落で話を聞く中で、息子や夫が働きに都市部や海外に出てしまっており、洪水時に女性、子どもだけ、または高齢者だけがいたケースが多いことが印象的でした。
今後の活動についてはまたご報告させていただきます。
※本緊急救援活動は、NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成および、シャプラニールが実施するクラウドファンディングをはじめ皆さまからのご寄付によって実施されます。
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