《活動情報#2》働く少女たちが子どもらしさを取り戻す「居場所」をつくる
2024/9/24 19:29
こんにちは、認定NPO法人シャプラニールの下鳥です。
9/21(土)に開催したオンラインイベントにご参加くださった皆さまからもご支援をいただいています。本当にありがとうございます。
8月にバングラデシュに暫定政府が立ち上がるまでに、ダッカ市内(最終的には全国へ拡大)ではデモ隊と軍の衝突が各地で起こっていました。上空からのヘリの発砲で幼い命が奪われたりと、多くの市民を含む1,000人もが犠牲になったと現地メディアは伝えています。
シャプラニールが支援している、家事使用人として働く少女たちが基本的な勉強したり、遊んだりすることのできる<支援センター>もダッカ市内にあります。外出をしなかったとしても、家の中で発砲の音を聞いて不安な日々を過ごしていた少女もいたと思います。私たちはそうした少女たちの心のケアも行う予定です。
閉ざされた扉と心を開くために
支援センターがそばにあったとしても、少女たちが自由に通ってこられるわけではありません。仕事の時間の合間に通わせてもらえるように、少女たちを取り巻く、雇用主、保護者、地域住民への聞き取りや丁寧な対話が必要です。初めて活動を行う地域で雇用主の家を訪ねる際は、困難なときもあります。
ドアをノックしても、呼びかけても応答してくれないこともしばしば。あきらめずに何度も訪問してやっとドアが開いたと思っても、幼い少女を雇うことはしてないと隠されてしまったり、家には幼い子どもがいるため少女には子守をしてもらわないといけないと断られたりすることも。
しかし中には、活動について丁寧に話をするうちに、こわばっていた表情が和らぎ、笑顔をみせてくれ、雇う少女を支援センターへ通うことを合意してくれる雇用主もいます。事業をともに進める現地NGOスタッフやシャプラニール現地スタッフの地道な努力の積み重ねと対話で、少しずつ活動が広がっていきます。
新たな支援センターを開設した地域でも、少女たちの学びの場、そして居場所をつくっていく
9/18に投稿した活動報告でもお伝えした通り、新しい支援センター2つの運営を開始することができました。
新しい地域でまた1から周囲の理解を得るために、対話を重ねていく必要があります。
私たちは2006年の活動開始からこれまで、8カ所で支援センターに運営してきました。
支援センターは少女たちにとって、ただ学びの機会を得るための場所ではなく、同い年の子どもたちと出会い、遊ぶ中で、仕事を忘れ、子どもらしさを取り戻すための居場所でもあります。「先生が丁寧な言葉で話してくれて嬉しい」「一緒に遊ぶ友達ができた」「勉強が楽しい」とセンターに通う少女たちは話してくれます。
今後、センター運営を通じて地域住民の協力を得ながら、根本的な問題解決の一助となる少女たちが働くことになった要因や出身地域の現状分析を行っていく予定です。
皆様のご支援が活動を広げる助けとなります。引き続き、応援お願いいたします。
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