誰でも駆け込める宿"やどかりハウス"から社会の希望を始めたい!

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【小木曽宏さんからの応援メッセージ】

2024/7/11 22:36

【小木曽宏さんからの応援メッセージ】のメインビジュアル

私は、児童相談所一時保護所の児童指導員を経験してきた。その後、大学教員を経て、児童養護施設施設長となった。その経験から、「やどかりハウス」の役割を考えてみた。

児童相談所は今や子ども虐待の通告、虐待を受けた子ども達の対応で悪戦苦闘している。 しかし、私の時代はもう少し子ども達との関わりができる場だった。しかし、保護する子ども達の中には深刻な状況のケースも多くあった。警察から通告を受けて、保護できない程、虐待の状況が酷く、そのまま救急車で病院に搬送されるケースもあった。しかし、多くの子ども達は、一時保護所で「一息ついてから」再び、現実社会に戻って行った。

ある時、加藤彰彦(ペンネーム 野本三吉 元沖縄大学学長)の『風になれ!子どもたち』(新宿書房)という本に出会った。そこには、江戸時代の「縁切寺」「駆込寺」のことが記されていた。かつては理不尽な夫からの暴力から逃れられず、自ら命を絶つ女性が多かった。しかし、その時代に「縁切寺」「駈込寺」と言われる場所がいくつかあった。すべての女性が救われた訳ではないが、「現実社会の常識とは異なる空間」が与えられた。

加藤は「人類学ではこれを『アジール』(避難空間・異空間)と呼び、子ども達の遊びの中でも「エンガチョ」「エンきった」など、鬼ごっこで丸い円を作って、中に逃げ込むと鬼は入れない。それが子どもの伝統遊びの中にもある。そして、加藤はこの「円の中」こそ「アジール」だと評した。

「鬼から逃げている時、この空間に飛び込めるとホッと安心できる。呼吸も落ち着き、しばらく休んで体力や活力の回復を待つ」そして、現代の「鬼たち」(DV.虐待)から逃げ込むことができる場所、女性たちの「駆込寺」「縁切寺」が「やどかりハウス」だと思った。 時代は変わっても必要な場所だと思った。


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代表:羽田啓

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