受け入れ準備のため、神戸コスモFCのこどもたち100名が震災について学びました
2024/3/23 15:57
2024年4月1日、珠洲市、輪島市のこども達22名を神戸に迎えます。
受け入れさせていただくための準備を、関係者一同、粛々と進めております。
震災についての学び@甲南女子大学
そして本日、2024年3月23日、甲南女子大学(神戸市東灘区)にて、受け入れ準備教育を実施しました。神戸コスモFCのこども達100名超、講師、引率、学生ボランティアの皆様を含めると合計150名ほど。甲南女子大学に集まって学びました。
講師を勤めてくださった甲南小学校(神戸市東灘区)教諭 小林 将吾先生、六甲アイランド小学校(神戸市東灘区)教諭 安波 雄三先生、そして、お仕事で能登地方に行かれた毛利コーチの大変貴重なお話を聞くことができました。こども達も1時間余りの震災教育、受け入れ準備教育に、熱心に取り組みました。この学びの有無で、まったく当日の交流が違ったものになったと思います。
この日の学びについて
この日は、以下のプログラムに沿って、理解を深めました。
交流の目的,意味について
今回、珠洲エスペランサフットボールクラブ、輪島サッカークラブのこどもたち22名を神戸に招待します。その交流の目的と意味について、神戸コスモFC 監督 高田 潔、 新6年代表 宮脇 康成から理解を深めるためのメッセージを届けました。
学生ボランティアの紹介
今回の交流にボランティアとして参加していただく、甲南女子大学総合子ども学科,小学校教諭志望の学生3名(上杉さん,林さん,後藤さん)から挨拶がありました。
実体験の共有「私の阪神大震災」
阪神高速が倒壊した様子などを映した当時の記録映像を視聴した後,甲南小学校教諭 小林 将吾先生(神戸コスモFCコーチ)より,「私の阪神大震災」というタイトルで,被災当時の体験談と,命の大切さについて講和をいただきました。就寝中のタンスの倒壊で,ご自身も命を失っていたかもしれなかったこと、大阪に避難する際の移動で見た道路脇の遺体の数々が忘れられないことなどが語られました。
被災した友だちの気持ちを想像しよう
神戸コスモFCコーチである、六甲アイランド小学校(神戸市東灘区)教諭 安波 雄三先生より、被災した状況を映す児童の写真を見ながら、ここに写る友だちの気持ちを想像するワークに取り組みました。
子どもたちからは
「家族は大丈夫かな」
「早く元の生活に戻りたい」
「これからどうなっていくのかな」
など、写真に写る児童の心の声についての書き込みが見られました。その上で、私たちにできることは微々たることではあるけれど、大変な状況にある友だちのことを想像することで、心に届く交流ができるのではないかとお話がありました。
現在の能登地区の状況
能登地区に仮設住宅を設置する2週間の出張からおととい戻られた、毛利遼平コーチより、現在の街並みを映す写真を見せてもらいました。能登にある美しい芝生のグラウンドが、いまはすべての芝を剥がされ、仮設住宅設置の土地になっている状況を皆で見つめました。遊んでいる子どもをまったく見かけなかったこと、石川は全国でも最も日照時間が短く、滞在中も雨や雪が降りしきり、神戸に帰って見た太陽(夕焼け)の美しさが温かく感じられたことなどが話されました。
ワーク
以上の話を聞いた後で、次の問いに回答するワークに取り組みました。
(1)輪島や珠洲の子どもたちが、2日間でどんな思いで帰ってほしいですか
(2)(1)になるように、あなたが頑張ることを具体的に書きましょう
(3)今日のコーチたちのお話を聞いて、感じたことを書きましょう
子どもたちもそれぞれに感じることがあり、真剣なまなざしでワークに向き合っていました。
神戸コスモFC
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