2024年1月1日、能登半島で大きな地震がありました。日に日に拡大する被害状況の報道に、かつての私たちが経験した阪神・淡路大震災の記憶を重ねずにはいられませんでした。いまなおコスモがあるのは、かつて全国の仲間がエールを送ってくださったおかげです。
あれから29年。あのときの恩返しをするのが、いまだと思っています。
能登半島で、かつての私たちのように、サッカーができず悲しい思いをしている友だちを神戸にお迎えしたい。そして、一緒にサッカーをして、ご飯を食べて、お風呂に入って、ちょっとだけ元気になって故郷に帰ってもらいたい。そうすることでほんの少しでも、元気の輪がご家族や地域の皆さんに広がることを願っています。
ストーリー
【御礼】
2024年4月1日、2日の2日間にわたり、能登半島の仲間たちと交流を果たすことができました。ご寄付をいただいた皆様をはじめ、たくさんのお力添えあってこその2日間でした。詳細は活動報告にてアップしていきたいと思います。
2024年4月3日 神戸コスモFC 一同
▼ プロジェクトをはじめる理由
神戸コスモFC 総監督の四方芳久(しかたよしひさ)です。
1995年1月17日、私たちの街、神戸に阪神淡路大震災が発生しました。たくさんの尊い命、美しい街、大切なものが一瞬にして奪われました。私たち神戸コスモFCに所属する選手、家族も多くが被災し、本拠地である本山第一小学校は地震発生当初には避難所、行方不明者の連絡相談所、そして遺体安置所になってしまいました。日々活動する小学校や瀬戸公園球技場等のグラウンドもすべて仮設住宅が建ち並び、サッカーができなくなってしまいました。
あれから29年。神戸は多くの方々からいただいた「優しさ」「思いやり」が、「元気」と「勇気」「希望」となり、こうして復興することができました。 そして現在、神戸コスモFCに所属する選手(約250人)の保護者には、30年前の地震のときに小学生だった者も多くいます。私たちは今こそ恩返しをするときととらえています。あのとき、皆さまからいただいた「優しさ」「思いやり」を、私たちができるかたちでお返ししたいと考えています。
▼ 能登半島の子どもたちを神戸に招待したい
きたる2024年4月1日と2日の2日間、石川県珠洲市と輪島市から、2つのサッカークラブを神戸に招待します。
珠洲エスペランサフットボールクラブ(代表 砂山様):小学4-6年生7名、引率5名
輪島サッカークラブ(監督 上田様):小学4-6年生15名、引率5名
サッカーが大好きな子どもたち22名。引率者を含め総勢32名。
珠洲市、輪島市を含む奥能登地方の被害は報道の印象よりもとてもとても深刻な状況です。かつての私たちと同じように、これから復興までとても長い道のりになるでしょう。被災された方々がほんの少しでも穏やかな気持ちになれるよう、どうか長期的な関心をお寄せください。
私たちにできることは、一緒にサッカーをして、ご飯を食べて、お風呂に入って、ちょっとだけ元気になってもらうことです。神戸に来てくれた子どもたちには、思いっきり楽しんでもらいます。たくさん笑って、わくわくしてもらおうと思います。その元気を故郷に持って帰ってもらいます。そうすればほんの少しかもしれませんが、選手の家族が元気になります。選手の家族が元気になれば、周りの方々も元気になります。震災を経験した私たちの経験から、それが復興の第一歩になると確信しています。
▼ 2日間のスケジュール概要
4月1日(月)
<珠洲エスペランサFC>珠洲市立健民体育館駐車場4:00発 → バス 7:20着 新高岡
<輪島SC>輪島市役所4:20発 → バス 7:20着 新高岡駅
新高岡7:46発→つるぎ9号→敦賀8:59着9:39発→サンダーバード12号→大阪11:06着11:22発→快速加古川行→芦屋11:37着 → バス 12:00着 瀬戸公園球技場
12:00~ 昼食
13:00~16:00 サッカー交流
16:30~17:00 バス→温泉→バス
18:00~20:00 夕食レセプション→バス
21:00 ホテル メリケンポートチェックイン
4月2日(火)
6:30 朝の散歩(神戸港震災メモリアルパークとBE KOBE モニュメント)
8:15 チェックアウト→バス→甲南小学校
9:00~12:00 サッカー交流
12:00~ 昼食
13:00 バス→温泉→バス
芦屋15:00→新快速 敦賀行→大阪15:13着15:42発→サンダーバード29号→敦賀16:31着17:38発→つるぎ34号→新高岡18:52着
<珠洲エスペランサFC>新高岡19:00発 → バス 22:30着 珠洲市立健民体育館駐車場
<輪島SC>新高岡19:00発 → バス22:00着 輪島市役所
▼ 寄付金の使いみち
1泊2日の交流に、おおよそ150万円(石川―兵庫往復バス代,食費5食分,宿泊代等)が必要となります。お寄せいただいた寄付金は、すべて今回の取り組みにのみ使わせていただき、交流後にはこちらでその様子と、会計について明朗に報告をさせていただきます。
お気持ちだけで結構でございます。温かいご支援の程、どうかよろしくお願い申し上げます。
追記:交通手段が、バス移動から、新幹線+サンダーバード+バスに変更になりました。下記、詳細な費用試算を随時更新しております。
費用試算(2024.04.01 更新)
費用試算(2024.03.18 更新)
▼伝えたいメッセージ
一方、交流を通じて神戸コスモFCの子どもたちは、新しい仲間をつくるとともに、かつて私たちの街が経験した震災や,多くの支援を受けた歴史について学びます。当時の両親の経験や、多くの人の励ましをわがこととして感じ、これからの人生を生きる糧にしてほしいと願っています。