QWRCは、2003年に大阪の中崎町でオープンしました。その年に神戸で国際エイズ会議が開催される予定があり、活動が活発になる中で、それぞれの分野で活動していたメンバーが集まり、団体として立ち上げ、事務所を持とういうことになりました。（ちなみに、その年のエイズ会議は延期になりました。）

事務所を持ちたいと考えた背景としては、下記のようなものがあります。

・大人数でミーティングできる場所がほしい。

・郵便物の受け取りや発送に使える住所や場所がほしい。

・本や資料などを集めてミーティングのときなどに参照したい。

・場所があることで、気軽に小さなイベントもしやすくなる。

会議の内容によっては、カフェなどで隣り合った他のお客さんに話の内容を聞かれたくなかったり、大人数で入れるカフェを探したり、長時間話すのが難しいなどの問題がありました。

また、当時はインターネットがそれほど普及しておらず、情報発信は紙媒体が中心だったため、郵送する際の住所としても使用できる場所があると、とても助かったのです。(そういった場所がない時は、郵便局留めにしたり、やむを得ず個人宅の住所を使用したりしていました。）

同じような「困った」を抱えている団体は他にも沢山ありました。QWRCは当時から、少数者の運動の中でも更に少数だったり、なかなか声が届きにくい立場の人に寄り添える団体でありたいという思いが強くありました。小さくても大切な活動をしている団体や個人が集い、支え合える場所を作りたいという思いが、リソースセンターとしてのオープンに繋がったのです。

また、場所の運営だけではなく、その場所を中心として、居場所づくりや、相談事業、医療福祉に関する活動などを広げていくことになりました。