私たちが取り組む社会課題の現状
2024/2/2 10:36
LGBTQは終わった課題ではなく、LGBTQの現状は、なお過酷なものです。
LGBTQは、性別違和感のない異性愛者に比べてメンタルヘルスが悪い状況です。トランスジェンダーでは、2.5倍、LGBは2.3倍悪く、
自殺を図った割合もトランスジェンダーは10倍高く、LGBも6倍となっています。(厚生労働省 国立社会保障・人口問題研究所 人口動向研究部 第2室長 釜野さおり 代表「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム 2019)
そんな現状の中、必要なのは安全・安心な居場所、そして、相談できるところです。日々のたわいのない話、パートナーとの生活も誰にも言わずに押し殺している人々もいます。自分の話をすることも難しい状況です。安全に話せる、ひとりじゃないと思えるそんな場所を提供していきたいと居場所事業を行なっています。
また、セクシュアリティを大切にした相談事業も行なっています。今まで、誰にも自分の性的指向を言ったことのないかたや子どもがLGBTQかもしれない保護者のかた、職場の同僚がLGBTQの方など様々な立場の人から相談があります。QWRCの相談員は多くが他分野でも相談員として従事しており、複合的な相談にも対応できるように努めています。当事者性と専門性で相談にあたっています。
2022年9月からは、障がい児・者の相談事業を開設しました(大阪市認可)。大阪のLGBTQ常設センター内に開設し、地域の福祉とセンターをつなげる役割も担っています。LGBTQはもちろん地域で生きているわけですが、いないことにされていたり、一方では当たり前にいるように思われながらも何が不自由であるのか認識されていないように思います。地域の社会課題に向き合う人々との連携を行うことで、誰もが安全に生きていける社会を作っていけたらと思います。どうぞ、一緒に安全な社会を作ってください。
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