みんなのそれぞれの事情を「知る」こと
2019/7/17 11:36

多様性部門の亥埜です。
多様性部門の説明には、「社会から孤立しがちな当事者や支援する方々が学び合う場を作りソーシャルインクルージョンを推進しようと活動」と書いてありますが、「多様性部門」って何ができるんだろう?と問い続けています。
活動としては、「障害のある子どもがいる。」「学校に行けていない。」
「親の介護をしている」など、当事者でもあるスタッフが、月に一回お話会や勉強会をしています。
「いつものママ友にも、家族にも話せなかった思いをやっと話せた」
「子どもの気持ちが初めて理解できた。」「自分だけじゃないと分かった。」
といった声をいただき、さらにその声を聞いた人の力にもなるといういい循環がたくさん生まれています。
今年度もこのように安心して話せる場を大切にして、「多様な居場所がある」ことをお伝えしていきたいです。また、周りにいる人たちにも「いろんな事情のある人がいる」ということを広く知ってもらうため、名刺サイズのカードを作成し、気軽にお渡しできるようにしようという試みも考えています。
当事者が1人で抱え込まず、助ける人と助けられる人という関係でもなく、
みんなそれぞれの事情を抱えているからお互い様だね、と言える街になるといいなぁ。
「多様性を認める」っていうのは、「いろんな人がいるんだな。」と知ることだと思っています。知らないと、「自分の常識」や「自分の普通」と違うことで、漠然とした不安や偏見を持ってしまうことがあります。自分の体験として「知る」ことが出来るような仕掛けを、考えていきたいと思います。
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