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味の箱船食材の紹介①「ニホンミツバチ」

2023/7/11 20:12

味の箱船食材の紹介①「ニホンミツバチ」のメインビジュアル

いつも記事を読んでいただき、ありがとうございます!


今日からは、「味の箱船」にどんな食材が登録されているのか?

いくつかピックアップしながら紹介していきたいと思います。


一番最初は「二ホンミツバチ」です🐝


ごく当たり前のことですが、蜂には色々な種類があります。その中の一つに「ミツバチ」がありますが、そのミツバチの中にも色々な種があるんです。


今日紹介するのは、日本に古来から生息している「ニホンミツバチ」です。

学名ではApis cerana japonica (アピス セラーナ ジャポニカ)といい、 Apis cerana=トウヨウミツバチの一種です。


トウヨウミツバチは熱帯雨林で最初に発見され、現在は西アフガニスタン、東は日本の青森県まで生息しています。遥か昔、彼らが日本に渡ってきたことで、二ホンミツバチとなりました。


日本における養蜂の歴史は長く、奈良時代の文献「日本書紀」に養蜂について書かれた一節があるほどです👀

しかし、明治時代にセイヨウミツバチが日本に入ってくると、飼育しやすく管理しやすいセイヨウミツバチに、養蜂の主役をとってかわられていきました。また、1960年代からの約50年で日本全国に開発の波が押し寄せ、ニホンミツバチのすみかや蜜源となる森が伐採されたり、農薬の使用の広まりとともに、数の減少が見られるようになっていきました。

味の箱船に登録されたのは2015年のことでした。


そして現在、実は、各地で二ホンミツバチに注目が集まってきています😮

二ホンミツバチは集める蜜の量こそセイヨウミツバチの5〜10分の1と少ないですが、病気や冬の寒さに強いため、趣味や市民活動として飼育するにはセイヨウミツバチよりも飼いやすいことが分かってきました。熱帯アジアのジャングルで身につけた「すばしこさ」と、北国の長い冬を乗り切る「息の長さ」、高湿度にともなう「病原菌への抵抗性」等を兼ね備えた彼らはセイヨウミツバチとはまた異なる魅力を持っているのです。蜂蜜の味も、ニホンミツバチの方が、少し酸味と熟成した香りが感じられるようです。

ミツバチが生息できる環境があるということは、周辺の生物多様性が守られてるということでもありますし、植物の受粉を助けてくれて私たちの食べ物に繋がっています🌱

農薬の被害、花資源の減少、気候変動など、まだまだニホンミツバチを取り巻く状況は課題が多いものの、その蜂蜜の美味しさを通じて、より沢山の人にニホンミツバチの存在を知ってもらえると良いなと思います🐝


明日以降も、色々な食材や食文化を紹介していきます✨


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代表:渡邉(齊藤)めぐみ

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