本日も理事メンバーからのメッセージを紹介していきます！

３人目に紹介する理事は神奈川・逗子で保育施設「うみのこ」や放課後自然学校「黒門とびうおクラブ」の運営をしながら、エディブルスクールヤード・ジャパンのアンバサダーやアリス・ウォータースの著書「スローフード宣言」の翻訳、雑誌への寄稿やラジオなど、多彩に活動する小野寺愛さん！長らくスローフード三浦半島の代表として細く長い活動をご一緒してきましたが、この４月からSlow Food Nipponの理事会に参加してもらいました！

▼▼▼

◼️自己紹介

一般社団法人そっか共同代表。日本スローフード協会理事、エディブルスクールヤード・ジャパンのアンバサダー。NGOピースボートに16年間勤務し、世界中を旅する中で「グローバルな課題の答えはローカルにある」と気づき、神奈川県逗子市にて海と森を園庭とする保育施設「うみのこ」や小学生放課後の自然学校「黒門とびうおクラブ」の運営に情熱を注ぐようになる。翻訳本に、米国オーガニックの母アリス・ウォータースの新著『スローフード宣言〜食べることは生きること』（海士の風）。趣味はカヌー、畑、おせっかい。三児の母。

▼そっか
http://sokka.world/

◼️スローフードとの関係、スローフードの魅力、これからへの期待は？

私がスローフードに出会ったのは、2016年でした。

イタリアのトリノで隔年開催されている、世界最大の食のお祭りであり、”世界生産者会議” でもある、「テッラマードレ・サローネデルグスト」にご縁あって参加してみて、ビックリ。

イタリアの山奥でチーズを作る人が、日本の豆腐職人に出会い、フランスでワイナリーをしている人が韓国マッコリの作り手に出会う。台湾の農家とアンデスの農家が森林農法について語り合い、日本の漁師とフランスの漁師が、海の変化について情報交換をする…。

食材から地球を大切にしている人たちが手がける「美味しい」がたくさん集まれば、どうしていいのかわからない大きな問題（気候変動や生物多様性、食の安全保障から先住民族の尊厳まで）に対して、こんなにも自然に、楽しく、美味しく、かつ真面目に取り組めるようになるのかと、世界がひっくり返るような思いでした。

普段は徹底的にローカルに活動している人たちがグローバルに繋がるからこそ、どうやったってゴキゲンに動き出してしまう、あの空気感。

ぜひ、日本でも広めたい…！

・

そんな風にスローフードに惚れ込んで、８年目。
この春から、日本スローフード協会の理事になりました。

日本でも、テッラマードレを開催したい。
日本でも、このままでは自然消滅してしまいそうな郷土料理や固有種を守りたい。

そう思うけれど、現在、日本事務局にいる有給スタッフは、代表の渡辺めぐみさん１人だけです。めぐみさんは、日本語はもちろん、英語も韓国語もイタリア語も堪能な優秀な30代女子。千葉で1300年以上続く農家の嫁でもあり、生産者の気持ちもよーくわかっている素敵な人ですが…

代表がどんなに優秀だからって、自分一人とボランティアじゃ、なかなか仕事は広がりません。この度、日本のスローフードをもう一歩進めるため、団体の基盤づくりのために、マンスリーサポーターを100人募集することになりました。

食べものを切り口に、世界とつながる楽しさ。
美味しさの感動を入り口に、生態系の回復に貢献する喜び。

一緒に、広げていきませんか？

この秋に宮城県で開催するテッラマードレや、来年秋のイタリアで、たくさんの新しい仲間に会えるのを楽しみにしています。がんばれ、スローフードニッポン！

小野寺愛（一般社団法人そっか共同代表 / アリス・ウォータース著『スローフード宣言』翻訳者）