ケアと暮らしの編集社代表理事の守本からメッセージです。
2023/6/19 11:57
医師の視点からの「社会的処方」
私は医師として働く中で、病気がないだけではない「健康」や「ウェルビーイング」とはなんなのか考えてきました。居場所や生きがい、役割といった信頼や表現活動がその一つなのではないか。そう思ったときに医師がコミュニティを処方する「社会的処方」の取り組みを知りました。そこで、社会的処方の拠点として、だいかい文庫を開設しました。
だいかい文庫の役割と成果
困難を抱えている人もそうでない人も、既存の医療福祉サービスを使っている人もそうでない人も、本が好きであれば誰もが集うことができる図書館型の地域共生拠点を目指して、2020年より運営を続けてきました。
だいかい文庫を続けている中で、困難に直面した方々がだいかい文庫でのつながりを通じて回復し、自らの表現ができるようになっていく姿が本当に嬉しかったのを覚えています。
しかし、だいかい文庫のある但馬地方は、田舎であり、表現の場はまだまだ少ないのが現状です。さらに障害や疾患、困難を抱えている方はさらに自分を表現する機会が減ってしまっているのも事実です。
だいかい大学の設立と活動の展望
多様な市民の表現をさらに後押しできる機会を作りたいと思い、だいかい大学を作ることにしました。だいかい大学ではサポーターとともに、うつ病を抱えた方の当事者体験を話す講座や目の見えない人が目の見えない世界を話す講座を開催してくれています。
みなさんのご支援をいただきながら、さらに活動を推し進めていきたいと思っております。
応援よろしくお願い致します。
← 活動報告一覧へ戻る