この活動は単なる相談窓口ではなくソーシャルワークの考え方を大切にしたサポートです。令和元年から小さくできる範囲から始めました。初めての相談は留学生の女性で、彼女の子どもに関することでした。聴覚に問題があるのではないかと心配で、しかし同じ留学生や友だちには同じ悩みを持つ人がおらず、どうしようかと途方に暮れていた時に私たちのチラシを見つけれ連絡をくれました。聞き取りをして無料検査を予約し通訳を付けて診察を受け、特に問題がないとの診断でホッとしていました。日本人なら簡単なことでも、制度を知らない、言葉が通じないなど外国の方にとってはとても困難に感じて思い悩むことがあり、これからの多文化共生社会においては気軽に相談できる場所と、一緒に動いてくれる人たちが必要だと実感しました。その他、在留資格のこと、呼び寄せた子どもの教育のこと、家庭のこと、職場のことなど様々な相談を受けました。基本的なスタンスとして「できない」と言わないことを大切にしています。「できない」というと本当にできないからです。身寄りの少ない外国人にとってはつらいです。例えできなくても、寄り添って代案を考え、ベストを尽くすことが不安に感じている相談者には頼もしく感るものだと思います。