4月16日(日)に開始した、MAMIEのパソコン教室復活のためのクラウドファンディングキャンペーンが無事初回目標の50万円を5月14日に達成することができました!
ご支援・ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。
たくさんの温かい応援メッセージに何度も励まされながら、ファーストゴールを達成することができました。
目標は達成しましたが、まだまだより多くの方に届けることが必要だと感じています。そのため、継続して活動していくための活動費用として、5月26日までに80万円をネクストゴールとして掲げて参りたいと思います!
■代表:安藤美紀より
角砂糖に水滴を垂らすと初めは固くても一部が溶けるとあっという間に溶けてしまう。
そんな感じで2022年の6月、20年続いていたMAMIEの経営はコロナ禍のツケで一気に崩れてしまいました。
しかし、コロナ禍は再出発することを私に教えてくれました。
自分もコロナのデルタ株に感染し、肺炎状態でした。隔離棟に入院してる中、耳が全くきこえないので、みんなマスクして顔も口の形も見えない。
そして手足が氷のように冷たくて、まるで吹雪の中を裸足で歩いているような感覚でした。
まったく言葉がわからない「恐怖と孤独」の中で私は開発されたばかりの抗体カクテル療法のモニターによって1週間続いていた高熱が下がりました。
心は折れたまんまでしたが、その折れた心を明るくしてくれたのは医療者の明るいUDトークの言葉でした。「おはよう!!」「安藤さんって来られたときは顔が腫れていましたが、目が大きいですね」
家に帰って待っていたのは最愛の聴導犬初代犬レオンの死でした。その衝撃もあって、後遺症がひどく、1か月も寝たきりが続く羽目に。
喪失感と虚無感のなか、ある友人と「再会」が私を勇気づけました。遠い昔のことを思い出し、「もう一度生きてみよう」と思えるほど元気になりました。
これまでの自分は親あっての自分でした。障害を持って生まれたこともあり、親のために生きようとしていた私の考えもありました。親もこの世にいない、
私は生きてても意味がないと思っていましたが、それが後ほど「自分のために生きよう」という考えに変わりました。
親がいて、友達が私を助けてくれた。。。だから生きてこれた。「人と人のつながり」というものは生きる未来にパワーを与えるものだと思いました。
20年続いたMAMIEとはいえ、リセットが必要である。だからこそ、新しく変えなければならないと思いました。
今、リセットしてもう一度「新生MAMIE」として走ろうとしています。
教室が継続できるためには人件費、パソコンを運ぶ車、〇〇君はマンツーマン指導が必要だからボランティア講師さんにきてもらったり。
そんな感じで再出発しようとしています。親御さんとコミュニケーションを取りながら講師、サブ講師、ボラ講師と一緒に教える。。。
パソコン教室だけでは赤字なのです。生徒さんの月謝だけですべてを補うことはできません。
教室にはインターネットが必要なので契約して7台のパソコンでネットが使えるようにしたり。
秋になれれば講演が増えるのでその講演の収入でなんとかMAMIEを支援することはできますが、夏の間まで人件費や維持費が足りません。
なので皆様にご協力を頂きたく、入力している私がいます。
経営者なら、こんなにお金かかる、手間のかかるパソコン教室は初めからやらないのでしょう。
障害者向けの教室はマンツーマン指導でないとできない、障害を理解した上で指導できない。こうしたデメリットの多いパソコン教室は誰もがやりたがらないのでしょう。
私は自分も障害者として一般の大学を卒業したものの、実は小学校から大学までの授業の内容は全くわからない状態で行っていました。
何故卒業できたのか?これは私が「学校に行けるだけでもありがたいと思いなさい」という親からの教えを受けていたこともありました。
知恵が働いたのか、一番力を入れたのは友人をたくさん作る事でした。友人の中の数人からノートを貸してもらうことによって、私は辛うじて卒業できました。
今はUDトークや要約通訳、手話通訳をつけて勉強ができるようになったそうです。(本音を言えば小学校から再スタートしたい)
何故「勉強」よりも「パソコン」が重要なのか?パソコンは障害を補う能力があります。
それと同様にパソコン教室も多くのフォローが必要になります。一般では1分で理解できるのですが、彼らにとって10分かかることもあります。でも大切な時間なのです。
その時間を彼らに与えてください!!「理解できる時間」なのです。
皆さんからのご支援そのものが彼らに「貴重な時間」を与えることになるのです!
どうか、彼らに「パソコンが理解できる、貴重な時間」を!!
■講師:安藤一成より
MAMIEのパソコン教室が開校したのは私が、小学4年生の時でした。障がいのある生徒さんがたくさんいて、僕もその生徒さんに混ざってパソコンを習いはじめました。自然にその輪の中に溶け込むことができて、生徒さんの一人一人が私に優しくしてくれてそのあたたかさに触れて、そこに壁はなくなっていました。
その環境のおかげで今私は色々な方にパソコンを教える事ができています。
コロナの影響でMAMIEが危機的状況に陥っています。私はこれからもこのMAMIEでたくさんの方にパソコンを教えていきたいと思って、クラウドファンディングをさせていただくことになりました。
クラウドファンディングを始めて、たくさんの方、今教えている生徒さんの親御さん方からあたたかい言葉や支援をいただき、すごく力をもらっています。
人と人との繋がりの大切さ、あたたかさを今回のクラウドファンディングで知ることができました。
これからも障がい者のために、そして自分のためにもパソコン教室を続けていきたいと思っています。
皆様、どうかご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
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