「あぁブス」

その言葉の裏には「もっとかわいくなりたい」があるということ。

はじめまして！川口みわと申します。

２０２３年４月吉日、やっとやっと私たちの活動がわかりやすく見える化できて、仲間をたくさん集められる「応援寄付サイト」をオープンすることができました。

これまで携わってくださったすべての方々へ、お礼を申し上げます。

さて、私の話を少しさせてください。

私が美容業界に従事してから、はや四半世紀は超えるほどになりました。

そんな長いような短いような、私の美容人生ですが、やはり一番衝撃だったのは、２０２０年の新型コロナウイルスの出現とその影響力ではないでしょうか。

私がお世話になっていたブライダル業は、軒並みお仕事がなくなり、私たちヘアメイク仲間も転職をする人や、実家に帰る人など、ほとんどの方が現状を変えないといけない、そんな状況でした。

しかし私はその数年前にはすでに、結婚、出産、引っ越しなどが重なり、わかりやすいマミートラックにのせられ、これまでのようにお仕事が出来なくなっていたために、状況はとっくに「一人コロナ禍」でした。

そんな中、これは何かせねば！と考え、出会ったのが、コミュニケーションの学問「コーチング」でした。

コーチングを学び、勢いでコーチの資格までとり、がむしゃらに目の前のチャンスに食らいつき、ありがたいことにお仕事も次第に増え、ひたすら夢中で学ぶ日々でした。コロナ禍では、完全リモートとなりましたが、幸いコーチングは、美容業と違いその場にいなくてもできるお仕事。

ヘアメイクのお仕事なんて、すっかりないまま時は過ぎていきました。

でもある日、私に気づかせてくれたことがありました。

「あ、そっか、私が美容業でもコーチングでも、やりたいことは一緒だったんだな」と。

それは、誰かと関わる中で、その目の前の人が、

今の自分を好きになれたり、少し先の未来に希望が持てたり、周りの人からも愛され、周りの人を愛し、自分をとことん応援できるような、

そんな「その人自身が自分を応援できるような」関わりを仕事をしてたんだということ。

そういうことがしたかったんだ、と。

そんな気づきとなるきっかけとなったのが、ある一人の女の子との出会いでした。

ある日、知り合いの方から、「こどもでも相談にのってもらえますか？」とお話をいただき、そのお嬢さんとオンラインで会いました。

中学生という多感な時期に、自分と向き合い、他人と比べ、なんとなく凹む。自分にもそんな時期はまちがいなくあったもんです。

その子も「あぁブス」「なんでだよ」などの言葉が洗面所から聞こえてくる。鏡とにらみ合いっこをしながら１時間も２時間も。はい。私も経験あります。

オンラインでつないだ日、その子に「せっかくだし、ここをどうにかしたいってところがあれば、一緒に練習してみない？」と提案しました。

その日はたった数十分の時間でしたが、彼女からは、自分が嫌いなポイントではなく、自分のお気に入りのポイントが聴けたり、髪の毛やメイクのコツを少しレクチャーしただけで、みるみる表情はかがやき、なんとも言えないはにかんだ笑顔が、私に改めていろんなことを教えてくれました。

私たちは、もっとかわいくなっていいし、もっと好きな自分になっていい。

自分はブスだと思ってもいい、けど、こんなところはチャーミングだなというところは、その何倍も見つけたらいい。

そして、

わからない時は、誰かに聞いたらいい。

これが「こども美容室」のはじまりのエピソードです。

今では全国７０名にも及ぶ美容師、美容業界の方々や、まったく違う業界の方とも、同じようにこの「こども美容室」の活動を行っています。

一人でも「＃もっとお気に入りの自分」に近づけるように、あなたを応援する身近な大人でありたい。

もっともっと、今大人である我々ができることを。

これからもぜひよろしくお願いします。

２０２３年４月１７日

川口みわホームページはこちら

https://biyoushi-coaching.com/